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Hitachi

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2012年6月27日

「BladeSymphony」のブレードサーバ「BS500」のラインアップを拡充し、
サーバ仮想化ソリューションを強化

[画像]「BS520Aサーバブレード」および「ストレージ拡張ブレード」

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」において、サーバ仮想化やクラウドコンピューティング(クラウド)のシステム基盤に適したブレードサーバ「BS500」と周辺機器のラインアップを拡充するとともに、サーバ仮想化環境の導入・運用を支援するソリューションのメニューを強化し、6月29日から販売開始します。
  具体的には、最新のインテル® Xeon® プロセッサー E5-2400製品ファミリーを採用したサーバブレード「BS520Aサーバブレード」、大量データを取り扱う業務への対応を強化するオプション製品「ストレージ拡張ブレード」、「BS500」によるITシステムの集約を支えるエントリークラスディスクアレイ装置「BR1650」を製品化するとともに、従来、日立アドバンストサーバ「HA8000シリーズ」で提供している「かんたん仮想化ソリューション」の対象サーバに「BS500」を追加しました。

  近年、ITシステムのTCO(Total Cost of Ownership)削減に向けて、サーバの仮想化などにより、複数のシステムを集約・統合する動きが加速しており、大規模なシステムだけでなく、中小規模のシステムにおいてもニーズが高まっています。サーバをはじめとするIT機器においても、低コストで容易かつ柔軟に仮想化を実現でき、省スペース性や省電力性に優れた製品が求められています。

  日立は、このような背景のもと、2012年4月に、「BladeSymphony」の新モデルとして、サーバ仮想化やクラウドなどのシステム基盤に求められる処理性能や拡張性、運用・管理機能を備え、同時に、最高40℃の温度環境下での動作を保証するなど、省電力性を強化し、空調コストの低減に貢献するブレードサーバ「BS500」を製品化し、提供しています。

  今回、販売を開始する「BS520Aサーバブレード」は、最新のインテル® Xeon® プロセッサー E5-2400製品ファミリーを搭載し、中小規模のサーバ仮想化環境の構築に適したサーバブレードです。また、「ストレージ拡張ブレード」は、高密度なブレードサーバに、大量データを扱うシステムを効率的に集約することを可能にする製品です。「ストレージ拡張ブレード」をサーバブレードに装着することで、大容量のストレージが必要なサーバ仮想化環境やデータベース環境を一つのシャーシ内で実現することができます。
  また、「BS500」によるITシステムの集約を加速させるべく、日立製サーバ専用のエントリークラスディスクアレイ装置の新モデル「BR1650」*1を開発しました。従来製品比で、50%の省スペース化*2、約2倍の大容量化*3を実現し、大量データを扱うITシステムの集約率向上に貢献します。

  同時に、システム構築やサーバ仮想化環境の設定などを完了した状態でサーバを納入し、その後の運用支援や問題解決支援などをセットで提供する「かんたん仮想化ソリューション」の対象サーバに「BS500」を追加するとともに、仮想化環境におけるバックアップ機能を付加した「バックアップ環境構築メニュー」を「HA8000シリーズ」向けに準備し、新たに中小規模のシステムをもつお客様のサーバ仮想化環境の導入を支援します。

*1
「BS500」のほか、「BladeSymphony」の「BS2000」および「BS320」、「HA8000シリーズ」、日立アドバンストサーバ「HA8500シリーズ」と接続可能。「HA8500シリーズ」については、7月31日からサポート予定。
*2
従来製品「BR1600」の基本筐体(高さ : 4U)と新製品「BR1650」の基本筐体(高さ : 2U)の比較。拡張筐体については、従来製品「BR1600」が3Uで、新製品「BR1650」が2U。1Uは44.45mm。
*3
従来製品「BR1600E」(最大330TB(テラバイト)(RAID5構成時))と新製品「BR1650E」(最大660TB(RAID5構成時))の比較。

