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2015年6月30日
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)が実施する、「次世代洋上直流送電システム開発事業」の委託先に選定されました。
本事業は、本年から2020年までの5年間で、高い信頼性を備え、低コストでの多端子直流送電を実現する新しいシステム・コンポーネントを開発し、今後予測される、大規模洋上風力発電の送配電システムとの連系拡大・加速に積極的に取り組んでいくものです。
日本政府は現在、再生可能エネルギーを重要な低炭素エネルギーの一つと位置づけており、昨年4月に閣議決定された「エネルギー基本計画」でも、洋上風力発電を最大限導入するとともに、送配電システムの強化や低コスト化等の研究開発促進を掲げています。
風力発電は、大規模なシステムほど経済性が向上する可能性のあるシステムです。近年では洋上で稼動することを想定し、着床式および浮体式双方の事業化に向けた発電プラントの実証研究が進められており、本格的な導入を前提に、発電だけでなく、送電まで含めた総合的なシステムの開発が必要となっています。
本事業では、大規模な洋上風力発電システムを設置するための、沿岸部の送配電システムに合わせた、様々な接続方法に対応した技術を開発することを主目的としています。具体的には、海中ケーブルによる長距離送電において、大規模な需要地の送配電システムに直接接続するケースや、新たに送配電システムを構築するケースなどの様々な制約を想定し、洋上と陸上間の複数のポイントで相互に接続して送電システムを構築するために必要となる技術開発を進めていきます。本開発事業における日立の研究開発内容は以下の通りです。
日立は本事業への取り組みを通じて、今後も、HVDCシステムの研究・開発を加速し、再生可能エネルギーの大量導入の促進に取り組むと同時に、日本の電力ネットワークのさらなる強靭化に貢献していきます。
株式会社日立製作所
エネルギーソリューション社 ソリューションシステム事業部 電力情報制御部 [担当:堤]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
電話 03-4564-6220 (直通)
以上