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2012年9月24日
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)と日立パワー・ヨーロッパ社 (CEO : Mr. Klaus D. Rennert(クラウス・レナート)/以下、HPE)は、このたび、ポーランド共和国(以下、ポーランド)の発電会社であるエネア・ヴィトバルザニエ社(ENEA Wytwarzanie S.A.(社長 : Krzysztof Zborowski(クリシュトフ・ズボロフスキ)))より、コジェニッチェ火力発電所11号機向け1,000MW超々臨界圧*石炭火力発電設備一式をコンソーシアムパートナーのポリメックス・モストスタール社(Polimex-Mostostal S.A.(社長 : Robert Oppenheim(ロベルト・オッペンハイム)))と共同で受注しました。
ポーランドは、人口約4,000万人を抱えるEU加盟国であり、継続的なインフラ整備などの公共投資に支えられて、2008年の世界的な金融危機以降もGDPのプラス成長を続けています。一方、ポーランド国内の約90%の発電を石炭火力に頼るほか、発電設備の多くが、旧ソビエト社会主義共和国連邦時代の1960-70年代に建設されたものであり、現在代替期を迎えています。2025年までに約10.4GW分の発電設備の閉鎖が予定されており、ポーランド国内の電力各社は、現在、新規大型石炭火力発電設備の建設を進めています。
今回、受注した発電設備一式は、ワルシャワ南南東70kmに位置するポーランドで最大規模クラス(総出力2.8GW)の石炭火力発電所であるコジェニッチェ発電所に建設される11号機向けのものです。2017年中に商業運転を開始する予定です。日立がタービンおよび発電機を、HPEがボイラ設備および環境装置を、バブコック日立株式会社(代表取締役社長 : 脇野 哲郎/以下、BHK)が脱硫設備を納入します。
HPEは、超々臨界圧石炭火力発電設備(ボイラ・タービン設備等)において、欧州にて、発電設備一式で3基、ボイラ単体で7基を受注するなど、既に豊富な実績があります。またポーランドにおいても、日立がBHKと共同で、コゼニッチェ発電所向けに脱硫装置3基、ワルシャワ近郊のシエキエルキ発電所向けに脱硝装置4基を受注しています。
日立とHPEは、今後も多数の新設案件が見込まれるポーランド市場での石炭火力発電所の受注活動を積極的に推進し、高効率な機器・システムを提供することにより、電力インフラ整備と環境負荷低減に貢献していきます。
株式会社日立製作所
電力システム社 国際電力営業本部 欧州部 [担当 : 篠原・廣瀬]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
電話 03-4564-4451 (直通)
以上