新製品および新サービスの特長

1. 「BS500」新製品

(1) BS520Aサーバブレード
  最新のインテル® Xeon® プロセッサー E5-2400製品ファミリーの採用により、1サーバブレードあたり16コアまで拡張可能で、従来製品比約1.5倍*4の優れた処理性能を実現しています。また、メモリスロットを12スロット装備し、メモリを最大384GBまで搭載可能なため、サーバ仮想化に適しています。
*4
Standard Performance Evaluation Corporationのベンチマーク「SPEC CPU 2006 int_rate」における、従来製品である「BS320」のインテル® Xeon® プロセッサー X5675搭載モデルと、新製品である「BS520Aサーバブレード」のインテル® Xeon® プロセッサー E5-2470搭載モデルの比較。
(2) 「ストレージ拡張ブレード」
  サーバブレードと同じサイズのブレード型筐体に、最大6台のHDDまたはSSD(Solid State Drive)を搭載し、ストレージ容量を最大5.4TB*5追加できるオプション製品です。インテル® Xeon® プロセッサー E5-2600製品ファミリー搭載の標準サーバブレード「BS520Hサーバブレード」や、今回販売を開始する「BS520Aサーバブレード」に装着することにより、サーバブレードと「ストレージ拡張ブレード」を合わせて最大8台の内蔵ストレージを搭載でき、ストレージ容量を最大7.2TB*6まで拡張可能です。大容量のストレージが必要なサーバ仮想化環境やデータベース環境においても、外付けのストレージ装置を追加せず、一つのシャーシ内で容易かつ柔軟にストレージ容量を拡張することができます。また、キャッシュバックアップ機能付きのRAID*7カードの採用により、万一の停電時にもデータを保護します。さらに、「ストレージ拡張ブレード」にSAS(Serial Attached SCSI(Small Computer System Interface))カードを搭載することで、LTO(Linear Tape-Open)オートローダなどのバックアップ装置に直接接続することも可能で、バックアップサーバや管理サーバとしても利用できます。
*5
900GBのHDDを6台搭載した場合の物理容量。
*6
900GBのHDDを8台搭載した場合の物理容量。
*7
RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks) : 複数のハードディスクドライブを組み合わせ、データを分散・冗長化し、記録することで、システムの性能・耐障害性を向上することができる技術。

2. エントリークラスディスクアレイ装置「BR1650」

  「BS500」によるITシステムの集約を加速させるべく、「BS500」のラインアップ拡充と「かんたん仮想化ソリューション」への対応に合わせて、日立製サーバ専用のエントリークラスディスクアレイ装置の新モデル「BR1650」*1を製品化しました。「BR1650」は、基本筐体サイズ(高さ)を従来製品比50%の2Uに省スペース化*2するとともに、従来製品比で約2倍となる最大660TB*3に大容量化し、データ処理性能の高速化も図りました。また、サーバとの接続方式として、高信頼なデータ転送を実現する8Gbpsファイバーチャネルと、導入時の容易性が高いiSCSI(Internet Small Computer System Interface)の1Gbpsに加え、新たにiSCSI の10Gbpsをサポートし、多様なニーズに対応します。拡張性や性能を重視した「BR1650E」と、コストパフォーマンスを重視した「BR1650S」の2製品をラインアップしています。

3. 「かんたん仮想化ソリューション」のメニュー拡充

  システム構築やサーバ仮想化環境の設定などを完了した状態でサーバを納入し、操作トレーニングなどの運用支援や、万一の障害時における問題解決支援などをセットで提供することで、お客様の要件に合った最適なサーバ仮想化環境の導入・運用を短時間で容易に実現する「かんたん仮想化ソリューション」のメニューを拡充しました。具体的には、「かんたん仮想化ソリューション」の対象サーバとして、従来の「HA8000シリーズ」の他に「BS500」を追加するとともに、「HA8000シリーズ」向けに仮想化環境におけるバックアップ機能を付加した「バックアップ環境構築メニュー」を準備しました。

