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企業情報ニュースリリース

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2015年5月19日

エンタープライズサーバ「EP8000シリーズ」に、ミッドレンジサーバ新モデルを追加

POWER8™プロセッサー搭載により処理性能を向上するとともに、ハイエンドクラスの柔軟性・信頼性を実現

[画像]「EP8000シリーズ」
「EP8000シリーズ」

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、高性能・高信頼なUNIXサーバであるエンタープライズサーバ「EP8000シリーズ」のミッドレンジサーバに「EP8000 E850」を追加し、5月21日から販売を開始します。本モデルはエントリーサーバクラスのコンパクトな筐体でありながら、最新のPOWER8™プロセッサー搭載により従来モデル比*1約1.8倍に処理性能を向上するとともに、システム拡張時や障害などに伴うシステム停止を防ぐ機能を搭載することで、ハイエンドクラスの柔軟性・信頼性を実現します。
  あわせて、「EP8000シリーズ」の全モデルにおいてシステムの拡張性を強化し、基幹業務や社会インフラ向けシステムにおけるデータ量や規模の拡大に対応します。

*1
2010年2月に販売開始した 「EP8000 750」との比較

  「EP8000シリーズ」は、オペレーティングシステムにAIX®*2を採用するUNIXサーバです。金融機関をはじめとする企業の基幹業務や鉄道、電力などの社会インフラ向けシステムなどに多くの稼働実績を有しています。

*2
AIX: UNIX環境のアプリケーションが利用可能であるオープンかつ高信頼なオペレーティングシステム

  「EP8000 E850」は、4U*3サイズのコンパクトなミッドレンジサーバの新モデルです。従来ハイエンドサーバで提供している、システムを稼働させたままプロセッサーやメモリを柔軟に拡張できる機能や、メモリ障害によるシステム停止を防ぐ機能などを搭載することで、基幹業務システムに求められる高い柔軟性と信頼性を実現します。また、最新のPOWER8™プロセッサー搭載により、トランザクション処理性能*4を従来モデル比*1約1.8倍に向上しました。
  エントリーサーバクラスのコンパクトな筐体でありながら、ハイエンドクラスの柔軟性と信頼性、また高い処理性能を実現することで、基幹業務システムにおける集約率を向上し、効率的な運用管理が可能となります。これにより、システムの管理工数や保守コストを軽減するとともにデータセンターにおける設置スペースを削減できるなど、基幹業務や社会インフラ向けシステムにおけるIT投資の最適化に貢献します。

*3
1U=44.45mm
*4
トランザクション処理性能: 関連する複数の処理を一つの処理単位にまとめて管理・実行する処理(トランザクション処理)の性能のことで、プロセッサー性能だけでなく、システム全体の性能を評価するための指標

  あわせて、「EP8000シリーズ」全モデルにおいて、I/Oドロワー*5の接続台数を増強しI/Oの拡張性を強化します。また、ハイエンドサーバ「EP8000 E880」において、CPUドロワー*6を従来モデル*7比2倍の最大4台まで接続可能としたことにより、POWER8™プロセッサーを最大128way*8搭載できる大規模なハードウェア構成を実現します。これらにより、基幹業務や社会インフラ向けシステムにおける、データ量や規模の拡大に対応することができます。

*5
I/Oドロワー: ストレージやネットワーク接続などのI/O(データ入出力)周辺機器を搭載可能なラック型筐体
*6
CPUドロワー: プロセッサーやメモリなどを搭載したサーバの基本となる筐体
*7
2014年10月に販売開始した「EP8000 E880」との比較
*8
way: プロセッサーのコア数

  今後も日立は、「EP8000シリーズ」において、ディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform」ファミリーや統合システム運用管理「JP1」などといった日立のストレージシステムやオープンミドルウェア製品との連携や、日立独自のAIX®予防保守パッチなど高信頼なサポートサービスの提供により、企業の基幹業務や社会インフラ向けシステムにおけるIT基盤の安定稼働を支援していきます。

