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2012年2月9日
東京ガス・エンジニアリング株式会社
日立アプライアンス株式会社
小容量ガスコージェネレーションシステム*1の構築に適した
小型廃熱投入ガス吸収冷温水機
非常時にも電力を必要とする防災拠点の空調熱源機として期待
東京ガス・エンジニアリング株式会社(代表取締役社長 : 相原 啓二、以下「東京ガス・エンジニアリング」)と日立アプライアンス株式会社(取締役社長 : 山本 晴樹、以下「日立アプライアンス」)は、小型ガスエンジン発電機の廃熱を有効利用する小型廃熱投入ガス吸収冷温水機「ジェネリンクmini」を共同開発し、今年4月1日から発売を開始します。
コージェネレーション廃熱を有効利用する廃熱投入ガス吸収冷温水機としては業界最小冷房能力*2の211kW(60USRT*3)機をはじめ、246kW(70USRT)、281kW(80USRT)、352kW(100USRT)の4機種をシリーズ化します。
東日本大震災以降、工場や業務用施設では停電対応や節電を目的としたガスコージェネレーションのニーズが高まっており、大規模な建物のみならず中小規模の建物でも、ガスエンジン発電機の導入やガスによる省電力空調を計画するケースが増えています。特に給湯負荷の高い病院、老人保健施設、ホテル、さらに非常時にも電力を必要とする常用防災兼用発電機を設置する行政施設などの防災拠点の空調熱源機として期待されています。
日立アプライアンスは、1996年2月から中大容量コージェネレーション*4の廃熱利用空調熱源機として冷房能力422kW(120USRT)以上の中大型クラスの廃熱投入ガス吸収冷温水機「ジェネリンク」を発売し、多くの販売実績*5を挙げてきましたが、小型ガスエンジン発電機の廃熱を冷房に有効活用できる小容量の空調熱源機については商品化していませんでした。このような背景から、日立アプライアンスがこれまでに培ってきたガス吸収冷温水機の廃熱利用技術と高効率化技術*6をもとに、東京ガス・エンジニアリングと日立アプライアンスが共同で、コージェネレーション廃熱を有効に利用できる高効率な小型廃熱投入ガス吸収冷温水機の開発を進め、従来の中大型機種と同等の省エネ性を有する「ジェネリンクmini」を製品化しました。
本製品は、ガスエンジン発電機の廃熱温水(88℃)を利用することで定格冷房運転時*7のガス使用量を20%削減*8できます。低負荷運転時(冷房能力が定格の約35%以下)の場合は、廃熱温水だけで冷房運転を行うことができ、廃熱温水が無い場合でもガスを燃料として定格の冷房能力を発揮することができます。また、日立アプライアンス製従来機の小型ガス吸収冷温水機*9に比べると、定格冷房運転において廃熱投入時でガス使用量を40%削減でき、廃熱がない場合でも25%削減できます。
なお、本製品はコージェネレーションの廃熱利用だけでなく、今後ますます普及が期待される再生可能エネルギーである太陽熱の利用*10も可能です。
本製品の販売については両社が共同で行い、初年度20台の販売を予定しています。
- | 型式 (冷房能力/機種数) |
発売時期 |
---|---|---|
小型廃熱投入ガス吸収冷温水機 「ジェネリンクmini」 |
HAU-BGN60〜100EXKAJO (60・70・80・100USRT/4機種 ) |
2012年4月1日 |
日立アプライアンス株式会社 空調事業部 大型冷熱本部 営業技術部 [担当 : 三善]
〒105-0022 東京都港区海岸一丁目16番1号(ニューピア竹芝サウスタワー)
電話03-6403-4500(ダイヤルイン)
以上