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2012年7月17日
株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、このたび、メールや画像、映像といった非構造化データ*1をセンターに集約し、データの一元的な管理とストレージ容量の柔軟な利用を可能とするコンテンツクラウドを実現するファイルストレージ製品である仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform(日立バーチャルファイルプラットフォーム)」(以下、「VFP」)において、データ処理性能の向上など基本性能の強化を図るとともに、筐体の高さを現行機*2の2分の1となる1U*3サイズとしたモデルを新たに設定するなどラインアップを刷新し、7月18日から販売を開始します。
クラウドの拡大や多機能情報端末の普及などを背景に、企業や社会活動で発生するデータが増加しています。加えて、企業のグローバル進出や多拠点化が進み、メールや書類などといった非構造化データを中心に、データの散在も課題となっています。それら散在するデータ管理の負担軽減やコスト削減のため、データを集約し一元的に管理をしたいというニーズが高まっています。
こうしたニーズに対し、日立は企業の拠点や部門内に「VFP」を設置し、一方、企業などのデータセンターに、データの重複排除・圧縮を自動で行い効率的にバックアップ/アーカイブできるストレージ装置「Hitachi Content Platform(日立コンテンツプラットフォーム)」を設置し、拠点とセンター間を連携させることで、各拠点や部門の非構造化データを集約できるコンテンツクラウドを提供し、データのバックアップやアクセス頻度に応じた再配置などといったデータ管理の一元化を実現しています。
今回、日立は拠点や部門に設置するファイルストレージ製品である「VFP」のゲートウェイモデル*4とストレージセットモデル*5のラインアップを一新し、新たにゲートウェイモデル「VFP600N」「VFP200N」とストレージセットモデル「VFP110」を製品化しました。最新プロセッサーの採用や搭載可能なメモリ容量の拡張によるデータ処理性能の向上など基本性能の強化を図るとともに、「VFP200N」では筐体の高さを現行機の2分の1となる1Uとし、省スペースを実現しています。
あわせて、「VFP」の上位に位置づけられるファイルストレージ製品として、日立データシステムズ社(Hitachi Data Systems Corporation、本社: 米国サンタクララ、CEO: ジャック・ドメ)から海外市場向けに提供しているハイエンドファイルストレージ「Hitachi NAS Platform(日立NASプラットフォーム)」(以下、「HNAS」)を日本国内でも製品化し、7月18日から販売を開始します。
「VFP」のラインアップ刷新と「HNAS」の製品化により、ファイルストレージ全体のラインアップを強化することで、企業の拠点や部門といった小規模での利用から、科学技術計算や大規模なファイルストレージシステムの統合といった高性能が求められる大規模での利用まで、幅広い顧客のニーズ、要件によりきめ細かに対応することが可能となり、顧客のシステム投資を最適化することができます。
今回販売を開始する「VFP」「HNAS」は、さまざまなデータの一元管理のみならず、さまざまなストレージ装置もその機種、設置場所などに依存せず一元的に運用、管理することをめざすユニファイドストレージコンセプトに基づく製品です。日立は、「VFP」および「HNAS」を、日立のストレージ装置を一元的に管理するストレージ管理ソフトウェア「Hitachi Command Suite(日立コマンドスイート)」と組み合わせたストレージソリューションとして積極的に展開し、データ、並びに装置双方の運用、管理を容易化することで、顧客のTCO(Total Cost of Ownership)削減に貢献していきます。
「HNAS」は、「VFP」の上位に位置づけられるファイルストレージ製品で、ゲートウェイモデル「HNAS3090」「HNAS3080」をラインアップとして提供します。通常、ソフトウェアで実現する通信プロトコルの制御やファイルシステムといった機能をハードウェア上に実装することで、科学技術計算、医療・ライフサイエンスやエンターテインメント分野などで求められる大容量データの高速な処理を可能とします。加えて、最大8PB(ペタバイト)まで容量を拡張できるため、大規模なファイルストレージの統合にも適しています。
名称 | 概要 | 価格(税込) | 出荷時期 |
---|---|---|---|
「Hitachi Virtual File Platform 600N」 | ゲートウェイ モデル 2ノード構成 搭載メモリ32GB (ノードあたり)〜 |
1,801万3,800円〜 | 2012年 7月18日 |
「Hitachi Virtual File Platform 200N」 | ゲートウェイ モデル 1ノード構成〜 搭載メモリ16GB (ノードあたり)〜 |
268万6,950円〜 | |
「Hitachi Virtual File Platform 110」 | ストレージ セットモデル 1ノード構成〜 搭載メモリ16GB (ノードあたり) 物理容量1.2TB〜 |
323万5,050円〜 |
名称 | 概要 | 価格(税込) | 出荷時期 |
---|---|---|---|
「Hitachi NAS Platform 3090」 | ゲートウェイモデル 2ノード構成 |
3,307万2,375円〜 | 2012年 8月1日 |
「Hitachi NAS Platform 3080」 | ゲートウェイモデル 2ノード構成 |
1,950万8,475円〜 |
2012年7月19日(木)〜20日(金)に東京国際フォーラムで開催するHitachi Innovation Forum 2012において、今回発表した「VFP」「HNAS」を紹介します。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
ITプラットフォーム事業本部 ストレージビジネス推進部 [担当:小笠原]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-49-1111(ダイヤルイン) 内線5379
以上