(1) 「BS500かんたん仮想化ソリューション」を提供開始
  従来、「HA8000シリーズ」で提供している「かんたん仮想化ソリューション」の対象サーバに、「BS500」を追加しました。具体的には、「BS500」と仮想化ソフトウェア「VMware vSphere®」によるサーバ仮想化環境を提供します。VMware® HA機能*8を組み込んだシステム環境の提供により、万一のサーバの障害時でも、他のサーバに業務を引き継ぐことが可能で、高い事業継続性を実現します。また、1シャーシあたり最大60VM(Virtual Machine)程度までの拡張性を考慮しており、高い集約率を実現します。さらに、外付けのストレージ装置や無停電電源装置を組み合わせたシステム構成にカスタマイズすることも可能で、より可用性の高いシステムを構築できます。
*8
VMware® HA機能 : 物理サーバに障害が発生した場合に、影響を受けた仮想マシンが、容量に余裕のある別の物理サーバ上で自動的に再起動し、サービス停止を最小限に抑えることができるなど、VMware vSphere®の仮想化システムの可用性を高める機能。
(2) 「HA8000かんたん仮想化ソリューション」に「バックアップ環境構築メニュー」を追加
  従来提供している「HA8000かんたん仮想化ソリューション」の強化として、テープ装置を組み合わせ、サーバ仮想化環境におけるバックアップ機能を提供する「バックアップ環境構築メニュー」の提供を開始します。「HA8000シリーズ」に、日立のバックアップソフトウェア「JP1/VERITAS Backup Exec」を使用したバックアップ環境を設計、構築した状態で納入し、ハードウェア/ソフトウェアに関する技術相談や問題解決支援、操作トレーニングをはじめとする運用支援など、幅広いサポートサービスをワンストップで提供します。

今回発表した新製品および新サービスの価格と出荷時期

製品/サービス 仕様概要 価格 出荷時期
統合サービス
プラットフォーム
「BladeSymphony
BS500」
【BS520Aサーバブレード】
  • CPU : インテル® Xeon® プロセッサー E5-2400 製品ファミリー 最大2(最大16コア)
  • メモリ : 最大384GB
  • ストレージ容量 : 最大1.8TB(RAID0)
  • サーバ仮想化機構Virtage標準搭載
424,200円〜
(税抜404,000円〜)
7月
13日
【ストレージ拡張ブレード】
  • HDD/SSD : 最大6台
  • ストレージ容量 : 最大5.4TB*5
  • コントローラ : LSI SAS2208、キャッシュ1GB、キャッシュバックアップ付き
  • 6Gbps SAS 1port PCI Expressカード搭載可能
236,250円〜
(税抜225,000円〜)
8月
3日
エントリークラス
ディスクアレイ装置
「BR1650」
【BR1650E】
  • 2.5型HDD/3.5型HDD : 最大240台
  • ストレージ容量 : 最大660TB(RAID5)
  • ホストインタフェース : 8Gbps ファイバーチャネル、10Gbps iSCSI、1Gbps iSCSI
3,765,300円〜
(税抜3,586,000円〜)
7月
6日
【BR1650S】
  • 2.5型HDD/3.5型HDD : 最大120台
  • ストレージ容量 : 最大328TB(RAID5)
  • ホストインタフェース : 8Gbps ファイバーチャネル、10Gbps iSCSI、1Gbps iSCSI
1,866,900円〜
(税抜1,778,000円〜)
「かんたん
仮想化
ソリューション」
【BS500かんたん仮想化ソリューション】
  • 仮想化環境構築(「VMware vSphere®」使用)
  • 仮想化環境の統合管理設定(「VMware vCenter」使用)
  • ディスクアレイ装置の基本設定(RAID/LU設定)
  • ネットワーク機器の設定(VLAN設定)など
2,751,000円〜*9
(税抜2,620,000円〜)
7月
31日
【HA8000かんたん仮想化ソリューション
バックアップ環境構築メニュー】*10
  • バックアップ設計および環境構築
  • 操作トレーニングおよび専用マニュアルの提供
  • バックアップソフトウェア「JP1/VERITAS Backup Exec」の提供など
892,500円〜
(税抜850,000円〜)
*9
ハードウェアおよびソフトウェア価格除く。
*10
   「HA8000かんたん仮想化ソリューション」のオプションサービスとして提供。「HA8000 かんたん仮想化ソリューション」は、「HA8000シリーズ」をシステム基盤に、仮想化環境の構築から操作トレーニングなどの運用支援までセットで提供するサービス。価格は、2,079,000円〜(税抜1,980,000円〜(ハードウェア価格除く))。

他社商標注記

  • インテル、Xeonは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • VMware、VMware vSphereは、VMware, Inc.の米国および、各国での登録商標または商標です。
  • VERITAS Backup Execは、Symantec Corporation の米国およびその他の国における商品名称です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

関連情報

「かんたん仮想化ソリューション」に関するホームページ

Hitachi Innovation Forum 2012出展について

  日立は、2012年7月19日(木)〜20日(金)に東京国際フォーラムで開催するHitachi Innovation Forum 2012において、今回発表した「BS500」新製品を紹介します。

お問い合わせ先

HCAセンタ
電話0120-2580-12(利用時間 9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く))

以上

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