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モニタリング映像統合管理ソフトウェア「VisionNet Manager」と
ハイブリッドレコーダー「DS-JH560/570」を発売
株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、このたび、パソコンからネットワークを介して防犯カメラシステムの管理・操作を行うことができるモニタリング映像統合管理ソフトウェア「VisionNet Manager」と、ネットワークカメラ・アナログカメラを問わず接続し録画できるハイブリッドレコーダーの新製品「DS-JH560/570」を開発し、2011年2月中旬に発売します。
近年、防犯カメラシステムに対しては、ネットワーク化・大規模化するシステムの構成や利用者権限管理を効率化するための支援機能、複数のカメラによるライブ映像モニタリングの支援機能などが求められています。このたび開発した「VisionNet Manager」は、防犯カメラシステムの設定情報を統合管理することができ、システムの構成や利用者権限の定義・変更などを容易に行うことができます。また、事務所などに設置したモニタリング用PC*1からネットワークを介して、遠隔地にあるカメラの撮影方向やズーム倍率の変更、レコーダーに記録された画像の取得など、さまざまな操作を行うことができます。さらに、立入制限区域のドアが開くなどしてアラームが発生した場所の映像に自動的に切り換える「アラーム管理機能」、モニタリング用PCの地図画面上でカメラを選択するとそのカメラの映像を表示する「地図連動機能」など、充実したモニタリング支援機能を備えています。今後、2011年6月以降をめどに、カメラ映像中の人物数を画像処理によりカウントする機能など、お客様のビジネスをサポートするより高度なモニタリング支援機能を順次開発・発売していきます。
ハイブリッドレコーダー「DS-JH560/570」は、ネットワークカメラとアナログカメラをそれぞれ最大16台接続可能です。また、これらの組み合わせでは最大24台接続することができます。ハイブリッドレコーダーの従来製品*2(最大9台接続可能)と比べ接続可能台数を大幅に増やすとともに、既存のカメラの活用も可能としたことで、大規模化する防犯カメラシステムに対応しやすくしました。また、最新の動画圧縮技術であるH.264を採用し、大容量のハードディスクドライブを搭載することで(DS-JH560:1テラバイト、DS-JH570:2テラバイト)、従来の動画圧縮技術を用いる製品と比較して最大約3倍の長時間記録を実現しています*3。モニターへの映像出力は、メイン出力とスポット出力*4の独立した2系統を有しており、メイン出力からは25分割画面まで、スポット出力からは4分割画面までのライブ映像出力を行うことができます。さらにスポット出力ではライブ映像に加えて任意の静止画を表示できる「簡易デジタルサイネージ機能」を有し、売り場などに設置したモニターに接続することで、来店者への宣伝やお知らせなどにも活用することができます。
日立は、「VisionNet Manager」とハイブリッドレコーダー「DS-JH560/570」の発売により、一層充実したモニタリングソリューションを提供していきます。
なお、日立は、防犯カメラシステム分野において、2011年度に50億円の売上高をめざします。
- *1
- CPU Intel® Core™2 Duo 3GHz以上、メインメモリ 2GB以上、OS Windows®7(x86)、Windows Server® 2008 R2(x64)、解像度・色分解能 1024×768ピクセル 24bitカラー以上(1280×1024ピクセル以上推奨)、Webブラウザ Internet Explorer® 7.0/8.0 32bit版。詳細は別途お問い合わせください。
Intel®、Intel® Core™は米国およびその他の国におけるインテルコーポレーションまたはその子会社の登録商標または商標です。Microsoft®、Windows®、Windows Server®、Internet Explorer®、Internet Information Services、SQL Serverは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。Windows®の正式名称は、Microsoft® Windows® Operating Systemです。
- *2
- DS-JH260/270。
- *3
- 動画圧縮方式にJPEG2000を用いるDS-Gシリーズと比較して、同レベルの画質で約1.5〜3倍の映像記録が可能です。
- *4
- メイン出力:監視室などに設置されたモニターに映像を表示するための映像出力。スポット出力:売り場などに設置されたモニターに映像を表示するための映像出力。
「VisionNet Manager」、「DS-JH560/570」発売の背景
防犯カメラシステムは、高額商品や現金・有価証券を取り扱う流通業の店舗や金融機関、オフィスビルやマンションなどの安全・安心が求められる場所において広く活用されています。特に近年はモニタリングの目的として、事後対策(犯罪等の証拠記録)だけでなく、事前対策(犯罪等の未然防止)が一層重要視されており、防犯カメラシステムにおいても、高精細映像の録画機能ばかりでなく、ライブ映像のモニタリングを効果的に支援するための機能が必要とされています。さらに防犯カメラシステムのネットワーク化・大規模化が進展し、このようなシステムの構成や利用者権限の定義・変更を効率化するための支援機能が求められています。
レコーダーについては、紙幣の種類や人物の顔の識別までが期待できる高精細のメガピクセル対応ネットワークカメラの導入に対応する製品へのニーズが高まっています。一方、既設のアナログカメラを有効活用して導入コストを抑えたいという要望もあり、ネットワークカメラ・アナログカメラを問わず録画でき、多チャンネル化にも対応できる製品が求められています。
モニタリング映像統合管理ソフトウェア「VisionNet Manager」の特長
1. カメラシステムの構成や利用者権限の定義・変更が容易
