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企業情報ニュースリリース

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2014年5月14日

エンタープライズサーバ「EP8000 シリーズ」のエントリーサーバに
最新のPOWER8™プロセッサーを搭載した新モデルを追加し、販売開始

従来モデル比最大約1.9倍のトランザクション処理性能を実現

[画像]完成予想図「EP8000シリーズ」(「EP8000 S824」、「EP8000 S814」)
「EP8000シリーズ」
(「EP8000 S824」、「EP8000 S814」)

  株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、高い信頼性と可用性を備え、金融機関をはじめとした企業の基幹業務や電力・交通といった社会インフラ向けシステムに多くの実績を有するUNIXサーバである、エンタープライズサーバ「EP8000 シリーズ」のエントリーサーバに新モデルを追加し、5月16日から販売を開始します。
  新モデル「EP8000 S824」および「EP8000 S814」は、最新のPOWER8™プロセッサーの搭載などにより、従来モデル比*1最大約1.9倍のトランザクション処理性能*2を実現します。また、内蔵ディスク容量の拡大とともに、内蔵HDDとSSDの混在環境でデータのアクセス頻度に応じて格納先を自動的に最適化できる自動階層化機能を採用し、データ処理の高速化を実現します。さらに、従来の2倍となる16Gbps*3転送速度に対応したファイバーチャネルアダプタ*4を新たにサポートし、日立のストレージ装置と接続する大規模システムにおいてもデータ処理の高速化を図ります。

*1
POWER7+™搭載の従来モデル「EP8000 740」と、POWER8™搭載の新モデル「EP8000 S824」の比較。
*2
トランザクション処理性能 :関連する複数の処理を一つの処理単位にまとめて管理する処理方式であるトランザクション処理の性能のことで、プロセッサー性能だけでなく、システム全体の性能を評価するための指標。
*3
Gbps(Gigabits per second) :通信回線などのデータ転送速度の単位。ギガビット毎秒。
*4
ファイバーチャネルアダプタ :大容量ストレージ装置との高速接続を可能とするファイバーチャネル方式によるデータ転送を行うために必要となる接続装置。

  また同時に、従来より金融機関や社会インフラ企業などで利用されている専用線や公衆回線などに接続するシステム向けの回線切替装置の新モデルも販売開始します。回線切替装置は、現用系サーバの障害時に、サーバと同期して通信回線を待機系に切り替えるもので、基幹システムの可用性を向上することができます。

  日立は今後も、独自の高速系切替機能*5やエンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」(以下、「VSP G1000」)をはじめとする日立のストレージ装置との連携により高信頼なシステム構築を実現するとともに、基幹業務システムで実績のある統合システム運用管理「JP1」などの日立オープンミドルウェア製品との連携や、AIX®*6予防保守パッチなどの高信頼なサポートサービスの提供により、企業や社会インフラにおけるIT基盤の安定稼働を支援していきます。

*5
高速系切替機能 :サーバに何らかの障害が発生した場合に、すばやく現用系から待機系のサーバに切り替えることを実現する機能。
*6
AIX :オープンかつ高信頼な、UNIX環境のアプリケーションが利用可能なOperating System(OS)。

新製品の特長

1. 従来モデル比*1最大約1.9倍のトランザクション処理性能向上

  最新のPOWER8™を最大24way*7[従来モデル比*1:1.5倍]搭載できるほか、プロセッサーにて同時実行可能なスレッド(処理命令)数を1コアあたり最大8スレッド[従来モデル比*1:2倍]に強化しています。あわせて、メモリやデータ入出力の帯域幅を強化し、従来モデル比*1でトランザクション処理性能を最大約1.9倍向上し、基幹業務におけるデータ処理時間を短縮します。

*7
way :プロセッサーのコア数。

2. 内蔵ディスク容量の拡大と内蔵HDDとSSDの自動階層化機能によるデータ処理の高速化

  内蔵HDDまたはSSDを搭載可能な2.5型ディスクスロットを18スロットまで拡張したほか、「EP8000 S824」では1.8型SSD専用搭載スロットを新たに8スロット設け、内蔵ストレージ容量を従来モデル比*1最大3.4倍に拡大しています。また、内蔵HDDとSSDを組み合わせたRAID*8構成において、アクセス頻度の高いデータをSSDに、頻度の低いデータをHDDに自動的に再配置する自動階層化機能により、データ処理の高速化を実現します。

*8
RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks) :複数のハードディスクドライブを組み合わせ、データを分散・冗長化し、記録することで、システムの性能・耐障害性を向上することができる技術。

3. 日立製のストレージ装置と接続する大規模システムの高速化

  「EP8000シリーズ」では、「VSP G1000」をはじめとする日立のストレージ装置との接続に独自開発のファイバーチャネルアダプタを採用することで、迅速に障害原因を究明できるとともに、スイッチなどを経由せず直接接続できるシンプルなシステム構成が可能です。今回、従来の2倍となる16Gbpsの転送速度に対応した新アダプタを提供し、日立のストレージ装置と接続する大規模システムのさらなる高速化を実現します。

4. 回線切替装置の新モデル提供による金融機関、社会インフラ企業システムの可用性向上

  従来より金融機関や社会インフラ企業などで利用されている専用線や公衆回線などに接続するシステムにおいて、現用系サーバの障害時に待機系サーバに通信経路を切り替える回線切替装置の新モデルを提供します。「EP8000シリーズ」の高速系切り替えを行うHAクラスタ管理ソフトウェア「HAモニタ」と連携し、サーバの切り替えと同期して自動で通信経路を切り替えることで、システムの可用性を向上します。回線切替装置への電力供給がない状態でも回線上の通信は継続できるほか、電源障害を自動検出できるなど高い信頼性を確保しています。

新製品の概要

モデル/製品名形状プロセッサー
(周波数)
最大
プロセッサー数
(way)
メモリ
容量
EP8000 S824ラックマウントPOWER8™
(3.52/4.15/3.89GHz)
2432〜1,024GB
EP8000 S814ラックマウント/タワーPOWER8™
(3.02GHz)
616〜512GB
回線切替装置スタンドアロン
(搭載キットにより
ラックマウントも可能)
WAN用の通信プロトコルX.21、V.24をサポートし、
8回線収容可能。

新製品の価格と出荷時期

モデル/製品名価格(税別)出荷時期
EP8000 S8247,320,900円〜*92014年7月31日
EP8000 S8143,276,200円〜*102014年7月31日
回線切替装置1,950,000円〜*112014年5月30日
*9
  POWER8™(3.89GHz) 6way搭載の最小構成価格。
*10
  POWER8™(3.02GHz) 6way搭載の最小構成価格。
*11
  V.24インタフェースの場合。

関連情報

他社商標注記

  • AIX、POWER7+、POWER8は米国およびその他の国におけるInternational Business Machines Corporationの登録商標または商標です。
  • UNIXは、The Open Groupの米国ならびに他の国における登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

製品に関するお問い合わせ先

HCAセンター
電話 0120-2580-12(利用時間 9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く))

以上

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