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2011年6月6日
工場や店舗などの拠点や電気機器の電力使用量の把握(見える化)を実現
株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、工場や店舗内に設置した無線センサ端末を用いて温度や湿度の情報を無線通信*1でリアルタイムに収集し、統合管理するセンサネット情報システム「AirSenseⅡ」(エアセンス ツー)に、電力使用量を収集、管理する機能を追加し、6月7日から 販売を開始します。
具体的には、市販の電力量計に接続する「電力量計センサ端末」と、ACコンセントに接続する「電源タップ型センサ端末」を開発し、これらの無線センサ端末から電力使用量をリアルタイムに収集し、管理する機能を追加しました。工場や店舗など拠点毎の電力使用量やエアコンやコピー機など電気機器毎の電力使用量の把握(見える化)を実現します。これにより、電力使用量の日々のきめ細かい管理、運用が可能になります。また、日々の電力使用量のログ情報と実際に行なった節電施策を照合、分析することで、施策の見直しや設備の改善検討にも利用できます。
近年、企業では、省エネ対策のため、オフィスや店舗、工場やデータセンタなどの拠点や設備毎の電力使用量やエネルギー使用量をきめ細かく管理したいというニーズが高まっています。
日立では、これまで、企業の省エネ対策に向け、無線センサ端末を用いて工場やデータセンタ内の特定のエリアの温度や湿度の情報を収集し、統合管理するセンサネット情報システム「AirSenseⅡ」を提供してきました。「AirSenseⅡ」は、無線センサ端末と無線基地局と無線中継器、統合管理ソフトウェアで構成されており、使用する無線端末・無線機器は小型・軽量のため計測箇所の変更や拡張を容易に行なえます。たとえば、データセンタでは、フロアの中で熱だまりや冷やしすぎといったことが起きている箇所を把握できるため、よりきめ細かい空調管理や設備の改善検討など省エネ対策に利用されています。
一般に使われている市販の電力量計に接続する「電力量計センサ端末」と、ACコンセントと電気機器のACコードの間にアダプタとして装着する「電源タップ型センサ端末」を新たに開発し、これらの無線センサ端末から無線通信で電力使用量をリアルタイムに収集できます。「電力量計センサ端末」では、分電盤内の電源系統の電力使用量の収集が可能となり、「電源タップ型センサ端末」では、パソコンやコピー機など電気機器ごとの電力使用量の収集が可能となります。
無線センサ端末で収集した電力使用量は、統合管理ソフトウェア上で、工場や店舗などの拠点毎や、特定のエリアや機器毎に時系列に管理します。電力使用量はグラフ表示され、いつ、どこで、どのくらいの電力が使用されているかが容易に把握できます。また、あらかじめ電力使用量の上限を設定しておくことで、上限に近づくと画面上で警告メッセージを表示したり、関係者にメール通報することも可能です。これにより、日々の電力使用量のきめ細かい管理、運用が可能になります。
また、日々の電力使用量は、ログ情報として保管されます。保管されたログ情報と実際の節電施策を照合、分析することで、省エネ対策の見直しや設備の改善検討などに活用することも可能です。
無線通信は、2.4GHz帯域を利用したメッシュネットワーク*2により、複数の無線通信ルートが確保できるため、一方の無線通信ルートが遮断されても、迂回ルートを使った無線通信が可能です。また、中継器が無線センサ端末と基地局の間でのデータ転送を行なう「マルチホップ方式」を採用しており、中継器を追加するだけで無線通信エリアを容易に拡張することが可能です。さらに、オプションとして、無線通信の品質を事前に評価するサービスも提供しており、より信頼性の高い無線通信システムの構築が可能です。
製品名 | 価格 | 出荷時期 |
---|---|---|
AirSenseⅡ | 個別見積 | 2011年6月7日 |
項目 | 数量 |
---|---|
無線基地局 | 1台 |
無線中継器 | 2台 |
電力量計センサ端末*3 | 2台 |
電源タップ型センサ端末 | 2台 |
温湿度センサ端末 | 2台 |
統合管理ソフトウェア*4 | 1式 |
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ワイヤレスインフォ統括本部 [担当:志村]
〒140-8573東京都品川区南大井6-26-2 大森ベルポートB館
TEL : 03-5471-2276 (ダイヤルイン)
以上