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2013年5月8日
株式会社日立製作所
株式会社グランパ
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)と、植物工場の開発と農作物の生産販売を手掛けるアグリビジネスベンチャーである株式会社グランパ(代表取締役社長 : 阿部 隆昭/以下、グランパ)は、このたび、日立がグランパへ出資し、両社で農業関連ビジネスにおいて協業を推進していくことに合意しました。
今後両社は、本合意にもとづき、日立が持つITを中心とした技術とグランパが持つ農業や植物の工場栽培の技術・ノウハウを融合させたサービスの開発と提供を行います。具体的には、グランパが開発したドーム型の植物工場「グランパドーム*1」を利用する生産者に対して、クラウド型のサービス*2により、植物工場の施設管理をはじめ、栽培管理から収穫物の販売管理といった植物工場の運営を支援するサービスの提供を2013年度10月から開始する予定です。
近年、日本では農業従事者の減少、食料自給率の低下などが重要な社会的課題と認識されているほか、世界的にも急激な人口増加や異常気象による不作などにより、食糧危機の到来も懸念されています。日立は、長年培ってきたインフラ技術と高度なITを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しており、農業分野も、社会的課題の解決に貢献する社会イノベーション事業の重要な要素の一つととらえ、特に、ITを活用した農業の高度化に向けた方策を検討してきました。またグランパは、アグリビジネスベンチャーとして、独自に開発した「グランパドーム」の製造・販売事業および農作物の生産・加工・販売事業を手掛けており、日本国内を中心に新しいモデルの農業運営方法の開発や普及拡大、さらには新規事業者の農業分野への参入支援に取り組んできました。
今回の合意にもとづき、日立はグランパに1億円を出資します。さらに、グランパに対して植物工場における農産物の生産から加工、販売に至るまでの各プロセスを統合的に管理するしくみを日立のクラウドサービスで提供します。グランパは、これに施設管理、栽培管理や生産・販売管理といったさまざまな専門的なノウハウを加え、「グランパドーム」を利用する生産者に対して、植物工場の施設管理サービスをはじめとするITを活用した農業運営支援サービスを提供します。
今後日立は、こうした取り組みを通じて蓄積される生産情報や需要情報などの各種情報を活用して、高度なビッグデータ分析とそのビッグデータの利活用モデルを創出していくとともに、グランパのほかのパートナー企業とも協力し、「グランパドーム」を軸とした農業の高度化を実現する社会インフラシステムとしてパッケージ化し、日本国内はもとより、海外への輸出も含めたグローバル展開をめざしていきます。
また、グランパは、「グランパドーム」と農業経営を支えるサービス事業をセットで提供し、誰でも参加できる農業事業をめざし、農業をビジネスとして考えられる新たな農業経営者の輪を広げ、雇用創出と遊休地の活用など、さまざまな面での社会貢献を進め、未来の農業を創造していきます。
本社所在地 | 神奈川県横浜市中区不老町三丁目12番 第3不二ビル |
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社長 | 阿部 隆昭 |
設立年月日 | 2004年9月17日 |
資本金 | 6億円[うち資本準備金1億5,000万円] (2013年4月末時点) |
出資比率 | 株式会社日立製作所 16.7% その他 83.3% |
売上高 | 約13億円 (2012年実績) |
従業員数 | 22名 |
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
スマート情報システム統括本部 事業開発部 [担当 : 川上、岡山]
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号 日立大森第二別館
TEL : 03-5471-2662 (ダイヤルイン)
株式会社グランパ [担当 : 折田、岡宮]
〒231-0032 神奈川県横浜市中区不老町三丁目12番 第3不二ビル
TEL : 045-663-7967 (代表)
以上