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2014年8月28日
日立GEニュークリア・エナジー株式会社
日立GEニュークリア・エナジー株式会社(取締役社長:武原 秀俊/以下、日立GE)は本日、英国の原子力規制関連機関より、改良型沸騰水型原子炉(ABWR: Advanced Boiling Water Reactor)の包括的設計審査(GDA: Generic Design Assessment)を第3段階に進める決定を受けました。英国におけるABWRの建設への大きな前進となります。
ホライズン・ニュークリア・パワー社(以下、ホライズン)は、アングルシー島のウィルヴァおよびサウスグロスターシャー州オールドベリー・オン・セヴァーンにある同社施設にABWRを建設する予定です。
GDAの3段階への進展は、これまで重ねてきた継続的な取り組みの成果です。この重要なマイルストーンを通過し、2017年末までにGDAを完了するというスケジュールが順調に進んでいることを嬉しく思います。GDAは当然のことながら徹底的かつ厳格な審査であり、今後数か月にわたりより詳細な資料を規制関連機関に提出する予定です。
現在、40人以上の専門家で構成される日立GEのチームが英国内の3拠点でGDAへの対応に専念しており、さらに日立グループ全体から集められた大規模なチームがその支援をしています。英国の規制に対する理解を深め、規制関連機関と協同で要件に対処することで、英国における日立GEの足掛かりはGDAの段階を経るごとに強固なものになっています。
ABWRは実証された技術であり、第三世代+(プラス)以降としては世界で唯一稼働実績のある原子炉です。ウィルヴァおよびオールドベリーでは、建設にあたり何千人もの雇用を生み出し、稼働開始後は、英国が必要とする安全で、環境に優しく、安価なエネルギーを供給します。GDAの次の段階に進めることは大変嬉しく、ホライズンにプラントを提供できることを楽しみにしています。
ホライズンは安全で、安価な低炭素の電気を英国に供給する計画を進めていますが、日立GEがこの重要な段階を順調に進めていることは歓迎すべきことです。妥当性評価(Regulatory Justification)に関する最近の発表や、9月に1回目のパブリック・コンサルテーション(建設地の住民との協議)が開始されることを考えると、2020年代前半に最初の発電を行う計画は順調に進んでいるといえます。
日立GEは、2007年7月に株式会社日立製作所とGEの合弁会社として設立された、原子炉関連設備の開発、計画、設計、製造、検査、据付、試運転、保全サービス、およびこれを統括するプロジェクトマネジメントを一貫して実施する体制を持つ世界トップクラスの総合プラントメーカーです。これまで建設中も含めて国内で23基の実績があります。この中で、とりわけ、最新の改良型沸騰水型原子炉(Advanced BWR/以下、ABWR)については全てのABWRプラントに参画(国内運転開始済4基、国内建設中3基)しています。海外では、台湾の龍門原子力発電所向けに、主要な原子炉設備を納入しています。
ホライズンは、英国内における新たな原子力発電所の建設を目的として2009年に設立され、2012年11月に日立により買収されました。原子力発電所をアングルシー島のウィルヴァとサウスグロスターシャー州オールドベリー・オン・セヴァーンに建設予定で、その建設段階において各サイト毎に約6,000人、また発電所の運転開始以降は、最大1,000程度の雇用を創出することが見込まれています。ホライズンの詳細については、ウェブサイト(www.horizonnuclearpower.com.)をご覧ください。
以上