このニュースリリース記載の情報(製品価格、製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URL等)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。なお、最新のお問い合わせ先は、お問い合わせ一覧をご覧下さい。
2011年10月20日
サイズの縮小などの不正コピーを行うと浮かび上がる「潜像」を動画に埋め込み
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、動画に対し、サイズ(画格)の縮小などの不正コピーを行うと、その再生時に、事前に埋め込んだ画像(潜像)が画面上に浮かび上がり、不正コピーをけん制する動画電子透かし技術を開発しました。本技術は、医療、建築、公共機関などの動画の機密性や真正性が求められる分野や、著作権保護や不正行為けん制、真正証明などのコンテンツのセキュリティ管理など多様な用途へ活用されることが期待されます。
日立ではこれまで、著作権情報などを高速で埋め込むことができる電子透かし技術を開発し、著作権保護や情報漏えい対策の分野で活用してきました。しかし、従来の電子透かし技術では、再生時に電子透かしが画面上に現れず、直接けん制することができませんでした。一方、警告文やロゴなどを動画に埋め込むと、再生時の画像を妨げるおそれがありました。
そこで日立は、通常の再生時には目立ちにくく、不正コピー後に再生すると浮かび上がる潜像を動画に埋め込むことで、動画の不正コピーをけん制する動画電子透かし技術を開発しました。今回開発した技術の特徴は以下の通りです。
今後、クラウドコンピューティングが普及し、大量のデータが蓄積されていくと、流通する動画コンテンツのセキュリティはますます重要になります。日立は、本技術を活用して、著作権保護や不正行為けん制、真正証明など、多様な用途への適用を提案するとともに、コンテンツのセキュリティ管理に貢献する技術開発を進めていきます。
本技術は、10月23日から26日まで、米国で開催される電子透かし技術のワークショップ IWDW 2011 (International Workshop on Digital-forensics and Watermarking) にて発表される予定です。
株式会社日立製作所 横浜研究所 企画室 [担当 : 塚越]
〒244-0817 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地
電話 045-860-3092(直通)
以上