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2013年8月5日
-脳科学をモノづくりに活用-
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、脳科学をモノづくりに活用する取り組みの一環として、株式会社バンダイ(代表取締役社長 : 上野 和典/以下、バンダイ)が販売する乳児玩具「BabyLabo®(ベビラボ)」シリーズの「ベビラボ 〜よく見る!よく聞く!よくあそぶ!〜 脳を育むすくすくあそびDX」の開発に協力しました。
「BabyLabo®」は、脳科学の知見に基づいた乳児玩具として2010年1月に発売しました。「BabyLabo®」は子どもの成長に合わせた玩具開発をめざすバンダイと、これまで培った脳科学をモノづくりに活用する取り組みを進めている日立との共同プロジェクトで得られた知見を活用しています。バンダイが「BabyLabo®」の商品化と販売を担当し、日立は商品の中に含まれる遊びを乳児がどのように認知するかを脳科学に基づいて検証しました。脳科学では、人間の脳機能の理解を目的として、脳を計測する神経科学分野だけではなく、内外の刺激に対する行動的反応から精神や認知機能を解明する心理学や認知科学的手法などを活用しています。
今回、日立は慶応義塾大学 論理と感性のグローバル研究センター「赤ちゃんラボ」と共同で、5ヶ月齢から6ヶ月齢の乳児17名を対象に「アンパンマンのいないいないばあ」に対する脳の働きに関して、認知科学的手法を用いた行動計測と光トポグラフィを用いた前頭前野の脳活動計測で検証しました。乳児が「見知らぬ人の顔のいないいないばあの動画」と、「アンパンマンのいないいないばあの動画」と、「アンパンマンが顔を隠さず手を動かすだけの動画」を見ている状態を比較したところ、「アンパンマンのいないいないばあ」の動画の方により注目し、注目したときに起こる脳血流量の変化が強かったことがわかりました。バンダイでは、この検証結果をもとに、乳児の成長に応じた遊び方を「脳を育むすくすくあそびDX」に盛り込んでいます。尚、この研究内容は、6月21日に第36回日本神経科学大会で発表しました。
日立では脳科学をモノづくりに活用する取り組みに関しては2009年12月1日に発表しましたように、検証結果を適切に表現するプロセスとして第三者の専門家が参画したBrain Science審査会を設け、さらにその審査結果の表現を適切に活用している証としてBrain Scienceマークを付与しています。今回の「脳を育むすくすくあそびDX」にも、Brain Scienceマークを付与しています。
日立は引き続き慶大と提携研究を進めていくほか、さまざまな分野にてパートナー企業との連携を図り、脳科学をモノづくりに活用を進めていきます。
株式会社日立製作所 社会イノベーション・プロジェクト本部 ソリューション推進本部 新事業開発本部
人間指向ビジネスユニット [担当 : 吉村]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
TEL : 03-4564-9668 (直通)
以上