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2011年9月8日
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西宏明/以下、日立)のグループ会社である日立パワーシステムズアメリカ社(Hitachi Power Systems America, Ltd./社長兼CEO : Henry Bartoli(ヘンリー・バルトリ)/以下、HPSA)は、このたび、米国カンザス州の電力会社であるウェスター・エナジー(Westar Energy, Inc.)より、同社がカンザス州セントメリーズに保有している800MWの石炭火力発電所であるジェフリー・エナジー・センター(Jeffrey Energy Center)1号機向けの脱硝装置を受注しました。
脱硝装置は、大気汚染の原因となる窒素酸化物の排出量を削減する装置であり、日立グループは、脱硝装置を国内で約32GW、海外で約109GWの納入実績を有しています。北米においては、2010年4月に米国ジョージア州の電力会社であるサザン・カンパニーと、4年間にわたる脱硝触媒の供給に関する包括契約を締結しています。日立グループの脱硝装置は、日立の子会社であるバブコック日立 株式会社(取締役社長 : 脇野 哲郎)が独自に開発した脱硝触媒に特長があり、排ガスに含まれるダストが堆積しにくい板状構造で、圧力損失が低く、排ガスを流すためのファンの動力を低減できるほか、高い耐磨耗性を有しています。また、窒素酸化物に対する活性が高いという特長もあります。これらの最先端技術を採用した脱硝触媒によって、ウェスター・エナジーは、米国環境規制の強化へ対応できるようになります。
本包括契約に関して、HPSAの社長兼CEOであるヘンリー・バルトリは、次のように述べています。「今回、ウェスター・エナジーに当社を選んでいただき、同社が顧客に対してクリーンで効率的かつ低コストの電力を供給するための支援をできることを大変嬉しく思っています。今回の受注は、日立の高い技術が米国市場において採用された重要な事例であり、今後、さらに発電設備の排気処理事業における業界リーダーとして事業を展開していきます。」
日立パワーシステムズアメリカ(HPSA)は、日立アメリカ(Hitachi America, Ltd.)の子会社で、北米市場における、火力、原子力、水力発電向けの設備やサービスを提供するリーディングカンパニーであり、新設および既設プラント向けに、微粉炭焚きボイラー、排熱回収ボイラー、蒸気タービン、ガスタービン、水力タービン、発電機、変電設備、排ガス処理システム等を提供しています。HPSAは、北米の石炭火力発電所の排ガス浄化(脱硫・水銀除去・脱硝等)の中心的役割を担っています。また、提供サービスには、プラントの運営や評価、技術研究、発電効率の最適化、排ガス処理、設備の交換やアップグレード等が含まれます。HPSAに関する詳細はWebサイト(www.hitachipowersystems.us)をご覧ください。
日立アメリカ(Hitachi America, Ltd.)は、ニューヨーク州タリータウンに本拠地を置く日立の子会社で、そのグループ会社は、エレクトロニクス、電力・産業関連設備・サービス、自動車関連製品、コンシューマー向け製品等をアメリカ大陸全土に事業展開しています。日立アメリカに関する詳細は、Webサイト(www.hitachi-america.us)をご覧ください。また、米国にあるその他の日立グループ各社の情報は、日立の米国ポータルサイト(www.hitachi.us)をご覧ください。
以上