本社のサーバー室などに設置した管理用PC*5に本ソフトウェアをインストールし、利用者・システム構成・アラーム・操作履歴・障害などの設定情報を統合管理し、ネットワーク化・大規模化するカメラシステムの構成や利用者権限などの定義・変更を容易に行うことができます。例えば、カメラ増設時には設定情報を追加するだけで、増設したカメラを利用できるようになります。また、利用者の権限に応じて、閲覧可能なカメラ映像を制限するといった管理も可能です。
2. カメラシステムの遠隔操作が可能
管理用PCにネットワークを介して接続したモニタリング用PCから、遠隔地のカメラのライブ映像表示、パン(カメラを左右に振る)・チルト(カメラを上下に振る)・ズーム等の操作、レコーダーに記録された画像・音声データの再生などのさまざまな操作を行うことができます。
3. 充実したモニタリング支援機能の提供
- (1) アラーム管理機能
- 立入制限区域のドアが開いた場合などに発生するアラームを受信して、アラーム発生箇所付近のカメラのライブ映像を、モニタリング用PCに自動的にポップアップ表示することができます。また、過去に発生したアラームに対応する映像を、レコーダーから検索し再生表示することも可能です。
- (2) 地図連動機能
- モニタリング対象エリアの地図と、カメラの設置場所をあらかじめ関連付けて登録*6しておき、モニタリング用PCの地図表示画面のカメラアイコンをクリックすることで、該当するカメラのライブ映像をプレビュー画面に表示することができます。
- (3) 自動巡回表示機能
- ライブ映像の表示パターン(1、4、9、16分割画面表示)と表示対象のカメラとを関連付け、そのパターンを自動的に切り換えながら表示する「巡回シーケンス」を1,000件まで登録可能です。曜日や時間帯、用途などに応じて「巡回シーケンス」を選択し、効果的にモニタリングできます。
- (4) オプション機能
- オプションとして、モニタリング業務を効果的に支援するためのさまざまなモニタリング支援機能の追加が可能です。2011年6月以降、建物の出入口を通過する人数をカメラ映像を画像処理により求める「人物カウント機能」などのモニタリング支援機能を、順次発売する予定です。
- *5
- サーバーPCの要件:CPU Intel® Core™2 Duo 3GHz以上、メインメモリ 2GB以上、OS Windows®7(x86)、Windows Server®2008 R2(x64)、Webサーバー Internet Information Services 6.0以上 32bitモード、SQL Server 2005 Express Edition以上。詳細は別途お問い合わせください。
- *6
- 1枚の地図に最大100点まで登録可能です。地図は1,000枚まで登録可能です。
ハイブリッドレコーダー「DS-JH560/570」の特長
- 1. カメラ接続台数は最大24台まで可能
- DS-JH560/570はネットワークカメラを最大16台、アナログカメラを最大16台接続可能です。また、これらの組み合わせでは、最大24台接続することができます。大型店舗などにおいて多数のカメラ映像を記録するニーズに応えるとともに、既設のアナログカメラがある場合には、これを活用することでシステムの導入コストを低減*7することができます。
- 2. 長時間録画を実現
-
最新の動画圧縮技術であるH.264を採用するとともに、大容量のハードディスクドライブを搭載することで(DS-JH560:1テラバイト、DS-JH570:2テラバイト)、従来製品と比較して最大約3倍の長時間録画を実現しています*3。
- 3. 2系統の独立した映像出力(メイン出力・スポット出力*4)が可能
-
レコーダーに接続したモニターに、メイン出力からは1、4、9、16、25分割画面でライブ映像を出力することが可能です。また、従来製品*8のスポット出力はアナログカメラの映像のみでしたが、DS-JH560/570ではネットワークカメラの映像も含めて、1、4分割画面でのライブ映像出力が可能です。
- 4. 簡易デジタルサイネージ機能を搭載
- レコーダーの本体前面にある拡張端子から任意の静止画コンテンツ(ビットマップファイル)を取り込んでハードディスクに蓄積し、スポット出力からのライブ映像を配信している合間に表示することができます。
- 5. 省エネモード機能
-
利用者がレコーダーの操作を一定時間行っていない場合などに、レコーダーからの信号で、モニター*9を自動的に省電力モードに移行させ、消費電力の低減に貢献します。
- 6. 使い勝手のよいユーザーインタフェース
- 再生・画面分割表示といったよく使う機能をアイコン化してモニター画面上に分かりやすく配置し、マウスを使って直感的に操作できる使い勝手のよいユーザーインタフェースを実現しました。
- *7
- 既設のアナログカメラ12台に、ネットワークカメラを4台追加して1台のレコーダーで管理する場合、デジタルレコーダーを使用する場合はアナログカメラを全てネットワークカメラに置き換える必要がありますが、ハイブリッドレコーダーDS-JH560/570を使用するとアナログカメラが活用できるので、導入費を最大約50%低減できます。
- *8
- DS-Gシリーズ、DS-Fシリーズ、DS-Hシリーズ。
- *9
- VESA DPM(VESA Display Power Management)対応モニター。なお、DPMはVESA(Video Electronics Standards Association)が制定した、ディスプレイの電源管理を行うための標準規格です。
製品の価格及び発売時期
品名 |
型式 |
標準価格(税込) |
発売時期 |
モニタリング映像 統合管理ソフトウェア |
VisionNet Manager |
個別見積り*10 |
2011年2月中旬 |
ハイブリッドレコーダー (ハードディスク:1テラバイト) |
DS-JH560 |
\1,260,000 |
ハイブリッドレコーダー (ハードディスク:2テラバイト) |
DS-JH570 |
\1,470,000 |
- *10
- ソフトウェアのみの価格。カメラ24台のシステムで約15万円から。詳細は別途お問い合わせください。
お問い合わせ先
株式会社日立製作所 都市開発システム社 ソリューション事業部 [担当:山下、前]
〒101-8010 東京都千代田区外神田四丁目14番1号 秋葉原UDX
TEL : 03-4564-9574 (直通)
以上