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2011年5月23日

日立の環境情報収集システム「EcoAssist-Enterprise」をベースとした
新サービス「エネルギーWEBシステム」を森ビルが採用

約1,300テナントのエネルギー使用量を可視化

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、森ビル株式会社(代表取締役社長 : 森 稔/以下、森ビル)が管理運営するビルに入居するテナントの電力、ガスなどのエネルギー使用量を可視化する「エネルギーWEBシステム」を新たに開発し、このたび森ビルに納入しました。
  「エネルギーWEBシステム」は、日立の環境情報ソリューションEcoAssist(エコアシスト)シリーズのひとつである環境情報収集システム「EcoAssist-Enterprise」(エコアシスト エンタープライズ)をもとに、森ビルが長年培ってきたテナント運用や省エネに関するノウハウなどを織り込んで新たに開発したシステムです。森ビルが所有する約80棟のビル内における約1,300のテナントごとの電力、水などのエネルギー使用量を自動的に集計し、数値やグラフで表すことにより、各テナントが自らの省エネ努力の結果を容易に把握することが可能となり、ビル全体のエネルギー管理の効率化と環境経営への取り組みを推進します。

  商用ビルのエネルギー使用量は、テナント専有部分が6割から8割を占めていることから、ビルの省エネの推進には、ビルを管理者と入居するテナントとの相互協力が不可欠です。森ビルは、従来よりテナントの協力のもと、エネルギー使用量の削減を推進しておりますが、このたびの「エネルギーWEBシステム」の導入により、自動的に、各テナントのエネルギー使用量やビル全体のCO2排出量の表示、エリア別・時間帯別など様々な条件ごとのグラフが作成され、ビル全体のエネルギー管理の大幅な効率化が可能となりました。加えて、入居するテナントが、自エリアの環境パフォーマンス情報の把握および利用形態が同じテナントの平均的なエネルギー使用量との比較が可能となり、自らが取り組んだ節電等の効果が確認できるため、さらなる環境活動の推進にもつながります。なお、本システムは、テナントの入居や退去などに対しても、柔軟に対応することが可能です。

  また、日立は、今回開発した「エネルギーWEBシステム」にクラウドコンピューティングを活用し、様々なビルに適用するシステムとして再整備し、新しいビル省エネサービスとして提供していく事業を、2012年度より、森ビルと共同で進めていく予定です。本サービス事業は、投資を抑えながらテナント内の省エネ効果を可視化することができ、ビルオーナーとテナント双方のニーズに合致したビルの付加価値向上に寄与し、ユーザーにとって大きなメリットがあります。

  日立は、企業の環境経営の可視化を支援する環境情報ソリューションEcoAssistシリーズをこれまでに、外食、製造、流通など、幅広い業種の多数の企業に納入した実績があります。今回の「エネルギーWEBシステム」のベースとなる「EcoAssist-Enterprise」では、電力、ガスなどの使用量の様々な環境パフォーマンス情報の収集や集計、管理を自動化するほか、集計したエネルギー使用量をもとに、CO2排出量を算出することができ、それらの情報をグラフなどで表示し、企業における作業負荷の軽減と管理業務の効率化を実現しています。このほか、2010年4月の「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(通称 : 省エネ法)の改正(通称 : 改正省エネ法)に対応したSaaS型の「EcoAssist-Enterprise-Light」も提供しています。日立は今後も、環境情報管理サービスの標準規格の構築をめざし、EcoAssistシリーズのさらなる拡販を推進するとともに、企業における環境経営の推進を支援します。

以上

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