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2015年6月2日
グローバルサプライチェーン構築に向けた戦略拠点として活用
日立華城の新工場竣工式
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)と台湾の技術提携先である華城電機股份有限公司(菫事長:許忠明/以下、華城)との合弁会社である日立華城変圧器股份有限公司(菫事長兼CEO:松本 雅喜/以下、日立華城)は、このたび、台湾・台中市の台中港自由貿易港区において、これまで建設を進めていた変圧器の製造工場を竣工しました。今後、生産設備の試運転などを行い、生産を開始します。工場の生産能力は、400MVA変圧器換算で年間40台となる見込みです。
なお、5月28日には、完成した新工場の竣工式が行われ、台湾経済部 卓 政務次長をはじめ、地元の施工協力企業や日立グループ関係各社などから約250名が参加し、事業の成功を祈念しました。
世界の変圧器市場は、現在の年間70億ドルから2020年には年間約100億ドルになると予測*1されています。北米市場などの先進国における送変電設備の更新需要に加え、東南アジアや中東では、経済成長や人口増加を背景とした、電力需要の急増に対応した広域送電網の建設が多数計画されており、変電所の主要機器である変圧器の需要は高い水準で推移すると見込まれています。
日立華城で製造する変圧器は、日立グループのグローバルネットワークを活用して、日立ブランドで販売されます。日立華城では、日立の持つ技術開発力と華城の持つ高い製造ノウハウやコスト競争力を融合することで、グローバル市場で勝ち抜ける品質と競争力を兼ね備えた変圧器を提供していきます。本年2月に米国オクラホマ州の公益電力会社より受注した変圧器は、日立華城で製造し、出荷する予定です。今後も北米市場をはじめ、東南アジアや中東など需要拡大が見込まれる地域に向けて変圧器を納入していきます。
日立は、北米や南米、東南アジア、中東の変電所に多数の変圧器や開閉機器の納入実績があります。今後、これらの変電所のリニューアルはもちろん、高効率送電網の整備に伴う高電圧化などの進展が見込まれることから、変電所EPC(Engineering, Procurement and Construction)事業に注力していきます。具体的には、センサーやカメラなどを用いて複数の変電所を結ぶITシステムを各種機器と組み合わせ、将来に高度な拡がりを持つ柔軟な送電ネットワークを構築できる提案などを積極的に進めています。開発拠点の日本を中心に、北米、アジアなどのグローバル生産拠点の強化を図るとともに、東南アジアや中東のエンジニアリング拠点の拡充を進め、今後も、送電網の強化や拡充が求められる国や地域のニーズに応える電力流通システムを提供していきます。
社名 | 日立華城変圧器股份有限公司 (英文社名:Hitachi Fortune Transformer, Inc.) |
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代表者 | 松本 雅喜 菫事長兼CEO |
所在地 | 台中市台中港自由貿易港区 |
設立年月 | 2013年12月 |
事業概要 | 変圧器の設計、製造、検査、販売、据付工事、アフターサービス |
資本金 | 14億新台湾ドル(約45億円) (出資比率:日立製作所60%、華城電機40%) |
従業員数 | 2020年に約200名の予定 |
エネルギーソリューション社 電力流通事業部 [担当:小野寺]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
電話 03-4564-9099 (直通)
台中市梧棲區草湳里13鄰南橫一路500號 [担当:井料]
電話 886-4-2657-8118
以上