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2013年7月18日

英国の都市間高速鉄道計画向け車両の追加受注の内定について

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、英国の都市間高速鉄道計画(IEP : Intercity Express Programme)につき、英国運輸省(DfT : Department for Transport)より、日立が出資する特別目的会社「アジリティ・トレインズ(Agility Trains)社」を通じて、新たに老朽車両(Intercity225電気機関車牽引の客車編成)の置き換え向けに車両270両(Class800車両9両×30編成)ならびに保守事業を約12億ポンドで受注することが内定しました。これは、2012年7月に締結した正式契約に続く、追加受注となります。今回の内定により、アジリティ・トレインズ社は、2012年7月にDfTと締結した契約条件と同様に、本追加受注分についても27年半にわたり車両のリース事業を展開します。また日立は、アジリティ・トレインズ社より同社のリース事業向けに、今回の追加受注270両を含む合計866両について車両の製造、ならびに27年半にわたる保守事業を行う予定です。日立は今後、本追加受注の正式な契約に向け、調整を進めていきます。

  なお、本プロジェクトは英国運輸省が主導するPPP(Public Private Partnership)スキームで実施される予定です。

  IEPはDfTが主導する英国都市間高速鉄道の車両置き換えのためのプロジェクトです。日立は2012年7月に、日立が出資する特別目的会社アジリティ・トレインズ社を通じて、DfTと本プロジェクトに関する正式契約を締結しました。本契約に基づき、アジリティ・トレインズ社は、27年半にわたり英国主要幹線であるEast Coast Main Line(ECML: 227両) およびGreat Western Main Line(GWML: 369両)を走行する車両のリース事業を、日立はECMLおよびGWMLに向けた合計596両におよぶ車両の製造、ならびに27年半にわたる保守事業を提供します。
  今回内定した追加受注により、2012年7月に正式契約をしたECML向けの車両227両に270両が加わり、その結果ECML向けの車両は合計497両となります。日立は、この497両に、同じく2012年7月に正式契約をしたGWML向けの車両369両を加えた合計866両について、車両の製造ならびに27年半にわたる保守事業を行うことになります。

  日立は、2009年の営業開始以来、優れた信頼性で高い評価を受けている高速鉄道Class395や、2012年7月に契約を締結したIEPに続き、同8月には英国全土への導入に向けた列車運行管理システムのプロトタイプを受注しています。また日立は、IEPを含む今後の英国および欧州における鉄道システム事業の強化に向け、鉄道車両の生産拠点として、英国・イングランド北東のダーラム州ニュートン・エイクリフ(Durham County Newton Aycliffe)に、新たな拠点を設立することを決定しており、英国における鉄道システム事業を強化・拡大しています。

  日立は、今後英国のみならず欧州において計画されているほかの鉄道事業についても積極的な受注活動を継続し、鉄道システムのグローバル展開を加速していきます。

以上

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