このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2012年11月14日
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、流体解析や衝突解析、気象予測といった科学技術計算分野向けスーパーコンピュータであるスーパーテクニカルサーバ「SR16000シリーズ」において、最新のPOWER7+™プロセッサーを搭載し、消費電力あたりの性能を従来モデル*1比で約1.7倍となる727MFLOPS*2/ワット*3に強化した新モデル「SR16000 モデルXN1」を2013年1月7日から販売開始します。本製品は、消費電力あたりの性能強化に加えて、高密度実装技術などの採用によって設置面積あたりの性能も大幅に向上し、システム導入および運用にかかるコストの削減を実現します。
現在、大規模な数値シミュレーションを超高速で実行できるスーパーコンピュータは、流体解析や衝突解析、気象予測のほか、防災科学、素粒子研究、生命科学、新材料開発など、幅広い領域の科学技術計算に用いられており、企業や大学の一部門・研究室といった単位でも導入へのニーズが高まっています。このような中、スーパーコンピュータには、さらなる性能の向上が求められる一方で、一部門・研究室単位での導入にあたっては、マシン室の広さや、運用時の消費電力などが課題となることも多いため、高性能かつ省電力・省スペースな中小規模クラスの製品が求められています。
今回販売を開始する「SR16000 モデルXN1」は、CPUに最新のPOWER7+™プロセッサー、OSにAIX®を採用したスカラ機*4の中小規模クラスのスーパーテクニカルサーバです。POWER7+™プロセッサーと80MBの大容量オンチップL3キャッシュメモリの搭載により、消費電力あたりの性能を従来モデル*1比で約1.7倍となる727MFLOPS/ワットに強化しました。1ノード*5にPOWER7+™プロセッサーを2個、メモリを最大512GB搭載でき、最大512ノードを接続して使用可能です。さらに、新たに採用した高密度実装技術によって、従来モデル*1よりもスリム化したラックに最大56ノードを搭載可能で、1ラックあたり29.3TFLOPS*6の理論ピーク性能*7を実現し、設置面積あたりの性能は、従来モデル*1比で約3.7倍の44.5TFLOPS/m2*3に向上しました。これにより、計算処理時間の短縮を実現する高性能なスーパーコンピュータシステムを、消費電力や設置面積など、システム導入および運用にかかるコストを抑えて構築することができます。
また、自動的に演算の並列処理を行う「自動並列化コンパイラ」や「クラスタ管理技術」といった日立独自の技術や運用管理ノウハウを組み合わせることで、「SR16000 モデルXN1」の性能をシステムとして最大限に引き出すことができます。さらに、ベクトル機*8のユーザーに対しても、システム導入、構築を可能とする、きめ細かいシステム構成・性能チューニングサービスを提供し、ベクトル機からの容易なプログラム移行を実現します。
日立は、今後も先端技術を取り入れ、「SR16000シリーズ」をはじめとするテクニカルサーバの開発を進め、高性能、省電力なスーパーコンピュータシステムの提案、導入を積極的に行っていきます。
製品名 | 冷却 方式 |
プロセッサー (周波数) |
ノードあたり プロセッサー数 (way) |
ノードあたり 最大メモリ 容量 |
最大ノード数 |
---|---|---|---|---|---|
SR16000 モデルXN1 |
空冷*9 | POWER7+™ (4.1GHz) |
2個(16way) | 512GB | 512ノード |
製品名 | 価格 | 出荷時期 |
---|---|---|
SR16000 モデルXN1 |
個別見積 | 2013年4月1日 |
電話 | 0120-2580-12 (利用時間 9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く)) |
---|
以上