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2014年4月2日
「日立クラウド基盤導入ソリューションPowered by Apache CloudStack」を活用
株式会社日立製作所(執行役社長兼COO:東原 敏昭/以下、日立)は、北海道大学情報基盤センター(センター長:髙井 昌彰/以下、北大)の「ペタバイト級データサイエンス統合クラウドストレージシステム(以下、本システム)」を「日立クラウド基盤導入ソリューションPowered by Apache CloudStack」を活用して構築しました。
北大は全国のHPCI(High Performance Computing Infrastructure)*1のユーザー向けに、本システムを用いて総物理容量1.96PB*2の大規模ストレージや仮想サーバ環境、Hadoop*3などの提供サービスを4月1日から開始しています。これにより、HPCIユーザーはポータル画面を介した簡単な操作で、必要なITリソースを利用でき、効率的な研究開発を行うことが可能となります。
HPCIでは、解析用プログラムやソフトウェアなどを利用した研究開発を支援するため、スーパーコンピュータや大容量ストレージなどのITインフラ環境を全国の研究者向けに提供しています。現在、スーパーコンピュータの演算性能は飛躍的に向上しており、膨大なデータ量を取り扱うことが可能となっています。これに伴い、研究者は大量のデータを効率的に取り扱うための大容量ストレージを必要としています。さらに、Hadoopといった大量のデータを高速に並列処理できるビッグデータ解析環境へのニーズも高まっています。北大は、これらのニーズに対応するため、本システムによるHPCIユーザー向けのITリソース提供サービスを開始しました。
本システムに活用されている「日立クラウド基盤導入ソリューションPowered by Apache CloudStack」は、大規模なストレージや仮想サーバ、Hadoopなどを提供するためのクラウド基盤を構築するソリューションです。本ソリューションの活用により、大学や研究機関などはユーザーが必要とするITリソースをオンデマンドで提供できる環境を構築することが可能です。また、HPCIで標準利用されているShibboleth®(シボレス)認証*4に対応することで、本システムやHPCIを構成する他システムへのログインを共通化し円滑に行うことができます。さらに、本ソリューションは、仮想サーバ環境においてHadoopなどを稼働させる際に課題となっていたストレージへの負荷の平準化を行う処理機能を新たに追加し、性能劣化を解消するなど、日立独自の機能を多数有しています。これらにより、従来のITリソースの限界にとらわれない研究開発の実現に貢献します。なお、本システムには、日立アドバンストサーバ「HA8000/RS210」が採用されています。
日立は、これまでの全国の主要な大学や教育機関における多数の研究開発用システムの構築実績に本システムの構築ノウハウを加え、今後も研究開発用システムの提供を通じて科学技術の発展に寄与します。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 公共システム営業統括本部
カスタマ・リレーションズセンタ [担当:西本]
〒136-8632 東京都江東区新砂一丁目6番27号 新砂プラザ
以上