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2013年5月15日
本サービスを日産自動車が販売する電気自動車「日産リーフ」の
テレマティクス分野のビッグデータを損保ジャパンが
個人向け自動車保険「ドラログ」に活用するための連携システムに採用
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、車載情報システム「テレマティックス通信ユニット」(以下、TCU)に蓄積されている走行履歴情報などを、自動車会社を通じて収集し、それらをビッグデータとして分析・加工して、その情報を活用し新たなサービスを創出したい企業に向けて配信するまでをクラウドにて提供する「日立テレマティクスデータ加工配信サービス」を開発し、5月17日から提供を開始します。
本サービスを利用することで、自動車会社は、自社が収集したテレマティクス分野におけるビッグデータの分析・加工、そして配信するまでのシステムを、提供する企業毎にそれぞれ構築することが不要となります。また、それらのビッグデータを活用し、新たなサービスを創出したい企業では、テレマティクス分野のさまざまな情報から必要な情報が加工・分析された上で、自動車会社から取得・活用できます。
なお、本サービスは、日産自動車株式会社(社長 : カルロス・ゴーン/以下、日産自動車)が販売する電気自動車「日産リーフ」の走行情報をはじめとしたテレマティクス分野のビッグデータを、走行距離連動型自動車保険(Pay As You Drive : PAYD)として株式会社損害保険ジャパン(取締役社長 : 櫻田 謙悟/以下、損保ジャパン)が7月1日から提供を開始する個人向け自動車保険「ドラログ」に活用するための連携システムに採用されました。
急速な伸長が予測される国内のビッグデータ関連サービス市場において、自動車などの車載情報システムに蓄積された情報をはじめ、交通量や渋滞状況といった交通情報まで、膨大な情報の分析、そして利活用により、安全、快適、そしてエコロジーな社会を実現していくというテレマティクス分野のビッグデータ利活用に注目が集まっています。そのため、自動車会社などが持つ、さまざまなテレマティクス分野のビッグデータをどのように活用するか、また、その活用において、事業領域を横断しても容易に情報をやり取りできる高信頼な基盤サービスに対するニーズが高まっています。
今回、日立が提供を開始する「日立テレマティクスデータ加工配信サービス」は、走行距離や燃費/電費*1といった走行履歴情報をはじめ、電池残量といった車両に関する情報、そして位置情報など、TCUなどに蓄積された自動車に関するさまざまなテレマティクス関連の情報を、自動車の所有者との契約により収集した自動車会社を通じて日立のデータセンターにて分析・加工した上で、自動車会社と利用企業との契約内容に沿って、それらの情報を利用したい企業向けに配信します。
本サービスを採用する日産自動車と損保ジャパンでは、日産自動車の「日産リーフ」の走行距離と車両位置といった情報を活用し、損保ジャパンの「ドラログ」において、走行距離に応じた保険料を継続契約(2年目)から適用するといったメリットのある自動車保険を提供するだけでなく、自動車走行概要を纏めたエコ・安全運転診断を提供するなど、保険契約者に価値あるサービスもあわせて提供します。
なお、本サービスは、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」(ハーモニアスクラウド)とマイクロソフトの世界各地域のデータセンターから提供されるパブリッククラウドサービス「Microsoft® Windows Azure™」とを組み合わせたシステムで提供します。
日立は今後、他の自動車会社に加え、損害保険会社をはじめとしたテレマティクス分野におけるビッグデータを利活用することで新たな価値あるサービスを提供したい企業とをつなぐ本サービスを拡販し、さらに付加価値の高いビジネスの創出を支援していきます。
名称 | 価格 | 提供開始時期 |
---|---|---|
日立テレマティクスデータ加工配信サービス | 個別見積 | 2013年5月17日 |
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
スマート情報システム統括本部 スマートビジネス本部 [担当 : 多田、森]
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号 日立大森第二別館
電話 : 03-5471-3384 (ダイヤルイン)
以上