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2014年5月26日
東邦ガス株式会社
日立アプライアンス株式会社
温度帯や流量の異なる2種類の排温水を同時に利用できるナチュラルチラー*1(ガス吸収冷温水機)
未利用エネルギーなどの有効活用による省エネ化を推進
東邦ガス株式会社(社長:安井 香一、以下東邦ガス)と日立アプライアンス株式会社(取締役社長:二宮 隆典、以下日立アプライアンス)は、「2温水回収ジェネリンク」(以下、本製品)を共同開発し、5月28日から日立アプライアンスが販売を開始します。
本製品は、工場や病院などに導入されているコージェネレーションシステム*4の排温水や、空気圧縮機をはじめとする機械から発生した排温水(未利用エネルギー)など、温度帯や流量の異なる2種類の排温水(2温水)を国内で初めて熱源として利用可能としました。従来、2温水を回収し空調用の熱源に利用する場合は、一般的に2台の排温水回収・利用設備を設置していましたが、本製品では1台で回収・利用することが可能なため、スペースの有効活用や設備導入時のコスト低減が図れます。
なお、本製品を用いることで、排温水を利用しないナチュラルチラーと比較して、主熱源の都市ガス消費量を冷房定格運転時に約25%削減*5することができます。
製品名 | 型式 (冷房容量/機種数) | 発売日 |
---|---|---|
2温水回収ジェネリンク | HAU-BGN120〜1000EXAJT ( 120USRT*6〜1000USRT、10機種 ) | 2014年5月28日 |
工場や病院などでは、コージェネレーションシステムの排温水や機械の動力源(空気)を供給する空気圧縮機から発生する排温水、工業炉の排熱など、使いきれていないエネルギーが数多く存在します。より一層の省エネルギー化を推進していくためには、これらの未利用エネルギーの有効活用が求められています。
そこで、東邦ガスと日立アプライアンスは、1台で温度帯や流量の異なる排温水を効率的に回収し、燃料消費の削減を実現する製品を共同開発しました。
コージェネレーションシステムや空気圧縮機からの排温水など、2種類の排温水(2温水)を熱源として空調を行う場合のシステムフロー例を図に示します。
[図 「2温水回収ジェネリンク」のシステムフロー例]
ガスエンジンコージェネレーションにリンクして熱を回収するナチュラルチラー(ガス吸収冷温水機)の呼称です。ガスエンジンなどからの排温水を補助熱源として空調用の冷温水を製造し、主熱源の都市ガス燃料の消費量を削減します。ジェネリンク自体に排熱回収器や制御装置を内蔵しているため、ガスエンジンと排温水配管を接続するだけで排熱の利用が可能となり、設計・施工が容易です。補助熱源としては、ガスエンジンの排温水のほかに、太陽熱や工場排熱も利用されてきましたが、従来は1種類だけの排温水利用が一般的でした。
項目 | 内容 | |
---|---|---|
型式 | HAU-BGN210EXAJT | |
冷房容量(能力)/暖房容量(能力) | 738kW(210USRT)/591kW | |
冷水温度/冷却水温度 | 入口温度 15℃ → 出口温度 7℃ /入口温度 32℃ → 出口温度 37.4℃ | |
ガス削減率*7 | 約25%(冷房定格運転時)/約38%(暖房定格運転時) | |
排温水1(空気圧縮機排熱) | 入口温度90℃→出口温度80℃、排熱量175kW | |
排温水2(ガスエンジン排熱) | 入口温度88℃→出口温度83℃、排熱量51.5kW | |
排温水回収可能入口温度 | 約70℃〜約90℃ | |
13Aガス消費量 [発熱量46.0MJ/m3N] | 冷房時(排熱有/排熱無) | 32.1(m3N/h)/42.8(m3N/h) |
暖房時(排熱有/排熱無) | 32.6 (m3N/h)/52.8(m3N/h) |
技術研究所 コージェネ・空調技術グループ
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