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2014年3月7日
日本電気株式会社
日本電信電話株式会社
NTTコミュニケーションズ株式会社
富士通株式会社
株式会社日立製作所
〜ネットワークの統一的管理に必要な基本技術を開発し、
異種ネットワークの接続性や可視化を確認〜
日本電気株式会社(代表取締役 執行役員社長 : 遠藤信博)、日本電信電話株式会社(代表取締役社長 : 鵜浦 博夫)、NTTコミュニケーションズ株式会社(代表取締役社長 : 有馬 彰)、富士通株式会社(代表取締役社長 : 山本 正已)、株式会社日立製作所(代表執行役 執行役社長 : 中西 宏明)は、通信事業者が提供するモバイルネットワークやインターネットなど広域ネットワークインフラの総合的なSDN化を目指す世界初の研究開発プロジェクト「Open Innovation over Network Platform」(プロジェクト愛称 : O3(オースリー)プロジェクト*2)を、総務省の「ネットワーク仮想化技術の研究開発」の委託研究として、2013年6月から5社共同で推進しています*3。今回、本プロジェクトの成果として、複数の広域ネットワークインフラを統合管理するプラットフォームや、その上で動作する汎用ネットワーク制御アプリケーションなど、広域ネットワークのSDN化につながる基本技術を確立しました。
今回は、ネットワーク情報の統一的な表現を定義し、これを扱うデータベースを構築することで、光ネットワークなど下位レイヤのネットワーク資源をパケットトランスポートなど上位レイヤから簡単に扱えるようにしました。これにより、種類の異なる複数のネットワークを対象に、共通項目に基づいた運用管理や制御が可能なソフトウェアの提供が可能となり、通信事業者は、光、パケット、無線などを組み合わせた仮想ネットワークを簡単かつ迅速に提供できるようになります。
特に今回の成果によって、サービスプロバイダは、Web上での簡単な入力などにより、希望するネットワーク構成を通信事業者へ伝えることが可能になります。通信事業者は、光ネットワークとパケットトランスポートネットワークを柔軟に組み合わせてサービスプロバイダの要求に合わせた仮想ネットワークを構築することや、仮想ネットワークの上で、「いつ」、「どこで」、「何が」起こっているかを瞬時かつ的確に把握することができるようになります。さらに各レイヤのネットワーク装置を連携させることで、将来的に通信事業者は、サービスプロバイダの要求に応じた広域ネットワークの設計・構築・変更を、従来の約1/10の時間で実現できます。
今回の成果に関する詳細は、次のとおりです。
なお、2014年3月14日に秋葉原UDXにて開催される「O3シンポジウム2014」において、プロジェクトの概要および今回の成果について紹介します。詳細は別紙2をご参照ください。
本プロジェクトは、ネットワーク仮想化に関する研究開発成果の実用化を目指し、グローバルな普及や、標準化を推進していきます。また、2013年度中には、ホームページなどにより情報公開を開始、2014年度中には成果の一部をオープン化し、2016年3月までには研究成果内容及び実証実験等の結果を明らかにし、国内外の通信事業者・サービスプロバイダ・ベンダへの提供を目指します。
将来的に、これらの技術が実用化されることにより、例えば企業は、ビッグデータの活用、高品質放送、グローバル企業イントラネットなどの様々なアプリケーションに特化したソフトウェアを適用するだけで、即時に最適なネットワークを構築できるとともに、サービスの利用が可能となります。
各社の分担、その他の参考資料は、別紙をご参照ください。
記載されている社名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
以上