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Hitachi

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2010年12月16日

「データセンタ統合管理サービス」を提供開始

企業のデータセンタに必要な電源・空調設備やIT機器の運用管理を
ワンストップでアウトソーシングサービスとして提供

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、データセンタやサーバ室を運営している企業向けに、必要となる電源・空調設備やIT機器の運用管理をワンストップで行い、コスト低減や業務効率の向上を実現するアウトソーシングサービスとして「データセンタ統合管理サービス」を12月20日から提供開始します。
  「データセンタ統合管理サービス」により、従来別々に行われることの多かった、データセンタ内の電源・空調設備やIT機器の運用管理サービスを統合し、業務の重複や不足を解消して、作業集約による効率化、コスト低減、業務品質の向上などを図ります。

  近年、データセンタやサーバ室に対するニーズは情報システムの安定稼働だけではなく、継続的な省エネルギー化対応やセキュリティレベルの向上、システムライフサイクルコストの削減など、多様化が進んでいます。これらのニーズに対応するため、運用に関わる技術者は経営幹部をはじめ、情報システム部門や設備管理部門などの組織を横断した活動が必要となるとともに、求められる役割はますます高度化・複雑化しています。しかし一方では、これらに対応できる人材の確保は困難であり、人材育成にも多大な時間と費用を必要とします。

  そこで日立は今回、昇降機や空調機をはじめとしたビル設備の保守を含めた総合的なビル管理を行う株式会社日立ビルシステム、情報システムや付帯設備の保守・運用管理支援を行う日立電子サービス株式会社と連携し、「データセンタ統合管理サービス」をメニュー化しました。本サービスにより、従来データセンタ事業で培ってきた運用管理の経験・ノウハウを活かしながら、日立グループのシナジーを発揮することで、企業の運用管理業務の効率化・コスト低減と、管理品質の維持・向上に貢献します。

  具体的には、データセンタやサーバ室を運営している企業向けに、建物に付随する受変電設備や空調換気設備、給排水設備などと、サーバ室内に設置するIT機器やラック、電算用空調設備、無停電電源装置(UPS)などについて、運用管理業務をワンストップで行うサービスです。また、今後は、IT設備連係技術を利用した空調稼働制御の最適化など、新技術を取り入れることにより、さらなる効率化・省エネルギー化の実現をめざします。さらに、ITIL®*1のフレームワークを活用することで、 従来、情報システムを対象としていた構成・変更管理やキャパシティ管理などの運用管理業務を、設備機器まで拡張して適用する運用サービスとして提供可能とし、企業の負担を軽減するとともに、管理品質の向上を支援します。

*1
ITIL®(IT Infrastructure Library) : ITサービスのマネジメントに関するベストプラクティスを集めたフレームワーク。

「データセンタ統合管理サービス」の特徴

1. 企業の運用負担を軽減

  本サービスでは、企業のデータセンタやサーバ室の設備に関して、運用計画の立案から設備廃棄にいたるまでの管理業務を日立がアウトソーシングで提供し、企業の運用負担を軽減します。また従来、ビルとITについて、それぞれ個別に行っていた巡視や問題管理などの日々の運用をワンストップで対応することにより、さらなる効率化も図ることができます。

2. 運用品質の向上・リスクの軽減

  本サービスは、IT機器の構成・レイアウトの管理や設備能力(余力)の管理、サーバ室内の温度・湿度などの環境条件の把握・診断を行うことにより、電源容量や熱問題に起因するシステムダウンなどのリスクを把握します。また改善活動を継続的に行うことにより、リスクの軽減に繋げます。

3. 継続的改善

  本サービスは、ITIL®のフレームワークを活用して各運用プロセスを明確にし、業務手順を作成します。日立は、この手順に従った日々の運用を通じて、データセンタやサーバ室の環境や設備、運用に関する問題点や課題を把握します。また、通常は企業にて行うこれらの問題点や課題に対する解決策の検討について、運用サービスを提供する立場と設備機器を提供する立場の両面から、日立が検討を行い、解決、改善に向けた提案や、その後の実行・管理を行います。これらにより、企業の運用負担を軽減するとともに、管理品質の向上に貢献します。

「データセンタ統合管理サービス」メニューの概要

1. 企業の運用負担を軽減するサービスメニュー

サービス項目 サービス内容
巡視/監視 データセンタやサーバ室(ICT室)の設備機器の稼働状況の確認や、温
度・湿度といったサーバ室内の環境測定等を実施する。
インシデント
/問題管理
企業からの問合せに対応するサービス。設備に関する障害の発生や、点
検時に問題があった場合には、「インシデント」として管理を行い、設備ベ
ンダーと連携して対応にあたり、対応が完了するまでの管理を行う。
環境衛生管理 定期清掃や植栽管理等の環境衛生管理を行う。
防災管理 消防計画、防災計画、訓練計画を策定し、これらの計画に従った設備点
検や訓練実施等のサポートを行う。
セキュリティ管理 データセンタやサーバ室(ICT室)への出入りを管理する。入退室管理シス
テムにユーザーID毎に入退室可否の設定を行い、メンテナンスや工事等
によりサーバ室他へ出入りする際には、事前申請の受付や台帳への登
録、当日の本人確認等によりセキュリティを確保する管理を行う。
法令・官庁対応 企業が行う法令に準拠した申請書類の作成や届出に関わる作業を代行
する。また、法定点検等による官庁立入時の立会い・対応に参加し、企業
のサポートを行う。
定期報告 本サービスを通じて行った設備運用に関する各種業務の実績(巡視、キャ
パシティ管理、改善活動等)を、企業担当者へ定期的に報告する。

2. 企業の運用品質を向上するサービスメニュー

サービス項目 サービス内容
構成・変更管理 設備機器等の追加・更新・撤去等に関する中長期計画の立案を支援し、
計画に従い作業を実行する。
計画を変更する際は、変更内容の検証を行う。
また、設備運用に必要となる設備図面等を管理し、増設・移設等が発生した
場合に更新を行う。
キャパシティ管理 電源容量や空調機の冷房能力、またフロア耐荷重や発電燃料などの設
備機器の仕様に基づき、各設備機器の許容値と実際の使用能力の測定
と管理を行う。
また、ICT機器の増設や撤去などの計画に際して、空調の冷房能力や電
源容量など設備機器の仕様と許容値を基にした検証と管理を行う。
改善活動 日々の運用を通じて把握した、データセンタやサーバ室の環境や設備、運
用に関する問題点や課題に関して、解決あるいは改善に向けた検討を行
い、提案やその後の実行・管理を行う。

「データセンタ統合管理サービス」の価格・提供時期

名称 内容 価格 提供時期
データセンタ
統合管理サービス
建物に付随する電気設備や給排水設
備などと、サーバ室内に設置するIT機
器や電算用空調設備、無停電電源装
置(UPS)などについて、運用管理業務
を代行する。
また、設備機器の構成管理、キャパシ
ティ管理、変更管理や継続的な改善活
動などを行う。
個別見積 2010年
12月20日

販売目標

2015年度に年間10億円の売上をめざします。

関連情報

他社商標注記

  • ITILは英国その他の国において英国のOffice of Government Commerceの登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報・通信システム社 ITサービス事業部
CoolCenter50統括部 [担当 : 中村]
〒212-8567 神奈川県川崎市幸区鹿島田890 日立システムプラザ新川崎

アウトソーシングサービスに関するお問い合わせフォーム

以上

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