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Hitachi

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2012年9月26日

ユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage VM」を販売開始

エンタープライズストレージで培ったストレージデバイス仮想化機能やリモートコピー機能を提供し、 システム導入にかかるコストを抑えつつ高い運用性と高信頼なデータ保護を実現

[画像]ユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage VM」

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、大規模なストレージシステムの一元管理を可能とするストレージデバイス仮想化機能*1や、遠隔サイトを利用した高信頼なデータ保護を可能とするリモートコピー機能*2などのエンタープライズストレージで培った機能を搭載したユニファイドストレージ「Hitachi Unified Storage VM」を製品化し、本日から販売を開始します。
  従来、エンタープライズストレージのみで提供していたこれらの高度な機能をミッドレンジストレージのハードウェアに搭載して提供することで、システム導入にかかるコストを抑えつつ高い運用性と高信頼なデータ保護を可能とし、企業におけるデータのさらなる効率的な管理、活用を支援します。

*1
ストレージデバイス仮想化機能 : 機種の異なる複数のストレージ装置をあたかも1台のストレージ装置のように一元的に管理できる仮想化機能で、複数のストレージ装置にまたがるデータ容量の管理、配分などが可能。
*2
リモートコピー機能 : 遠隔サイトに設置されたストレージ装置に、データを複製する機能。

  近年、クラウドコンピューティングの拡大や多機能情報端末の急速な普及などにより、企業内のデータはますます大容量化、多様化しており、それらビッグデータの収集、蓄積、検索、処理、分析による新たな価値創造は、企業の成長戦略において重要な課題になっています。本課題に対応すべく、各企業においては、データのさらなる効率利用を目的とした、サーバ仮想化の導入やクラウドコンピューティング環境の構築といった企業内のITシステムの変革や、効率化への取り組みが進む一方で、システム投資、運用にかかるコスト削減との両立も求められています。

  このような背景のもと、日立は、エンタープライズディスクアレイ「Hitachi Virtual Storage Platform」で培った、ストレージデバイス仮想化機能「Hitachi Universal Volume Manager」とリモートコピー機能「Hitachi Universal Replicator」をミッドレンジストレージのハードウェアに搭載し、システム導入にかかるコストを抑えつつ高い運用性や高信頼なデータ保護を実現する「Hitachi Unified Storage VM」を、従来のミッドレンジストレージの上位に位置づけられるストレージ装置として製品化し、本日から販売を開始します。

新製品「Hitachi Unified Storage VM」の特長

(1) ストレージデバイス仮想化機能をはじめとした仮想化機能を搭載し、運用管理負担を軽減

エンタープライズストレージで提供しているストレージデバイス仮想化機能「Hitachi Universal Volume Manager」を搭載することにより、機種の異なるストレージ装置のボリューム*3を1台の「Hitachi Unified Storage VM」のボリュームとして最大64PB(ペタバイト)まで一元管理でき、大規模システムへの対応と運用管理にかかる負担軽減を実現します。またデータ移行に際しては異なる装置のボリュームを「Hitachi Unified Storage VM」のボリュームとして同様に管理できるため、既存ストレージ装置から本装置へのデータ移行時のシステム停止時間を短縮することが可能です。また、ボリューム容量仮想化機能「Hitachi Dynamic Provisioning」*4やストレージ階層仮想化機能「Hitachi Dynamic Tiering」*5も搭載し、ボリュームや記憶媒体を効率的に利用できます。

*3
ボリューム : ストレージ装置の格納データ管理における、管理上の単位、データの集合。
*4
Hitachi Dynamic Provisioning : ストレージの実装容量に依存せずにサイズの大きな仮想容量を定義できる機能。
*5
Hitachi Dynamic Tiering : データのアクセス頻度に応じ、適切な記憶媒体にデータを自動で保存できる機能。本機能はオプションです。

(2) リモートコピー機能を搭載し、高信頼なデータ保護/ディザスタリカバリを実現

エンタープライズストレージで提供しているリモートコピー機能「Hitachi Universal Replicator」*6を搭載し、データ保護/ディザスタリカバリにおけるRPO*7の短縮を支援します。本機能により、ストレージシステム間でのデータ複製をサーバによるデータ更新と非同期に行うことで、距離の離れた遠隔サイトであってもサーバの業務処理に影響を与えずデータを複製できます。また、データ更新を更新順序も含めてストレージ装置内のジャーナル(変更履歴)ファイルに記録し遠隔サイトへ転送する方式であるため、回線帯域の変動影響を受けにくく、データ更新順序を更新単位で保障した高信頼なデータ複製を実現します。

*6
本機能はオプションです。
*7
RPO(Recovery Point Objective) : 目標復旧時点。過去のどの時点までのデータを保障して復旧させるかに関する目標値。

(3) さまざまな種類のデータをまとめて格納し、運用の一元化を実現するユニファイドストレージ

「Hitachi Unified Storage VM」は、企業や社会などに存在するさまざまなデータをまとめて格納し一元的に運用、管理することをめざす日立ユニファイドストレージコンセプトに基づいた製品です。オプションのファイルモジュール*8を追加で導入することで、ブロックデータ*9とファイルデータ*10を1システムにまとめて格納することができます。また、本装置に標準搭載するストレージハードウェア管理ソフトウェア「Hitachi Device Manager」によりブロックデータ/ファイルデータ双方のストレージ容量や利用状況の確認、容量の割り当てを同一の画面から一元的に行うことができます。これにより複数のストレージ装置を使い分け、データを管理し分ける必要がなくなり、管理者の日々の運用負担を軽減し、設備の初期投資や運用管理コストを削減できます。

*8
ファイルモジュールは、2012年11月から提供開始予定。
*9
ブロックデータ : ある一定の大きさに分割し管理されるデータで、主に企業の基幹系システムやデータベースシステムなどで管理されるデータ(構造化データ)。
*10
  ファイルデータ : データを分割せず、そのまま利用できる状態でファイルとして管理される、メールや動画、画像などのデータ(非構造化データ)。

新製品「Hitachi Unified Storage VM」の価格・出荷時期

名称 概要 価格(税込) 出荷時期
Hitachi Unified
Storage VM
  • デュアルコントローラ(最大1,152ドライブ搭載可)
  • ファイバチャネル 8ポート(8Gbps)〜
  • キャッシュメモリ 32GB〜
  • HDD容量 約864GB〜
  • ボリューム容量仮想化機能標準搭載
  • ストレージデバイス仮想化機能標準搭載
  • ストレージハードウェア管理ソフトウェア
    「Hitachi Device Manager」標準搭載
2,902万
2,000円〜*11
2012年
9月26日
*11
  導入サービス費用など初期費用は別途必要となります。

関連情報

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お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社
ITプラットフォーム事業本部 ストレージ企画部 [担当 : 荒川]
〒244-0817 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292
電話 : 045-862-8958 (ダイヤルイン)

以上

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