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企業情報ニュースリリース

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2015年3月30日
株式会社日立製作所
Hitachi India Pvt. Ltd.

日立がインドでの病院の省エネを実現する実証事業へ参画

「ICT活用型グリーンホスピタル実証事業」に日立グループが採択

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)と日立インド社(Hitachi India Pvt. Ltd./執行役社長:飯野 一郎)は、このたび、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する、インドにおける病院の省エネ化を推進する「ICT活用型グリーンホスピタル実証事業(以下、本実証事業)」に関して、実証前調査の委託先に採択されました。
  本実証事業は、病院内のITシステム環境を整備し、高効率なシステム・設備に更新することで、施設全体のエネルギー使用状況を把握・可視化し、全体のエネルギー使用を最適化して省エネ化を図るものです。2015年4月から同年10月まで実証内容の確認などを決定する実証前調査を行い、NEDOの事業化評価を経て、約2年間にわたる実証事業の実施をめざします。

  人口約12億5,000万人を抱えるインドでは、近年の急速な経済発展に伴い、慢性的な電力不足、施設の老朽化などから公共サービスが十分に提供されていません。ヘルスケア分野においても、多くの病院施設で老朽化したユーティリティ設備が多数あり、エネルギー使用効率の低い状態が続いています。そうした中、昨年発足したナレンドラ・モディ政権では政府主導の社会インフラ整備を掲げ、ヘルスケアサービスの充実が重要な政策の一つとなっています。それを受け、インド保健家族福祉省では、インド最大の国立医科大学All India Institute of Medical Sciences(以下、AIIMS)を国内初の省エネ性に優れた病院に変えて、エネルギー効率の高い病院を増やしていくためのショーケースとするGreen AIIMS構想を昨年6月に発表しています。日立は、本構想を実現するためAIIMSのデリーキャンパスでの実証を想定した調査を2015年4月から同年10月まで行います。

  現在想定している実証事業の内容は以下の通りです。実証前調査を経て、詳細な実証事業の計画案を策定する予定です。

(1)病院施設の省エネ化を実現する高効率な設備の導入・更新

  電力使用のピークシフトや、予備電源で使用されているディーゼル発電機の燃料削減のため、太陽光発電システム、蓄電池や高効率空調などを導入し、既存設備も含めた病院内設備の最適な運転制御を行います。電力供給が不安定な場合においても、病院の運営ができるよう安定的に電力を供給します。病院全体のエネルギーを管理・制御することで、エネルギー使用量を削減することをめざします。

(2)省エネ性に優れたデータセンタの構築

  AIIMSでは今後、医療データが膨大に増大すると予測しています。日立の省エネ技術および省エネソリューションを搭載したストレージ・サーバならびにITシステムを導入することで、膨大な医療データを効率的に運用・管理しながら、ITシステムの消費電力の削減効果を実証します。また、医療データを電子管理するシステムを導入することで、病院の運営・診療効率の向上も支援していきます。

(3)ユーティリティ設備の最適運転による省エネ効果の最大化

  病院のITシステムから得られる運営に関する情報と、エネルギーマネジメントシステムを連携させることで、蓄積したデータベースや病院の運営状況を基に、日々のエネルギー使用量を予測してユーティリティ設備の最適運転を行うことをめざします。設備を最適に運転させることで、省エネ効果を最大化させます。

  日立は、ヘルスケア産業向けソリューション事業をはじめ、インフラ技術と高度なITを組み合わせた社会イノベーション事業を通じて、インド社会の中長期的発展に貢献していきます。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 ヘルスケア社
ヘルスケア事業本部 ソリューションサービス本部 [担当:渡部、根岸]
〒101-8010 東京都千代田区外神田四丁目14番1号
電話 03-4564-3163(直通)

以上

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