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2014年10月23日
株式会社日立製作所(執行役社長兼 COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、従来よりも立ち座り動作の負担を軽減することができる通勤電車向けシートを、プロダクトデザイナーの川上元美氏*1と共同で開発しました。今回開発したシートは、従来よりも高く、浅く腰掛ける形状で、高齢者や身体の不自由な人などにとって身体的な負担を軽減し、使いやすさを追求したユニバーサルデザインを実現しました。また、浅く腰掛けることで立ち上がりの動作に要する時間が短縮され、スムーズな電車の乗降が可能となり、短距離・短時間利用への最適化を図ることができます。
今後、日立は車両への搭載試験などを通じて、使い勝手や耐久性などを評価・検証し、実用化をめざします。
従来の通勤電車シートは、低く、深く腰掛ける形状であるため、高齢者などは立ち座り動作に負担を感じていました。日立は、この課題を解決するために、従来のシートより座面の高さを約100mm高くするとともに、座面の奥行きを従来よりも約100mm浅くし、座席間に仕切りとなるひじかけを設けるなど、動作に関わる身体的負担の軽減を考慮した新しいコンセプトの車両用シートを開発しました。本シートを車両の一部に導入することで、利用者はそれぞれのニーズに合わせてシートを選択できるようになります。また、座面を浅くすることにより、足を投げ出して座ることが抑制されるため、車内の空間が広がり、快適性が向上します。
今回開発したシートのデザインは、世界各国で数多くの椅子をデザインしてきた川上デザインルーム代表の川上元美氏と共同で開発され、美しく座り心地のよい基本形状を追求したものになります。すでに試作シートでのモニター調査を実施して改良を重ねており、今後は車両への搭載試験などを経て製品化する予定です。
以上