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2011年2月8日

次世代ネットワーク国際標準規格「MPLS-TP」に準拠した
トランスポートシステム「AMN1710」のマルチベンダ相互接続検証に成功

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、ネットワーク機器の相互接続検証を推進する国際機関「EANTC」*1が主催する次世代ネットワーク国際標準規格「MPLS-TP」*2を用いたパケットトランスポートシステムのマルチベンダ相互接続検証試験に参加し、日立のトランスポートシステム「AMN1710」の相互接続に成功しました。
  本試験は、2011年1月10日から21日まで、ドイツのベルリンにて日本・米国・欧州の通信機器ベンダの参加のもと実施されました。具体的には、2011年3月に標準化が完了する予定の「MPLS-TP」の現行規格案にもとづき、ネットワークの高信頼性と安定運用を実現するための保守・運用・管理機能「OAM*3機能」のマルチベンダ環境下での相互接続性について検証が行なわれ、障害検出や障害通知などの相互運用を確認しました。
  日立は、今回の検証結果、ならびに「AMN1710」や関連技術を2011年2月8日から11日にフランスのパリで開催される国際会議「MPLS&Ethernet World Congress 2011」にて紹介します。

*1
EANTC (European Advanced Networking Test Center) : ベルリンに本拠を置く国際的機関、ルータやイーサネットスイッチ、MPLS装置等のマルチベンダ相互接続検証を主導している。
*2
MPLS-TP (Multi Protocol Label Switching - Transport Profile(マルチプロトコルラベルスイッチング-トランスポートプロファイル)) : ネットワーク国際標準を策定する二つの標準化機関ITU-T (International Telecommunication Union - Telecommunication Standardization Sector)とIETF (Internet Engineering Task Force)とが共同して標準化を進めている次世代ネットワーク規格、多様なサービスを効率的かつ高信頼に支えるパケットトランスポートプロトコルについて規定している。
*3
OAM(Operation,Administration and Maintenance) : ネットワークの高信頼化と安定運用を実現するための保守・運用・管理プロトコル

  近年、光アクセスやブロードバンドモバイルの普及・進展により、タブレット端末などさまざまな新しいユーザデバイスや新サービスが開発・提供され、ネットワークにおけるデータトラフィック量が世界規模で急増しています。こうした中、さらに効率的なネットワーク構築やネットワークオペレーションを実現することが求められています。
  今回の接続検証で使用されたパケットトランスポートシステム「AMN1710」及びそのラインアップ製品である「AMN1700シリーズ」は、これからの高信頼大容量ネットワークを支えるインフラ機器として、効率的なパケットトランスポート方式により、高度なネットワーク保守・運用・管理を実現します。「AMN1700シリーズ」は、日本の通信事業者による高信頼イーサネットサービスや専用サービス、バックボーンネットワークなどの商用サービスに既に適用されています。

  日立は、今後も国際標準化の進展にともなう機能拡充を進めるとともに、サービスの多様化に柔軟に対応し、かつ高効率・高信頼なネットワーク運用を実現するトランスポートシステムを提供していきます。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社
通信ネットワーク事業部 事業推進本部 海外システム部 [担当 : 関根]
〒244-8567 横浜市戸塚区戸塚町216番地
電話 : 045-881-1221 (大代表) (内線 : 5978)

以上

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