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2011年2月7日
株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西宏明/以下、日立)のグループ会社である日立パワーシステムズアメリカ社(Hitachi Power Systems America, Ltd./社長兼CEO : Henry Bartoli(ヘンリー・バルトリ)/以下、HPSA)は、このたび、米国ジョージア州の電力会社であるサザン・カンパニー(Southern Company)より、脱硝触媒の供給に関する包括契約を締結しました。
HPSAは、本包括契約に基づき、サザン・カンパニーが所有する石炭火力発電設備15基の脱硝装置向けに、2010年から2014年にわたり脱硝触媒を納入します。供給先の発電設備の容量は合計11GW以上になります。
日立グループはこれまで、脱硝触媒を世界の火力発電所300ヶ所以上、発電設備750基以上に納入しています。HPSAが今回サザン・カンパニーに納入する脱硝触媒は、日立の子会社であるバブコック日立株式会社(取締役社長 : 脇野哲郎/以下、BHK)が製造します。BHKが独自に開発した本脱硝触媒は、排ガスに含まれるダストが堆積しにくい板状構造で、圧力損失が低く、排ガスを流すためのファンの動力を低減できるほか、高い耐磨耗性を有しています。また、窒素酸化物に対する活性が高いことに加え、水銀を酸化させる機能も有することで、脱硝以降の排煙処理プロセスでより容易に水銀を除去できるという特長があります。これらの最先端技術を採用した脱硝触媒によって、サザン・カンパニーは、米国環境規制の強化へ対応できるようになります。
本包括契約に関して、HPSAの社長兼CEOであるヘンリー・バルトリは、次のように述べています。「本契約は、日立の最先端技術を結集した脱硝触媒を米国市場に展開する上で非常に重要なマイルストーンです。我々は、今回のような実績を積み重ね、発電設備からの大気汚染物質の排出抑制関連事業におけるリーディングカンパニーとなることをめざしています。」
日立パワーシステムズアメリカ(HPSA)は、日立アメリカ(Hitachi America, Ltd.)の子会社で、北米市場における、火力、原子力、水力発電向けの設備やサービスを提供するリーディングカンパニーであり、新設および既設プラント向けに、微粉炭ボイラー、熱回収蒸気発生器、蒸気タービン、ガスタービン、水力タービン、発電機、変電設備、排ガス処理システム等を提供しています。HPSAは、北米の石炭火力発電所の排ガス浄化(脱硫・水銀除去・脱硝等)の中心的役割を担っています。また、提供サービスには、プラントの運営や評価、技術研究、発電効率の最適化、排ガス処理、設備の交換やアップグレード等が含まれます。HPSAに関する詳細はWebサイト(www.hitachipowersystems.us)をご覧ください。
日立アメリカ(Hitachi America, Ltd.)は、ニューヨーク州タリータウンに本拠地を置く日立の子会社で、そのグループ会社は、エレクトロニクス、電力・産業関連設備・サービス、自動車関連製品、コンシューマー向け製品等をアメリカ大陸全土に事業展開しています。日立アメリカに関する詳細は、Webサイト(www.hitachi-america.us)をご覧ください。また、米国にあるその他の日立グループ各社の情報は、日立の米国ポータルサイト(www.hitachi.us)をご覧ください。
以上