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2012年9月19日
株式会社日立製作所
日立ヨーロッパ社

日立ヨーロッパ社が、ポーランドの大手金融機関BPH銀行に
指静脈認証装置を納入

今年末までに計1,800台が順次稼働予定

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)の欧州における現地法人である日立ヨーロッパ社(社長 : 清水 章)は、このたび、ポーランド共和国(以下、ポーランド)銀行大手であり、GEキャピタルグループのBank BPH(本社 : クラクフ市、以下 BPH銀行)へ指静脈認証装置を納入しました。BPH銀行では、指静脈認証装置を用いて、店舗窓口でのお客様の本人確認の際に暗証番号無しで取引が行えるサービスなどを展開していきます。BPH銀行では、2012年6月よりパイロットプログラムを開始しており、2012年9月末までに22店舗で指静脈認証装置の稼働を開始します。最終的にはBPH銀行の全287店舗へ導入し、今年末までに合計約1,800台の指静脈認証装置が稼働する予定です。

  BPH銀行では、お客様へのサービス向上とセキュリティ強化を目的に、店舗の窓口における各種取引業務向けの生体認証装置の導入を検討し、導入に向けた試験を進めてきました。その結果、日立の指静脈認証装置が安全かつ効率的な窓口取引が可能であることが確認され、採用が決定しました。
  今回採用された指静脈認証装置は、国内金融機関におけるATMへの指静脈認証搭載で実績のある日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社(代表取締役社長 : 下條 哲司)の生体認証モジュールをもとに開発されたものです。

  指静脈認証技術は、日立が開発した生体認証技術で、指の静脈パターンで個人を認証するものです。赤外線を指に透過させて得られる指の静脈パターンの画像から静脈の位置情報を構造パターンとして検出し、あらかじめ登録したパターンと照合させて個人認証を行います。指静脈は体内にある情報であるため、偽造や成りすましが極めて困難であり、高いセキュリティレベルを実現します。日立では、本技術を用いた指静脈認証装置を2002年に製品化して以来、ATMをはじめ、PCログイン、入退室管理システムなど、さまざまな分野における認証システムとして販売してきました。

  日立ヨーロッパでは、これまで、英国最大の通信ネットワーク事業者であるBTグループが提供する金融サービス市場向けID管理ソリューションにおける協業で合意し、また、トルコ最大規模の商業銀行であるIs Bank(イシュバンク)向けのATMや窓口向け装置をはじめ、本装置を用いた多数のソリューションを納入、提供しています。ポーランドにおいては、支払方法の利便性向上やATMのセキュリティ向上を目的として、2010年に信用金庫に導入された実績があります。

  今後も、日立は指静脈認証技術のグローバルでの普及をさらに進めるための事業展開を推進していきます。

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