ニュースリリース

日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」のグローバル対応機能を強化

企業の中国や東南アジアを中心とした海外拠点における調達業務への適用を拡大

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭／以下、日立)は、このたび、約55,000社が利用するクラウド形態(SaaS)の日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」において、グローバル対応機能を強化し、企業の中国や東南アジアを中心とした海外拠点における調達業務への適用を拡大します。
  具体的には、バイヤー企業(発注者)とサプライヤー企業(仕入先)間における海外調達業務の効率化を支援する「TWX-21 Web-EDI*1 Globalサービス」に、バイヤー企業や物流会社向けに調達や物流プロセスを管理できるポータル画面を新たに提供するなどの「購買・物流機能」を追加して、10月31日から提供を開始します。
  これにより、海外拠点とサプライヤー企業、物流会社間における、見積りから発注、納期調整、集荷、納品にいたるまでの一連の調達と物流に関する業務プロセスを共通的に管理できるシステムを、インターネット経由で簡単に利用することができます。

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EDI(Electronic Data Interchange): 受発注や見積もりなど企業間の商取引に関する様々な情報を電子的に交換する仕組み。

  近年、製造業を中心に、中国や東南アジアなどへのグローバル進出が加速する中、海外拠点における業務内容は、生産・製造に関わる業務のみならず、その設計、試作から販売や保守にいたるまで拡大しています。また、現地拠点では、変化の早いグローバル経営環境や顧客ニーズに迅速に対応するため、設計変更や、取引先・価格・納期の変更などによる注文内容の訂正にも柔軟に対応することが重要です。
  一方、それらの業務を支える調達関連の基幹システムを、海外拠点において個別に構築することは多大なコストを要するほか、セキュリティやネットワーク環境、システムの運用時間、ヘルプデスク設置など構築や運用上で考慮するべき点が多くあります。そのため、現地の調達業務は、依然として紙やFAX、メール、表計算ソフトウェアなどを利用しての手作業が多く、事業規模が拡大するに伴い管理業務に膨大な工数が発生し、調達や物流に関する業務を一元管理できるシステムの容易な導入が求められています。

  日立は、国内外の約55,000社が利用する日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」で培ってきた構築・運用ノウハウを生かし、「TWX-21 Web-EDI Globalサービス」を提供してきました。従来の「Web-EDI Globalサービス」は、現地にグローバルな生産や調達管理のための基幹システムを有しているバイヤー企業を対象に、その基幹システムのインターフェースから「TWX-21」の環境へ接続して、見積登録や購買登録、進捗確認、納期調整などを行う仕組みとなっていました。
  今回新たに、これらの見積登録や購買登録、進捗確認、納期調整のための機能を、「TWX-21」のサービスとして日本語・英語・中国語のポータル画面で行うことができる「購買･物流機能」を追加し、基幹システムを有していないバイヤー企業や拠点においても、インターネット経由で簡単に利用することが可能となりました。

  このバイヤー企業向けに新たに提供するポータル画面では、納期遅延などの問題種別ごとにアラートを表示し、確認すべきプロセスを絞り込めるほか、設計変更による調達品の数量変更があった場合などに、社内管理部署や生産拠点、サプライヤー、物流会社といった関係者全体に対応を促すことができるなどの機能を備えています。
  また、「購買･物流機能」では、調達に関わる物流会社向けにも、サプライヤー企業の出荷に対して集荷登録や集荷リストの印刷などを行えるポータル画面を提供します。従来、サプライヤー企業が物流会社に個別に確認した上で行っていた購入物の搬送完了を示す集荷登録などを、物流会社がポータル画面から直接かつタイムリーに行えるなど、物流プロセスの効率化を図れます。

  これらにより、グローバル調達の基幹システムを有しない海外企業や拠点においても、現地調達における煩雑な納期調整や手配訂正といった業務負荷を軽減し、サプライチェーン全体を「見える化」するサービスを導入できるため、部品の品質管理や、新たなサプライヤーの開拓といった生産管理や調達部門の本来業務に専念できるようになります。

  なお、「TWX-21 Web-EDI Globalサービス」では、従来と同様に、Web画面の多言語対応(日本語・英語・中国語)のほか、グローバルヘルプデスク(日本語・英語・中国語・タイ語)によるバイヤー企業およびサプライヤー企業の双方からの問合せに対応します。また、海外の通信環境が不安定な地域でも、オプションで高速インターネット環境を提供し、快適な利用が可能です。
  日立は、今後も、お客様ニーズに対応して「TWX-21」のサービスメニューの追加や拡充を図り、企業のグローバル展開や新事業への業務拡大などを支援していきます。

「日立TWX-21Web-EDIサービス」 購買・物流機能の概要図

サービスの価格および提供開始時期

サービス	月額価格(税込)	提供開始時期
TWX-21Web-EDI Globalサービス 購買・物流機能	オープン価格	2014年10月31日

日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」について

  「TWX-21」は、Hitachi CloudのSaaSとして位置づけられ、1997年にサービス開始し、現在では、約400業種、約55,000社(24カ国・地域)に利用されている国内最大級の企業向け業務システムクラウドです。「TWX-21」の基盤を活用し、複数の企業間活動にかかわる設計・製造管理や受注管理や、企業内の業務システムを支援するクラウドサービスとして、各種業種、業態別に提供するアプリケーションサービスの拡充を図っています。また、サービス開始以来、ユーザー企業のニーズをいち早く把握するため、「グローバルヘルプデスク」および「ユーザー連絡会」を設置し、利用ユーザーが安心して使い続けられるサービスの環境を提案しています。

• 日立ビジネスメディアサービス「TWX-21」に関するWebサイト

Hitachi Innovation Forum 2014での紹介について

  日立は、2014年10月30日(木)〜31日(金)に東京国際フォーラムで開催するHitachi Innovation Forum 2014 TOKYO、および2014年11月19日(水)にシンガポール共和国のSuntec Singapore Convention & Exhibition Centreで開催するHitachi Innovation Forum 2014 Singaporeにおいて、今回機能強化した「TWX-21 Web-EDI Globalサービス」を紹介します。

関連情報

• Hitachi Cloudに関するWebサイト
• Hitachi Innovation Forum 2014 TOKYOオフィシャルサイト
• Hitachi Innovation Forum 2014 Singaporeオフィシャルサイト(英語のみ)

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 クラウドサービス事業部
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号(大森ベルポートD館)

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以上