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2011年7月14日
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、リトアニア共和国(以下、リトアニア)が計画するビサギナス原子力発電所建設プロジェクトのストラテジック・インベスター*1に選ばれました。日立は今後、正式受注に向けた条件の調整を独占的に行っていきます。
リトアニアは、同国北東部のビサギナスで新規原子力発電所の建設を計画しており、2020年の運転開始をめざしています。2008年には、同原子力発電所建設プロジェクトに対する出資に関する交渉を 行い、同プロジェクトを進めるためのプロジェクト会社ビサギノ・アトミネ・エレクトリネ(Visagino Atomine Elektrine/以下、VAE)を設立し、2009年にはリトアニア議会がビサギナスでの原子力発電所建設を認める法案を採択しています。
日立および日立GEニュークリア・エナジー株式会社(取締役社長 : 魚住 弘人/以下、日立GE)は、リトアニア政府に対して、ストラテジック・インベスターとしてビサギナス原子力発電所建設プロジェクトに 出資を行い、第三世代原子炉として世界で唯一運転実績のある改良型沸騰水型原子炉(Advanced Boiling Water Reactor/以下、ABWR)を提供すること提案しています。今回提案しているABWRは、東日本大震災の経験を踏まえ、代替電源の確保や機動的な除熱機能の復旧対策反映等、さらに安全性を向上させたものです。
なお、建設プロジェクト遂行にあたっては、日立の原子力事業のパートナーである米国GEおよび GE日立ニュークリア・エナジーとも連携します。さらに、日立および日立GEは、本プロジェクトにおいて現地企業との協力関係も構築し、現地の産業における発電所の建設と運営の双方での雇用の創出にも貢献していきます。
日立は、GEとの連携の下、安全性を高めた最新の技術を通じて、リトアニアおよび周辺協力国*2への電力の安定供給と経済発展に貢献していきます。
日立GEは、原子炉関連設備の開発、計画、設計、製造、検査、据付、試運転、保全サービス、およびこれを統括するプロジェクトマネジメントを一貫して実施する体制を持つ世界トップクラスの総合プラントメーカーです。これまで建設中も含めて国内で23基の実績があります。この中で、とりわけ、最新の改良型沸騰水型原子炉(Advanced BWR/以下、ABWR)については全てのABWRプラントに参画(国内運転開始済4基、国内建設中3基)しています。海外では、台湾の龍門原子力発電所向けに、主要な原子炉設備を納入しています。
日立とGEは、2007年に日本と米国に原子力発電所の建設ならびに保守・サービス事業を行う合弁会社を設立しました。日本に本拠地を置く合弁会社は日立GEニュークリア・エナジーで、日立が約80%、GEが約20%を、米国に本拠地を置く合弁会社は、GE日立ニュークリア・エナジーで、GEが60%、日立が40%を出資しています。両社は、これまで培ってきたノウハウ、経験を生かしながら、グローバルに事業活動を推進しています。
日立GEニュークリア・エナジー株式会社 [担当 : 長島]
〒101-0021 東京都千代田区外神田一丁目18番13号
電話 03-4564-5116 (直通)
以上