ニュースリリース

ポーランドのザホドニWBK銀行が日立の指静脈認証ソリューションを採用

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭／以下、日立)の欧州における現地法人であるHitachi Europe Ltd.(社長:阿部 和雄／以下、日立ヨーロッパ社)は、このたび、ポーランド共和国(以下、ポーランド)の大手金融機関であるBank Zachodni WBK(本社:ヴロツワフ市、President:Mateusz Morawiecki(マトゥース・モラジャキ)／以下、ザホドニWBK銀行)に指静脈認証ソリューションを納入しました。ザホドニWBK銀行は、2015年4月からルビン市、6月からワルシャワ市の一部店舗において指静脈認証技術を試験導入し、個人のお客さまが指だけで本人認証および決済の承認処理を行えるようになります。
  ザホドニWBK銀行は、日立の指静脈認証ソリューションの導入により、セキュリティの強化や店舗での取引の迅速化、お客さまの利便性向上ならびに紙使用量の削減を図ります。

  現在、本ソリューションはザホドニWBK銀行のルビン市の支店で試験運用されており、同支店のお客さまは、指静脈認証装置とタッチパネル式のモニターを使用して、自身の指静脈による本人認証と決済の承認処理を行うことが可能になります。また、同意した取引書面の写しはお客さまへ自動的に電子メールで送付されます。

  指静脈認証技術は、銀行業界において極めて安全な生体認証技術の一つとして認識されています。静脈パターンは、偽造や複製が極めて困難で、血流がないと認証することはできません。日立の指静脈認証装置は、日本の金融機関で利用される生体認証システムの約8割に採用されており、ポーランドの銀行業界においても2010年から採用されています。
  また、指静脈認証技術は、銀行では主に店舗での取引、カードレスでのATMからの現金引き出し、オンラインバンキングサービスにおける電子署名・認証に使用されています。

  ザホドニWBK銀行は、今回の試験運用終了後、本ソリューションを全店舗へ導入する計画を進めているほか、ATMやインターネットバンキングなど別のチャネルへの適用についても検討しています。
  今回のザホドニWBK銀行への指静脈認証ソリューションの提供は、日立が推進する社会イノベーション事業の事例の一つです。日立は、今後も指静脈認証技術のグローバル展開を推進し、安全・安心な社会の実現に貢献していきます。

本発表に際しての各社のコメント

ザホドニWBK銀行 Member of the Board, CTO
Paweł Wieczorek(パヴォ・ヴァイクゾリック)

  新しいソリューションは、80％もの紙の使用量削減と同時にお客さまの利便性向上に貢献するものです。新技術の導入にあたりセキュリティは極めて重要なポイントであり、我々の目標達成のために最適なソリューションとして、このたび日立の指静脈認証技術を採用しました。

日立ヨーロッパ社 情報システムグループ 中東欧地域ディレクター
Tadeusz Woszczyński(タデウス・ヴォスチンスキー)

  ザホドニWBK銀行への指静脈認証ソリューションの導入は、ポーランドと欧州における生体認証の展開に戦略的な意味をもたらすものです。今後も、日立はザホドニWBK銀行およびサンタンデールグループと長期にわたる有益な関係を構築していきます。

ザホドニWBK銀行について

  ザホドニWBK銀行は、ポーランドで第三の規模を有する銀行です。継続的な成長力、ダイナミックな事業展開、優れた商品・サービス、イノベーション、ブランド展開を通じて、顧客との強固な関係を追求しています。また、30カ国に1万4千の支店を有し、1億人の顧客向けにサービスを提供する世界最大級、ユーロ圏で最大の金融機関サンタンデールグループの一員です。
  詳細については、http://www.bzwbk.plをご参照ください。

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以上