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2011年5月31日
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform(日立バーチャルファイルプラットフォーム)」(以下、「VFP」)に、複数の機種の異なるストレージ装置を接続し、容易にデータ移行できる「Universal File Manager for NAS」機能の追加やサーバ仮想化環境でのシステム運用管理の強化などを行い、6月1日から提供を開始します。
近年、インターネットを利用したサービスなどの普及により、メールや画像、映像などを中心に企業が取り扱うコンテンツデータ*1量は急激に増加しています。それに伴い、コンテンツデータを管理するストレージ装置の増加・分散が進み、散在したストレージ装置のシステム切り替えや統合など、システム運用管理者の負荷は増大しています。そのため、煩雑な運用管理を軽減でき、効率的な業務を推進できるシステムが求められています。このような背景のもと、日立では、データの重複排除・圧縮を自動で行い効率的にバックアップ/アーカイブできるストレージ装置「Hitachi Content Platform」(以下、「HCP」)やファイル仮想化機能「Universal File Manager」を「VFP」と組み合わせ、複数の拠点・部門に設置された「VFP」がクラウド環境の入り口(Cloud on-Ramp)として機能し、データセンター内の「HCP」にコンテンツデータを集約できるコンテンツクラウドを実現しています。
今回、「VFP」に複数の機種の異なるストレージ装置を接続し、容易にデータ移行できる「Universal File Manager for NAS」機能を追加します。従来、システム切り替え時など、既設のストレージ装置からのコンテンツデータ移行は、個別の移行用サーバを設置する必要があり、またデータ移行が完了するまで通常業務を始めることは困難でした。本機能により、「VFP」と既設のストレージ装置を仮想的にシステム連携させることが可能となるため、「VFP」への通常業務を行いながら並行してデータ移行ができ、移行に伴うシステムコストを最小限に抑えた効率的な業務を実現します。
また、VMware®とのシステム運用面での連携を強化します。「VFP」上での仮想マシンの作成やバックアップ・リストア(修復処理)などを、個別のストレージ管理画面を介さずVMware®の管理画面から一元的に行うことができます。これにより、コンテンツクラウドをはじめとした容易なシステム構築ができ、また煩雑な運用管理を軽減します。
日立は、ストレージソリューションビジョン「Data Drives Our World and Information is the new currency」(データは世界を動かす そして、情報は新しい価値を生み出す)のもと、「VFP」を主力製品の一つとして、データの有効活用やTCO削減などの実現により企業競争力を向上するストレージソリューションを提供していきます。
「VFP」に複数の機種の異なるストレージ装置を接続し、容易にデータ移行できる「Universal File Manager for NAS」機能を追加します。本機能により、「VFP」への通常業務を行いながら並行して既設のストレージ装置からコンテンツデータの移行ができ、システム移行に伴うコストを最小限に抑えた効率的な業務を推進できます。
さらに、「VFP」に全データを移行せず、ユーザーからアクセス要求のあるデータのみを順次移行できます。標準で提供しているファイルシステムの容量仮想化機能と組み合わせることで、予め大きな仮想容量を設定し必要に応じて物理容量を増やしていくことも可能です。これにより、例えば既設のストレージ装置の保守契約期間が終了するまではその容量を有効利用し、「VFP」のストレージ容量を抑え、契約終了の時点で全データを「VFP」に移行するといった運用が可能になり、システム移行にかかるコストを最小限に抑えるとともに、システム管理者の負荷を低減します。
サーバ仮想化環境でのVMware®とのシステム運用面での連携を強化します。「VFP」上での仮想マシンの作成やバックアップ・リストアなどは、従来、個別のストレージ管理画面を立ち上げて、設定する必要がありましたが、VMware®の管理画面であるvSphere Client™から一元的に行うことができるようになります。これにより、コンテンツクラウドをはじめとした容易なシステム構築を可能とし、また煩雑な運用管理を軽減します。
また、従来、「VFP」のシステム構成の設定を行っていた管理ツール「Hitachi File Services Manager」とストレージ全体の管理ソフトウェア「Hitachi Command Suite」との連携を強化し、「VFP」上のファイルシステムとストレージ容量の論理デバイスの定義や参照、また稼働状況の監視などを「Hitachi Command Suite」から一元的に行うことが可能となります。
「VFP」に標準で提供しているファイルシステムの容量仮想化機能に、レクラメーション(未使用領域解放)機能を追加します。業務アプリケーションのデータを削除した際に、サーバ側の設定変更やシステムを停止することなく、その業務に割り当てられているストレージ領域を解放でき、データ容量が必要な別業務への再利用が可能となります。これにより、業務環境の変化に合わせたストレージ容量の効率的な運用が柔軟、かつ容易にでき、運用管理コストの削減につながります。
名称 | 概要 | 価格(税込) | 提供時期 |
---|---|---|---|
「Universal File Manager for NAS」 |
複数の機種の異なるストレージ製品 から、オンラインで「VFP」へのデータ 移行を行うソフトウェア |
147万円〜 | 2011年 6月1日 |
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
RAIDシステム事業部 ファイルストレージ開発本部 アーキテクチャ開発部 [担当 : 小笠原]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL : 0465-49-1111(大代表) 内線5379
以上