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2015年1月19日
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、一般財団法人省エネルギーセンターが主催する平成26年度「省エネ大賞」の製品・ビジネスモデル部門において、データセンター向け局所空調システム「Ref Assist*1」が「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。「Ref Assist」の特長である省エネルギー性、省スペース性が高く評価されたことによるものです。
近年、情報・通信機器の高性能化に伴う発熱量の高まりや、機器の高集積化などにより、データセンターの電力消費で大きな割合を占める空調設備の省エネルギー化が課題の一つとなっています。
日立では、データセンターの空調設備のEPC*2を一括して手がけており、「Ref Assist」は空調設備の大幅な省エネルギー化を実現するキーテクノロジーのひとつで、冷媒自然循環方式と局所冷却ユニットを組み合わせた空調システムです。
本システムは、サーバーの近くに設置して高温排気を冷却する局所冷却ユニットと、蒸発した冷媒ガスを冷水で冷却する熱交換器、冷水を供給する熱源設備などから構成されます。気体と液体の比重差を利用して冷媒を自然循環させるため、冷媒の搬送動力を必要としません。また、サーバーの近くに天吊型をはじめとした局所冷却ユニットを設置する方式のため、送風動力を大幅に低減できます。加えて、オプション設備である高効率熱源およびフリークーリングシステムを組み合わせることにより、従来の床置き空調機を用いた空調システムに比べ、空調消費電力を最大約60%*3低減することができます。
さらに、従来方式では冷却空気を搬送していた床下スペースを確保する必要がなく、床置き空調機をフロアに設置する必要もありません。そのため、データセンターの建屋をコンパクトに構築することができることから、省スペース化にも貢献します。
このような「Ref Assist」の省エネルギー性、省スペース性が評価され、今回の受賞に至りました。
なお、表彰式は1月28日(水)10時15分より東京ビッグサイトにて行われる予定です。また、今回受賞した「Ref Assist」について、1月28日(水)〜1月30日(金)に東京ビッグサイトにて開催される「ENEX2015『第39回地球環境とエネルギーの調和展』」のアワードコーナーにてパネル展示する予定です。
一般財団法人省エネルギーセンターが主催する「省エネ大賞」は、国内の産業・業務・運輸部門に属する企業、工場、事業場等の省エネルギーを推進している事業者および省エネルギー性に優れた製品を開発した事業者の活動を広く共有するとともに、優れた取り組みを行っている事業者を表彰するものです。省エネルギー意識の浸透、省エネルギー製品の普及促進、省エネルギー産業の発展および省エネルギー型社会の構築に寄与することを目的に、平成10年(1998年)より実施されています。
株式会社日立製作所 インフラシステム社 産業プラント・ソリューション事業部
設備エンジニアリング本部 技術開発部 [担当:南]
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電話:03-5928-8573(直通)
以上