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2012年10月10日

日立がロンドンに設置した欧州鉄道研究開発センタが業務を開始

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西宏明/以下、日立)の欧州における現地法人である日立ヨーロッパ社(社長 : 山本 潔/以下、日立ヨーロッパ)は、欧州における鉄道システム事業の支援と現地主導による研究開発の強化に向けイギリス・ロンドン市内に設置した「欧州鉄道研究開発センタ(European Rail R&D Centre)」の業務を本日より開始します。本センタでは、欧州市場向けの鉄道車両のデザインや保守・製造技術、信号システム、運行管理システムなどの研究開発を行います。

  日立では、現在、高効率・高信頼な情報・通信システム事業に支えられた社会インフラを提供する「社会イノベーション事業」を中心に、事業のグローバル展開を推進しています。社会インフラシステムは、研究開発においても、現地のビジネスや事業に対応した現地主導型のグローバル研究に取り組んでいます。日立ヨーロッパには、ケンブリッジ大学と共同のスピントロニクス*1などの基礎物理分野の研究所や、デザイン、情報・通信分野に関する研究所があります。さらに、2011年4月には「輸送・エネルギー・環境研究所(Transportation Energy & Environment Research Laboratory)」を設立しており、鉄道や自動車機器、石炭火力発電、パワーエレクトロニクスなどの研究分野において、欧州における日立グループの事業を牽引しています。

  鉄道システム事業は、日立の注力事業の一つです。欧州では2012年7月に、日立レールヨーロッパ社が英国運輸省の都市間高速鉄道計画(IEP : Intercity Express Programme)につき、日立が出資する特別目的会社「アジリティ・トレインズ(Agility Trains)社」を通じ正式契約を締結、さらに8月には英国ネットワーク・レール社(Network Rail Infrastructure Limited)より、列車運行管理システムのプロトタイプを受注するなど事業を拡大しています。

  このたび、業務を開始した「欧州鉄道研究開発センタ」は、「輸送・エネルギー・環境研究所」内の一部門として鉄道システム関連事業の技術支援、研究開発を行う専門組織です。今後、日立が英国に建設を予定している鉄道車両の生産拠点にも、本センタのスタッフを駐在させる予定です。
  日立は、「欧州鉄道研究開発センタ」を中心に、鉄道システムにおける現地主導の研究開発体制を強化し、欧州でのさらなる事業拡大に取り組んでいきます。

*1
スピントロニクス : 電子がもつ電気的性質(電荷)と磁気的性質(スピン)の双方を利用する技術分野

欧州鉄道研究開発センタ(European Rail R&D Centre)概要

名称 European Rail R&D Centre, European R&D Centre, Hitachi Europe Ltd.
研究内容 鉄道車両のデザイン、保守・製造技術、信号システム、運行管理システムの研究開発等
業務開始 2012年10月10日
場所 7th Floor, 40 Holborn Viaduct, London EC1N 2PB, United Kingdom
(日立レールヨーロッパ社内)

以上

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