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2015年1月5日
株式会社日立製作所
執行役社長兼COO 東原敏昭
あけましておめでとうございます。
2015年は、日立が更なる飛躍へ向けた新たな一歩を踏み出すべき年です。仕事始めにあたり、日本も含めたグローバル市場で成長するために取り組むべき3点について、お話しします。
一つ目は「グローバル企業への変革」です。2015年は、競合企業に引けを取らない「グローバル企業」に飛躍するための大切な一年であり、将来の日立の姿を見据えた変革を本格的に進めていきます。一年前、私は社長交代記者会見の席上で、「日立が変えなくてはならないことは『スピード感』であり、東京だけで意思決定を行っていてもグローバルな競争に勝つことはできない」と申し上げました。そこで、お客様の近くでスピード感をもって事業を進めるため、例えば鉄道システム事業においては、昨年4月、グローバル本社機能をイギリス・ロンドンに移して、グローバルCEOが全体の事業を統括する体制に改めました。また、インフラシステム事業ではシンガポールに東南アジア統括拠点の機能を拡充しました。2015年は、各事業、各地域のコントロールタワーが、現場の判断に基づき、迅速にアクションを起こす「自律分散型グローバル経営」を強力に推進していきます。同時に、昨年は、プロダクトアウトからマーケットインを志向した改革もいくつか実施しました。この施策は、日立の形を変える、グローバルに勝つことのできる形に変える取り組みであり、2015年は更に加速します。
二つ目は「コミットメント」です。2015年は、「2015中期経営計画」の最終年度を迎える大事な年でもあります。「2015中期経営計画」の達成は、株主やお客様などすべてのステークホルダーとの約束であり、守らなければならないコミットメントです。掲げている目標を何としても達成し、その先の成長を実現するためにも、日立の力強さを示していかなくてはなりません。そのためには皆さん一人ひとりが、それぞれの持ち場で、「自らのミッションを必ずやり遂げる」という強い信念を持って、業務に当たって欲しいと思います。
三つ目は「成長志向のマインドセット」です。一人ひとりが集まった「Hitachi」というチームが、企業市民として地域の発展に貢献し、社会やそこに暮らす人々の生活を支えていること、Quality of Lifeの向上に役立っていることを今一度思い出してください。これからは、「『Hitachi』と言えば『社会イノベーション事業』」、課題解決を通じて社会に貢献する企業というイメージを、皆さん一人ひとりの日々の着実な取り組みで、グローバルに確立していきたいと思います。そのためにも、お客様の成長と自らの成長をともに分かち合う、成長志向のマインドセットで、全力で取り組んでいきましょう。
以上