ページの本文へ

Hitachi

このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。

2013年10月23日

複数拠点・部門のデータの一元的な管理と効率的な利活用を可能にする
クラウドストレージソリューション「Cloud on-Rampソリューション」を強化

専用小型端末「Hitachi Data Ingestor」を開発し、パートナー企業向けに提供開始

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、企業などの複数拠点・部門で発生するデータを自動的にデータセンター内のストレージに集約し、一元的な管理と効率的な利活用を可能にする、日立独自のクラウド(クラウドコンピューティング)ストレージソリューション「Cloud on-Rampソリューション」を強化します。
  具体的には、各拠点・部門に設置し、クラウド環境の入り口(Cloud on-Ramp)として機能してデータセンター内のストレージへのデータの自動集約を実現する専用小型端末「Hitachi Data Ingestor」(以下、「HDI」)を新たに開発し、「Cloud on-Rampソリューション」を基盤にしてクラウドストレージサービスを提供するパートナー企業を対象に10月25日から提供開始します。
  これにより、パートナー企業を通じて、従来はコスト面やストレージの設置場所などの制約から導入が難しかった中堅・中小企業などにおけるクラウドストレージシステムの導入を促進し、データ利活用によるイノベーションの実現を支援します。

  近年、クラウドの拡大や、多機能情報端末の普及などを背景として、企業や社会活動で発生するデータが増加しており、新事業の創出や業務効率の改善などに利活用する動きが広がっています。特に、メールや画像などのファイルデータが急速に増加していますが、企業などでは、多数の拠点・部門に散在しているため、データを蓄積、管理するストレージの増加、分散が進み、ストレージシステムの導入や運用管理の負担が増大しています。そのような中で、データの一元的な管理を容易に実現できるクラウドストレージサービスに対するニーズが、大企業から中堅・中小企業まで拡大しています。

  日立は、このような背景のもと、2011年2月に、企業などの複数拠点・部門に仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform」(以下、「VFP」)を設置し、各拠点・部門のファイルデータを、データセンター内のバックアップ/アーカイブストレージ「Hitachi Content Platform」(以下、「HCP」)へ自動的に集約して、一元的な管理を実現する「Cloud on-Rampソリューション」を提供開始しました。独自のファイル仮想化機能で、拠点・部門側のユーザーは、データが拠点・部門側/データセンター側のどちらにあるかを意識せず利用できるため、拠点・部門側でデータの増大に応じて煩雑なストレージの増設を行う必要がなく、運用管理の負担も解消します。日立は、本ソリューションを用いて企業などのプライベートクラウドのストレージシステムを構築するとともに、クラウドストレージサービスを提供するパートナー企業に対しサービス基盤として本ソリューションを提供しています。

  今回、日立は、コスト面やストレージの設置場所などの制約から従来は「Cloud on-Rampソリューション」の導入が難しかった中堅・中小企業などへの導入拡大に向け、パートナー企業からの要望を踏まえて、拠点・部門側に設置する専用小型端末として、省スペース、省電力で、低コストかつ迅速に導入可能な「HDI」を開発しました。これにより、パートナー企業を通じて、数人程度の小規模な拠点・部門を有する企業、ストレージの管理者がいない中堅・中小企業などにおけるクラウドストレージシステムの導入を促進します。また、オンデマンドリストア*1、コンテンツ共有*2などの機能により、拠点・部門レベルでのデータの効率的な利活用、災害などへの対応を支援します。

*1
オンデマンドリストア : 災害などで万一「VFP」や「HDI」が損傷した場合に、拠点・部門側からアクセス要求のあったデータから順に復旧することで、新しい「VFP」や「HDI」の設置から迅速にデータへアクセスできる機能。
*2
コンテンツ共有 : 各拠点・部門の「VFP」や「HDI」からデータセンター側の「HCP」に集約されたデータを、他の拠点・部門の「VFP」や「HDI」から参照できる機能。

  日立は、今後も、データの効率的な管理と、迅速な利活用を実現する新たな製品・サービスの開発を推進するとともに、パートナー企業との連携を強化し、幅広い企業などに提供することで、データ利活用によるイノベーションの実現に貢献します。

今回開発した「Hitachi Data Ingestor」を利用した「Cloud on-Rampソリューション」の概要図

[画像]今回開発した「Hitachi Data Ingestor」を利用した「Cloud on-Rampソリューション」の概要図

*3
WAN : Wide Area Network。

本発表に際してのパートナー企業からのコメント

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 クロスファンクショングループ ITエンジニアリング室長 金子 直裕

  伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は、「Hitachi Data Ingestor」(以下、「HDI」)の発表を心より歓迎致します。
  CTCは早くから「Hitachi Virtual File Platform」の取り扱いを開始し、「Cloud on-Rampソリューション」の推進を行ってまいりました。
  今回の日立製作所が提供する「HDI」により、散在していたデータの一元管理や効率的な利活用が容易に実現可能となる為、中堅・中小企業や多拠点に展開している企業においても「Cloud on-Rampソリューション」の利用が更に拡大されることを期待しております。

株式会社大塚商会 上席執行役員 後藤 和彦

  株式会社大塚商会は、「Cloud on-Rampソリューション」の強化につながる専用小型端末「Hitachi Data Ingestor」の提供開始を歓迎いたします。
  当社はBCPソリューションとしては、主にバックアップサービス展開をしておりますが、「Cloud on-Rampソリューション」の強化により、これまで以上に幅広いお客様にご満足いただけるものと期待しております。日立と当社は、協調体制をさらに強化しお客さまに最適なソリューションを提供してまいります。

日本システムウエア株式会社 執行役員常務 ITソリューション事業本部長 飯郷 直行

  NSW(日本システムウエア株式会社)は、この度の専用小型端末「Hitachi Data Ingetor」のパートナー企業向け提供開始を心より歓迎致します。
  当社は「Cloud on-Rampソリューション」と同じ要素技術を活用したクラウドオートリンクゲートウェイサービス「irukabox」を展開しております。省スペース性や省電力性に優れた小型モデルのラインナップ追加により、これまで導入が難しかった小規模拠点や部門を有する企業様をはじめ、より多くのお客様に最適なサービスの提供ができると期待しております。

関連情報

Hitachi Innovation Forum 2013での紹介について

  日立は、2013年10月30日(水)〜31日(木)に東京国際フォーラムで開催するHitachi Innovation Forum 2013において、今回発表した「Cloud on-Rampソリューション」を紹介します。

他社商標注記

  • 記載の会社名および製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ITプラットフォーム事業本部
事業統括本部 企画本部 製品戦略部 [担当 : 中村]
〒244-0817 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地
電話 : 050-3135-4759(直通)

以上

Adobe Readerのダウンロード
PDF形式のファイルをご覧になるには、Adobe Systems Incorporated (アドビシステムズ社)のAdobe® Reader®が必要です。