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2011年7月27日
株式会社日立製作所
日立電子サービス株式会社

日立電子サービス 社長の高橋直也が
「IEEE Reynold B. Johnson Information Storage Systems Award」を
受賞

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)の情報・通信システム社を構成するグループ会社である日立電子サービス株式会社の代表取締役 社長執行役員 高橋直也は、このたび、IEEE(米国電気電子学会)*1の2012年「IEEE Reynold B. Johnson Information Storage Systems Award(IEEE レイノルド・B・ジョンソン・インフォメーション・ストレージシステムズ・アワード)」を受賞しました。
  本賞は、コンピュータストレージ分野の発展に寄与し、歴史的に重要な役割を果たした業績を称えるために、磁気ディスク技術の開発の先駆者であるReynold B. Johnson氏の功績に基づき1992年に創設されたものです。

  高橋は、1973年に日立に入社後、ストレージシステムのアーキテクチャ(基本設計)や制御プログラムであるマイクロコードの開発を通じて、ストレージ技術の発展に貢献してきました。今回、高橋は、ストレージ仮想化技術をはじめとした技術革新を図り、サーバの周辺機器であったストレージ製品をIT市場における主要事業分野のひとつにまで成長させるとともに、ストレージシステム技術の普及をグローバルレベルに進めたリーダーシップが評価され、本賞を受賞することになりました。
  具体的には、高橋は、RAID技術*2の上位レベルRAID5に対応した、メインフレーム接続用のディスクストレージ装置を1995年に日本で初めて製品化しました。また、2000年には、ストレージとサーバの接続部のチャネル制御機構「Channel Adapter」、ストレージとハードディスクドライブ(HDD)の接続部のディスク制御機構「Disk Adapter」、ならびにキャッシュメモリをクロスバー・スイッチ*3で接続し、高い拡張性と大幅な性能向上を実現した日立独自のスターネットアーキテクチャを開発しました。さらに、2004年には、世界で初めて、複数の機種の異なるストレージ装置を接続可能とする仮想化機能をストレージコントローラにより実現したエンタープライズディスクアレイシステム「Hitachi Universal Storage Platform」を製品化しました。
  これらにより、ストレージシステムの拡張性と信頼性を大きく向上させると同時に、大幅な運用管理コストの低減を可能としました。すでに日立の仮想化コントローラは、累計18,000台以上を出荷しており*4、金融機関などをはじめ世界中のお客様に幅広く導入されています。

*1
IEEE(米国電気電子学会)は、世界160ヶ国以上の電気電子技術者40万人以上によって組織されている世界最大の技術専門国際学会です。
*2
RAID : Redundant Array of Independent Disks。複数のHDDを組み合わせて冗長性を持たせ、一台の装置として管理・運用する技術
*3
クロスバースイッチ : ストレージ装置内の複数の制御機構やメモリ間の通信路の交点にスイッチを設け、データを送受信する際に、経路を動的に選択して高速通信を実現する技術
*4
2011年3月31日現在

高橋直也のコメント

このたびの権威ある「IEEE Reynold B. Johnson Information Storage Systems Award」の受賞は、ストレージシステム分野におけるグローバル市場の拡大、ならびにストレージ仮想化技術の発展に対する日立の貢献を評価して頂いたもので誠に光栄に思います。これも、今日まで日立のストレージシステムをお使いいただいている世界中のお客様、そしてお客様の声を真摯に受け止め、新たな製品開発に生かしてきた開発者や営業、各種サービスの担当者の継続的な協力によるものです。今後も、日立グループは新たな技術・製品に挑戦し、世界のストレージ産業の発展に貢献していきます。

以上

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