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2014年9月10日
屋外で広範な社会インフラ設備の管理・保全を支援
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、鉄道や電力など屋外で広範にわたる社会インフラ設備の管理・保全を支援するM2M*1ネットワーク機器2製品を新たに製品化しました。具体的には、太陽電池と温度センサーを搭載したセンサーノード「AirSense Sensor Node/太陽光発電型(以下、太陽光発電型センサーノード)」と、小型・軽量化により携帯可能なゲートウェイ「AirSense Gateway/モバイル型(以下、モバイル型ゲートウェイ)」を開発し、9月11日から販売を開始します。
日立は、東日本旅客鉄道株式会社と、機器を含むあらゆるモノがネットワークにつながるM2MやIoT*2などの技術を活用し、設備の状態把握・故障予測による効果的な設備メンテナンスの実現をめざして、鉄道電力設備を対象にしたセンサー機器の開発に共同で取り組んでいます。本製品は、その取り組みの中で開発されたものであり、日立は、屋外設置に適したこれらの製品を、さまざまな社会インフラ設備の管理・保全に向けて幅広く提供していきます。
「太陽光発電型センサーノード」は、太陽電池と省電力制御技術搭載により、電池交換なしに、長期間の設置が可能な上、屋外設備に直接取り付けて、定期的にその温度状態を計測できる装置です。また、「モバイル型ゲートウェイ」は、「太陽光発電型センサーノード」が計測したデータを遠隔から無線により収集する携行可能なゲートウェイ装置です。「太陽光発電型センサーノード」を施設や電力設備などに取り付け、「モバイル型ゲートウェイ」を作業員が携行もしくは車両に載せてその付近を巡回することで、各所の温度状態を自動的に収集でき、効率的な状態監視や保守管理を実現します。
日立は、センサーノードやゲートウェイなどのM2Mネットワーク機器の提供から、センサーネットワークの構築・導入をサポートするコンサルティング、さらにはセンサーデータの収集・管理・可視化を行うクラウドサービスまでトータルに行う「M2Mトラフィックソリューション」を提供しています。今回販売開始する2製品も、ソリューションのラインアップの一つとして、各種サービスと組み合わせて提供します。
従来、屋外での定期的な電池交換やメンテナンスの難しさから、センサーノードの屋外設置は、収納用キャビネットを準備して設置するなど限られた状況で行われていました。今回製品化した「太陽光発電型センサーノード」は、太陽電池と省電力制御技術を搭載することにより、外部からの電源供給や電池交換が不要であるほか、防水機能など風雨への耐候性に優れているため、屋外での直接設置が可能です。今後は、対象物の幅の変化を計測する変位センサーなど対応するセンサーを拡充し、温度以外のデータ収集にも対応する予定です。
重さ210g、幅76mmの軽量・小型化を実現した手のひらサイズの「モバイル型ゲートウェイ」により、作業員が手軽に携行して、もしくは車両等に載せ巡回することで、広範な屋外のセンサー情報も効率的に収集できます。また、収集データは、無線LANを介してPCやスマートデバイスに転送できるため作業員がその場で状態把握ができるほか、さらにはクラウドサーバに情報を集めて予測・分析を行えるようになります。
名称 | 概要 | 価格 | 出荷開始 時期 |
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「AirSense Sensor Node/ 太陽光発電型」 | 複数の温度センサーを搭載し、屋外設備などに取り付けて定期的に温度状態を計測する装置で高速車両等によるデータ収集にも対応 | 個別見積 | 2014年12月5日 |
「AirSense Gateway/ モバイル型」 | 太陽光発電型センサーノードの計測したデータを遠隔から無線により収集できる携行可能なゲートウェイ装置 |
「AirSense Sensor Node/太陽光発電型」 | 「AirSense Gateway/モバイル型」 |
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今回発表した「M2Mトラフィックソリューション」を、2014年9月17日(水)〜19日(金)に、東京ビッグサイトで開催される「センサエキスポジャパン2014」において、展示およびセミナーで紹介します。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
通信ネットワーク事業部 社会ネットワーク本部M2Mソリューション部 [担当:荻野、福井]
以上