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2012年10月12日
国立大学法人九州大学
株式会社日立製作所
国立大学法人九州大学(総長 : 有川 節夫/以下、九大)情報統括本部キャンパスクラウド事業室(室長 : 准教授 伊東 栄典)は、学内の研究者・学生にネットワーク経由でITリソースを提供するための基盤「キャンパスクラウド」を構築し、このたび、研究者・学生向けのサービス提供を開始しました。
この「キャンパスクラウド」により、研究者向けに簡単かつ迅速に研究開発環境を提供するIaaS*1サービスと、学生向けに高性能なPC環境とアプリケーションソフトを提供する仮想デスクトップサービスの2種類のサービスを提供します。
研究者向けサービスでは、「Citrix® CloudStack™」*2をクラウド基盤ソフトウェアとして採用し、研究者の用途に合わせた仮想サーバを提供します。研究者は、複数のサーバをまとめたクラスタパッケージによるMPI*3環境やWebサーバ、複数種類のクライアントOS環境が利用できます。また、Hadoop*4など仮想サーバ上では本来の性能が発揮されづらい分散処理環境を利用する場合には、物理サーバを選択することも可能です。さらに、あらかじめクラスタ化された状態のリソースを利用することで、例えば、ビッグデータの処理・解析などに使用するMongoDB*5なども短時間で準備することができます。これらにより、研究者はインフラ準備の時間を短縮し、より多くの時間を研究のために利用できるようになります。
また、学生向けサービスでは、授業や演習などで利用するデスクトップ環境とアプリケーションソフトウェアを、ネットワークを介して教室や研究室、自宅などから利用できる「クラウド型仮想デスクトップ環境」を提供します。これにより、学生は最適な学習環境で授業や演習に取り組むことが可能になります。
なお、「キャンパスクラウド」は、オープンソースソフトウェア「Shibboleth(シボレス)」を利用して構築された九大の学内システム認証基盤と連携しており、学内のポータルページからシングルサインオンで容易にクラウド利用の手続きを行えるようになりました。また、従来、個々に設置・管理していたサーバやストレージ、PCなどを「キャンパスクラウド」環境に移行することにより、ITリソースの一元管理が可能となり、省電力化への対応や、ITガバナンスの向上、セキュリティ環境の強化を行いながら管理・運用にかかる時間やコストを低減する効果が期待されます。
「キャンパスクラウド」は、株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)がこれまでの大学分野における豊富なシステム導入実績とノウハウを活かし、構築を行いました。認証技術には、クラウドサービスプラットフォーム「Cosminexus」シリーズの1つで、サーバ側のシングルサインオンを実現する「uCosminexus Secure Unify - SSO」を適用しています。
九大は、今後も「キャンパスクラウド」のサービスを拡充し、情報教育環境のさらなる向上を推進していきます。
また、日立は、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」や学内システムの全体最適化をめざした大学向け情報システムソリューションの提供を通じ、大学の学習環境および経営環境の向上をサポートしていきます。
2012年11月22日(木)に 日立製作所 九州支社(日立九州ビル)で開催する「日立 文教セミナー2012(九州)」において、伊東 栄典准教授が「九州大学におけるクラウド基盤整備戦略」の講演を行います。
情報統括本部情報環境整備推進室
キャンパスクラウド事業室[担当 : 伊東]
〒812-8581 福岡市東区箱崎6-10-1
TEL : 092-642-4037・092-642-2308
情報・通信システム社 公共システム営業統括本部
カスタマ・リレーションズセンタ [担当 : 村山]
〒136-8632 東京都江東区新砂一丁目6-27 新砂プラザ
以上