発表の主な概要

1. ミッドレンジサーバ新モデル「EP8000 E850」について

(1) ハイエンドクラスの高い柔軟性と信頼性を実現

  従来、ハイエンドサーバで提供している高い柔軟性、信頼性を実現する機能を、ミッドレンジサーバの新モデルにおいても提供します。具体的には、システムを稼働させたままサーバ上のプロセッサーやメモリを柔軟に拡張することができるCUoD*9機能を提供します。これにより、システムを停止することなく、急な業務負荷の変動や業務対象の拡大などに対応できるとともに、ハードウェアリソースに応じ課金されるソフトウェアのライセンス費用を最適化することができます。また、メモリ障害によるシステム停止を未然に防ぐ動的メモリ切替機能*10も搭載するなど、ハイエンドクラスの信頼性を確保し、基幹業務システムの24時間365日安定した稼働を支援します。

*9
  CUoD: Capacity Upgrade on Demand
*10
  動的メモリ切替機能:サーバ内に未使用のメモリモジュールがある場合に、障害が発生したメモリモジュールのデータを移動させて、メモリ障害によるシステム停止を防ぐ機能
(2) POWER8™プロセッサー搭載により約1.8倍の処理性能を実現するなど、システム集約率を向上

  最新のPOWER8™ プロセッサー(3.72 GHz)を最大32wayまで搭載でき、従来モデル比*1約1.8倍となる高いトランザクション処理性能を実現しました。また、メモリを従来モデル比*14倍となる最大2TB、I/Oスロット(PCI Express*11 3.0準拠)を従来モデル比*1約2倍となる最大11本まで搭載可能とするなど、ハードウェアリソースも強化しました。これらにより、基幹業務システムの集約率を向上し、効率的な運用管理が可能となるため、システムの管理工数や保守コストの軽減を実現します。

*11
   Peripheral Component Interconnect Expressの略でコンピュータ内のデータ伝送路の標準規格
(3) エントリーサーバクラスのコンパクトな筐体で省スペースを実現し、IT投資の削減に貢献

  基幹業務システム向けUNIXサーバとしてはコンパクトな高さ4Uサイズの筐体を実現しています。これにより、設置スペースを削減できるため、設置面積や重量に応じて課金されるデータセンターの使用料などIT投資の削減に貢献します。

2. 「EP8000シリーズ」におけるシステム拡張性の強化について

(1) 「EP8000 シリーズ」全モデルにおいて、I/O拡張性を強化

  「EP8000シリーズ」全モデルにおいて、I/Oドロワー接続数を増強し、I/O拡張性を強化しました。エントリーサーバ「EP8000 S814」「EP8000 S824」においては今回新規にI/Oドロワーをサポート*12します。また、ミッドレンジサーバ「EP8000 E850」「EP8000 E870」とハイエンドサーバ「EP8000 E880」では、CPUドロワー1台あたりのI/Oドロワー接続数を最大4台までサポートします。これにより、基幹業務システムなどにおけるデータ量の拡大に対応します。

*12
  「EP8000 S814」では1台、「EP8000 S824」では2台までI/Oドロワーを接続可能
(2) ハイエンドサーバ「EP8000 E880」において、大規模システムへの対応を強化

  「EP8000 E880」*13において、SMP*14構成で接続できるCPUドロワー数を従来モデル比*7 2倍となる最大4台に強化したことで、POWER8™プロセッサーを従来モデル比*7 2倍となる最大128way、メモリを従来モデル比*7 2倍となる最大約16TBまで拡張することができます。これにより、大規模な基幹業務や勘定系、社会インフラシステムなどにおける、さらなるシステム規模の拡大に対応します。

*13
  最大4台までCPUドロワーを連結可能にした「EP8000 E880」の出荷は、2015年8月末を予定
*14
  SMP(Symmetric Multiple Processor): 複数のプロセッサーが同等な立場で並列処理を行う処理で、物理メモリを共有し、あたかも1つの高性能なサーバのように利用できる

新モデルの価格と出荷時期

製品 仕様概要 価格(税抜) 出荷時期
EP8000 E850
  • プロセッサー:POWER8™(3.72GHz)[最大32way]
  • メモリ: 最大2TB
  • 内蔵ストレージ容量: 11.1TB
  • PCIスロット: 11本
30,319,000円〜 2015年7月31日

関連情報

他社商標注記

  • AIX、POWER8は米国およびその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの登録商標または商標です。
  • UNIXは、The Open Groupの米国ならびに他の国における登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

別紙・参考資料

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部

以上

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