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2011年2月24日
株式会社日立製作所
日立コンシューマエレクトロニクス株式会社
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)および日立コンシューマエレクトロニクス株式会社(取締役社長 : 渡邊 修徳/以下、日立コンシューマ)は、このたび、ドイツ・ハノーバー市を本拠地とするユニバーサルデザイン協会とユニバーサルデザイン有限会社が主催する「ドイツ・ユニバーサルデザイン賞2011」において、「ユニバーサルデザイン賞2011(universal design award 2011)」を受賞しました。日立からは3件応募し、そのすべてが同賞を受賞しました。受賞した作品は、日立の「アクセシブルRIA推進活動」および「カラーアジャスター」と日立コンシューマの「公共ディスプレイ向けジェスチャユーザインタフェース」です。また、「公共ディスプレイ向けジェスチャユーザインタフェース」は、14歳から78歳までの消費者100名が選定する「コンシューマーフェイバリット賞2011(universal design consumer favorite 2011)」も合わせて受賞しました。
「ユニバーサルデザイン賞」は、ユニバーサルデザイン協会とユニバーサルデザイン有限会社が主催する賞で、多くの人が公平に直感的に使用できるかどうかという点に加え、安全性・革新性・適切な価格などが評価基準です。国際的に著名なデザイナーなどが審査を行う「ユニバーサルデザイン賞」と、100名の消費者が投票で選ぶ「ユニバーサルデザイン コンシューマー フェイバリット賞」の2種類があります。第4回目となる今年は14カ国114件の応募のうち26件が「ユニバーサルデザイン賞2011」を、7件が「コンシューマーフェイバリット賞2011を受賞しています。
今回、受賞した3件の概要は以下の通りです。
Microsoft®のSilverlight®を用いてリッチインターネットアプリケーション(以下、RIA)を開発する際に、開発現場にかかる費用と時間をできるだけ軽減し、より効率的にアクセシビリティに対応できるように、アクセシビリティに対応したテンプレートやモジュールなどのソフトウエア部品を開発しました。このソフトウエア部品を日立のホームページ上で公開し、「CSUN Conference 2010 (Technology & Persons with Disabilities Conference)」といった国際会議で発表を行い、業界関係者にも提案活動を続けています。
Webページの作成でボタンやテキストおよび背景の色を決める際に、色覚に障がいがある人でも識別ができるような配色を選択するように、Webページ作成者自身が配色を変更できる機能を搭載した汎用ソフトウエア部品を開発しました。この部品は(1)「アクセシブルRIA推進活動」で開発した汎用ソフトウエア部品のひとつです。
道案内やビルのフロアガイドなどの公共の場で利用される大型ディスプレイを、手振りのジェスチャーで操作することができる新しいユーザインタフェースの試作機です。
画面に触れることなくインタラクティブに操作ができることに加え、ディスプレイ面を水平に近づけることにより、車いす使用者や背の低い方、あるいは荷物を持ったり子どもの手を引いたりして動作が自由にならない場合でも、画面の大きさを意識することなく気軽に手元での操作が可能になります。
さらに、不特定多数の人が利用する公共ディスプレイにおいては、非接触で操作することによる衛生面でのメリットもあります。
日立グループは人間を基軸にデザイン領域の拡大と深化を追及し、高い品質の製品・サービスで、グッドデザイン賞をはじめとして、さまざまな賞を受賞しています。今後も、家電製品から情報サービス、公共システム、社会インフラに至るまで、年齢・性別・身体の状態などにかかわらず誰もが使いやすいユニバーサルデザインの製品やサービスを提供していきます。
なお、今回受賞した3件は、3月1日から5日まで、ドイツ・ハノーバー市で開催される情報・通信技術の国際的な見本市「CeBIT2011」で展示されます。
株式会社日立製作所 デザイン本部 経営戦略室 [担当 : 和田]
〒107-6323 東京都港区赤坂五丁目3番1号 赤坂Bizタワー
TEL : 03-6230-4692 (直通)
以上