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2014年4月3日
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、三井海洋開発株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:宮﨑 俊郎)のグループ会社であるMODEC AND TOYO OFFSHORE PRODUCTION SYSTEMS PTE. LTD.(以下、MTOPS、本社:シンガポール共和国/以下、シンガポール)から、ブラジル連邦共和国(以下、ブラジル)の国営石油会社であるPetroleo Brasileiro S.A.(以下、ペトロブラス)向けの浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(以下、FPSO*1)用遠心圧縮機6基を2013年1月に受注し、このたび納入しました。ペトロブラス向けFPSO用圧縮機の受注・納入は日立としては初であり、今後も多数のFPSOの発注計画があるペトロブラスのFPSO向け案件での継続受注をめざします。
FPSOは、洋上で石油・ガスを生産し、生産した原油を設備内のタンクに貯蔵して、直接輸送タンカーへの積み出しを行う設備で、近年、各国の石油会社が海底油田・ガス田の開発を積極的に進める中、南米、西アフリカ地域を中心にFPSOの需要拡大が見込まれています。特に、ブラジル近海では大型の油田・ガス田の発見が相次いでおり、巨大な埋蔵量が世界的な注目を集めています。
今回のFPSOは、既存のVLCC*2タンカーを改造するもので、リオデジャネイロ沖合南約300kmに位置するIracema North(イラセマ・ノース)鉱区開発に用いられます。本鉱区は海底下約5,000mのプレソルト層(岩塩層)の下にある巨大油田です。改造後のFPSOは、日量15万バレルの原油生産能力、160万バレルの原油貯蔵能力を持ちます。
納入した圧縮機は、高圧遠心圧縮機(吐出圧力:約25,000kPag)3基と中圧遠心圧縮機(吐出圧力:約6,400kPag)3基で、原油とともに産出される随伴ガスの油分・ガス分の分離設備およびガス処理設備の中核となります。
日立グループは2011年9月にMTOPSからブラジル向けFPSO用に圧縮機4機と逆浸透膜法海水淡水化装置(以下、RO*3装置)2基*4を受注し、2012年9月に納入した実績があります。また、2012年12月に、ブラジルにおける圧縮機、ポンプ、RO装置などの石油・ガスプラント向け産業機器のメンテナンスサービス事業を行う「HITACHI-MYCOM Maintenance & Solutions Ltd.(本社:ブラジル サンパウロ、社長:青木 正)」を発足させ、製品のライフサイクルを通したサービス体制を確立しました。
今後、中東・アジア・南米地域を中心に、需要拡大が見込まれる石油・ガスプラント向けの圧縮機・ポンプ・水処理装置などを積極的に拡販するとともに、サービス事業の拡大を図り、顧客やパートナー企業との連携による地域密着型のグローバル展開を加速していきます。
発注者 | MODEC AND TOYO OFFSHORE PRODUCTION SYSTEMS PTE. LTD. |
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最終需要者 | Petroleo Brasileiro S.A. |
所在地 | ブラジル |
受注内容・納入年月 | 中圧遠心圧縮機(3基)の製作、納入【納入年月:2014年2月】 高圧遠心圧縮機(3基)の製作、納入【納入年月:2014年3月】 |
株式会社日立製作所 インフラシステム総合営業本部 国際営業本部 [担当:田辺、横手]
〒170-8466 東京都豊島区東池袋四丁目5番2号
電話:03-5928-8237(直通)
以上