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2014年4月23日
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、このたび、新たに開発した先進的なストレージ仮想化技術により、ビジネス環境の変化に柔軟に対応できるクラウド環境を実現するエンタープライズシステム向けストレージプラットフォームを製品化し、本日から全世界で販売開始します。
近年、企業活動においては、市場のグローバル化の進展とともに、24時間365日継続したサービスの提供や、ビッグデータの利活用による新たなビジネス価値の創出、急激なビジネス環境の変化への対応が求められています。このような背景のもと、日立は、これまでに提供してきた独自のストレージ仮想化やフラッシュモジュールなどの技術・製品の強みを踏襲しながら、新たに開発したストレージ仮想化技術「global virtualization」を活用し、企業におけるビジネス環境の変化への柔軟な対応や、ITシステムの管理や運用を意識せず、人財やITリソースを新たなビジネス価値の創出に振り向けることを支援する高信頼なクラウド基盤を実現するストレージプラットフォームを製品化しました。
具体的には、新ストレージプラットフォームは、「global virtualization」を適用したエンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Virtual Storage Platform G1000」(以下、「VSP G1000」)およびストレージ基本ソフトウェア「Hitachi Storage Virtualization Operating System」(以下、「SVOS」)、ならびにストレージ管理ソフトウェア「Hitachi Command Suite」で構成されます。「global virtualization」によって、業務システムが構築されているサーバ群に対して、複数のストレージ装置を仮想的に1台のストレージ装置として見せることができ、システム二重化環境*1での業務の生産性の向上や、業務システムを停止することなく新旧のストレージ装置の入れ替えを行うことが可能になります。ストレージシステムの稼働、データへのアクセスの継続性をより高め、ビジネス環境の変化に柔軟に対応し、24時間365日継続したサービスの提供を支援します。
また、「VSP G1000」では、従来製品比*2で約3倍のデータアクセス性能を実現でき、大容量化および多様化するデータの迅速な利活用を支援します。さらに、ストレージシステムの設計、構築を支援する「Hitachi Virtual Storage Service」も本日から「VSP G1000」に対応し、提供を開始します。
日立は今後も、ITシステムの管理や運用を意識せず柔軟にビジネス環境の変化に対応でき、ビッグデータの利活用による新たなビジネス価値の創出を支援するITプラットフォーム製品群を提供、強化していきます。
「global virtualization」は、サーバやアプリケーションに対し、複数のストレージ装置を仮想的に1台のストレージ装置として見せることができるストレージ仮想化技術です。本技術を適用した「VSP G1000」および「SVOS」を活用することで、従来ストレージシステムの継続的な稼働を確保することが難しかった以下のような状況において、さらなる稼働の継続を可能にします。
拠点をまたがってシステムを二重化した環境では、従来、副システム側のストレージ装置でデータのアクセスができないため、通常時に副システム側のサーバ装置で業務アプリケーションを稼働できませんでした。本技術によって、正副のストレージ装置を仮想的に1台のストレージ装置として扱うため、正副両方のストレージ装置でデータへのアクセスが可能となり、いずれのサーバでも同様に業務を行うことが可能*3になります。これにより、仮想サーバを正副のシステム間で移動でき、サーバの負荷分散やメンテナンスが容易になるなど、業務の生産性を向上できます。また、災害時において、正副のシステム間の切り替えが高速になり、迅速にシステムを復旧することができます。
従来、新しいストレージ装置への移行を行う場合、システムを一度停止し、切り替え作業を行う必要がありました。本技術によって、既存ストレージ装置*4と新ストレージ装置を1台のストレージ装置として扱えるため、業務やサービス提供を中断することなく新装置への移行が可能です。また、移行中においても、既存装置と新装置のそれぞれでディザスタリカバリ構成が保たれているため、データ移行中に万が一、障害が発生した場合でも、最新データでのシステム復旧が可能です。
「VSP G1000」では、プロセッサーボードの改良により、従来製品比*2で、データアクセス性能が約3倍の3,000,000IOPS*5以上に向上しました。急激なアクセス変動やデータ量の急増に対しても、迅速かつ安定したデータ処理を実現します。
また、「VSP G1000」が搭載されているラック間を、ケーブル長で最大100mまで離して設置可能にしました。従来は、ストレージ装置の将来の拡張を見越し、初期導入時に拡張用のスペースを用意しておくといった運用が必要でしたが、データセンター内に自由にストレージ装置を追加できるため、フロアスペースを効率的に利用できます。
さらに、大容量HDD(Hard Disk Drive)を採用し、記憶容量あたりのエネルギー消費効率を向上しました。製品ライフサイクル全体のCO2排出量を従来製品比で37%削減*6します。
名称 | 概要 | 価格(税別) | 出荷時期 |
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Hitachi Virtual Storage Platform G1000 (日立バーチャルストレージプラットフォーム ジーセン) |
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1億1,379万円〜 | 2014年 4月23日 |
Hitachi Storage Virtualization Operating System Software (日立ストレージバーチャライゼーションオペレーティングシステムソフトウェア) |
ストレージ基本ソフトウェア | 1,600万円〜 | |
Hitachi Command Suite Data Mobility (日立コマンドスイート データモビリティ) |
ストレージ階層仮想化機能 | 470万円〜 | |
Hitachi Command Suite Analytics (日立コマンドスイート アナリティクス) |
ストレージ稼働管理機能 | 240万円〜 | |
Hitachi Virtual Storage Service (日立バーチャルストレージサービス) |
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