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2015年4月6日
国立大学法人 豊橋技術科学大学
株式会社日立製作所
大規模シミュレーションやビッグデータ分析などの実行環境をオンデマンドで利用可能
国立大学法人 豊橋技術科学大学(学長:大西 隆)は、国立大学法人 長岡技術科学大学(学長:新原 晧一)、独立行政法人 国立高等専門学校機構(理事長:小畑 秀文)と連携して推進する文部科学省 国立大学改革強化推進事業「三機関が連携・協働した教育改革」の一環として、株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭／以下、日立)の協力のもと、3機関に所属する国内外の学生および研究者向けに、教育研究用クラウド基盤「広域連携教育研究用情報システム」を導入し、3月24日から共同利用を開始しました。
近年の急速なグローバル化に伴って企業の海外進出が加速しており、グローバルな視点からイノベーションを生み出す実践的技術者が従来以上に必要とされています。こうした背景のもと、3機関は、「三機関が連携・協働した教育改革」として、豊橋技術科学大学、長岡技術科学大学、国立高等専門学校機構が全国に設置している51の高等専門学校、そして海外の関連拠点をネットワークで結び、世界を実習工場と捉えてグローバルな視点からイノベーションを生みだす融合キャンパスの構築を推進し、技術科学大学と高等専門学校の整合した連続性を持つ教育プログラムを協働で開発、実施しています。
こうした取り組みの一環として、豊橋技術科学大学は、最先端の情報処理技術を備えた教育研究環境を効率的に学生や研究者へ提供するために、「広域連携教育研究用情報システム」を導入しました。本システムは、大規模シミュレーションを実行するためのクラスタ*1環境、ビッグデータの高速な分析を可能とするHadoop*2環境などを、共通認証基盤を利用してオンデマンドで提供します。これにより、3機関における最先端の情報処理技術を駆使した教育と研究を支援し、融合キャンパスの実現に寄与します。また、本システムを構成する一部のサーバには、アクセラレータ*3として最新のインテル® Xeon Phi™ コプロセッサー5110Pを合計36枚搭載しており、システム全体で約95.2 TFLOPS*5の総合理論演算性能*4を有しています。さらに、教室や研究室に分散して設置されていた多数の物理サーバを集約するための仮想サーバ環境も備えており、柔軟かつ効率的なシステム運用を実現します。
なお、本システムは、日立が培ってきたスーパーコンピュータやクラウドに関する技術・ソリューションを活用して構築しました。具体的には、日立のテクニカルサーバ「HA8000-tc/HT210」を中核とし、Hadoop環境や仮想サーバ環境などをオンデマンドで提供するためのクラウド基盤を構築可能な「日立クラウド基盤導入ソリューション Powered by Apache CloudStack」を適用しています。
今後も3機関は、本システムの機能拡充を進め、融合キャンパス上で技術科学大学と高等専門学校との整合した連続性を持つ教育プログラムを開発、実施することにより、グローバルな視点からイノベーションを生み出す実践的技術者の育成をめざします。
また、日立は本システムの運用を支援するとともに、今後も、最先端技術を取り入れた最適なシステムを提供し、教育研究分野の発展に寄与していきます。
![[画像]「広域連携教育研究用情報システム」の概念図](0406-1.jpg)
![[画像]「広域連携教育研究用情報システム」の外観写真](0406-2.jpg)
IaaSクラウド基盤を構築するためのソフトウェア「Citrix® CloudPlatform powered by Apache CloudStack」「ApacheCloudStack™」を活用し、大学や研究所が学生や研究者などの利用者に対し、Hadoop環境や、仮想サーバ環境などをオンデマンドで提供するためのクラウド基盤を導入するソリューションです。
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