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2015年2月20日
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、グローバルでストレージシステムにおける性能評価ベンチマークの定義や標準化を推進する団体Storage Performance Council(以下、SPC)*1が実施するベンチマークテストSPC Benchmark-1™*2において、エンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」(以下、「VSP G1000」)のデータ入出力処理速度で世界最高性能を達成*3しました。
具体的には、金融や社会インフラなどの基幹系システムで利用されているエンタープライズ向けストレージシステムである「VSP G1000」に、日立独自のフラッシュモジュール「Hitachi Accelerated Flash」(以下、「HAF」)を組み合わせた構成で、ストレージシステムとして世界最高性能となる、1秒間あたりのデータ入出力処理速度2,004,941.89SPC-1 IOPS(Input Output Per Second)™を達成しました。また、データ入出力処理における1秒間あたりの価格性能値において、$1.00/ SPC-1 IOPS™を実現*4しました。
近年、企業などの取り扱う業務データやログ情報といったデータが爆発的に増加、かつ多様化する中、それらビッグデータを効率的に格納し、柔軟かつ迅速に利用できる高いデータ処理性能と運用性を兼ね備えたストレージシステムが求められています。
今回、日立は、フラッシュストレージの性能を最大限に引き出す機構を備えた「VSP G1000」に容量あたりの導入コストに優れたフラッシュモジュール「HAF」を組み合わせ、導入や運用にかかるコストを抑えながら世界最高性能のデータ入出力処理速度を実現しました。「HAF」は、大容量かつ高い拡張性を備えていることに加え、ハードディスクドライブと共通のツールで運用、管理が可能なため、大規模システムへの導入や容量設計が容易であるなど、運用性にも優れています。
日立は今後も、世界最高クラスのデータ入出力処理性能と高い運用性を兼ね備えた「VSP G1000」や「HAF」を強化し、基幹系システムにおけるデータの柔軟かつ迅速な利活用を可能とすることで、企業の新たな価値の創出や迅速な経営判断に貢献します。
2014年4月に販売開始したエンタープライズディスクアレイ製品です。先進的なストレージ仮想化技術「global storage virtualization」により、業務システムを構成するサーバ群に対して、拠点やデータセンターに分散する複数台のストレージ装置を仮想的に1台のストレージ装置に見せることができ、ディザスタリカバリ環境の信頼性の向上や、業務システムを停止することなく新旧のストレージ装置の入れ替えを行うことなどが可能です。
高い処理性能と大容量を両立する日立独自開発のフラッシュモジュールです。定期的にモジュールの稼働状況をチェックし障害を事前に検知、修復するなど高い信頼性を実現する機能や、データを平準化して書き込むウェアレベリングなど長寿命化のための機能も実装されており、基幹系システムにおけるデータ処理の高速化を実現します。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部
以上