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2010年10月27日
コンテンツデータの一元管理とストレージ容量の柔軟な利用を可能とする
コンテンツクラウドを実現
株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/以下、日立)は、このたび、メールや画像、映像などのコンテンツデータ*1を集約し、データの一元管理とストレージ容量の柔軟な利用を可能とするコンテンツクラウドを実現する仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform(日立バーチャルファイルプラットフォーム)」(以下、「VFP」)を製品化し、11月1日から提供を開始します。あわせて、本製品の導入検討から構築、運用までのシステムライフサイクル全体を支援するサービス「Hitachi Virtual File Service(日立バーチャルファイルサービス)」をメニュー化し、11月1日から提供を開始します。
近年、情報配信サイトやスマートフォンなどインターネットを利用したサービスの普及などにより、メールや画像、映像といったコンテンツデータを中心に企業が取り扱うデータ量は急激に増加しています。それに伴い、コンテンツデータを管理するファイルストレージ装置の増加、分散も進み、システムの導入や運用にかかる管理者の負荷が大きくなっています。さらに、多様な業務アプリケーションごとに異なるデータの属性や種類に応じてストレージシステムを構築するため、システムが複雑化するなど、システム全体を踏まえたストレージ容量の効率的な運用が課題となっていました。
今回製品化した「VFP」は、コンテンツデータの集約やストレージシステムの統合を可能とするファイルストレージ装置です。ファイルシステム*2容量を従来製品*3比約60倍、業界最大*4の1PB(ペタバイト)まで拡張でき、大量のデータを同一ファイルシステムで扱うことができます。これにより、散在する複数のファイルシステムを集約でき、システム設計や構成変更に伴う運用管理の負担を軽減します。
さらに、従来のファイルストレージ装置で利用するアクセスプロトコルに加え、データベースなどの構造化データを扱うSAN(Storage Area Network)ストレージ装置で利用するアクセスプロトコルに新たに対応し、ファイルストレージ装置とSANストレージ装置を統合するユニファイドストレージシステムを実現します。業務アプリケーションの種類を問わずデータアクセスを集約して1つのシステムとして管理でき、設備投資や運用管理コストを削減します。
なお日立は、データセンターに集約されたデータを複数の拠点・部門から、データの格納場所を意識することなく透過的にデータアクセスし、業務に利用できるファイル仮想化機能を2011年2月に追加する予定です。本機能を活用することで、拠点・部門に設置された「VFP」がクラウド環境の入り口(Cloud on-Ramp)として機能し、データセンターでのデータ集約・一元管理を実現します。さらに、情報の利用価値とユーザーのポリシーに基づき、最適なストレージ階層(記憶媒体)へデータを自動的に格納する制御機能を追加するなど、コンテンツクラウド向けの機能を拡張していく予定です。
日立は、新ストレージソリューションビジョン「Data Drives Our World and Information is the new currency」(データは世界を動かす そして、情報は新しい価値を生み出す)のもと、今回発表した新製品を核として、データの有効活用とTCO削減の実現により企業競争力を向上するストレージソリューションを提供していきます。
「VFP」は、データ格納処理を担う「VFP」ノードとミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ(日立アダプタブルモジュラーストレージ2000シリーズ)」とをセットで提供し迅速なシステム導入を可能とする「ストレージセットモデル」と「VFP」ノード単体で提供する「ゲートウェイモデル」があります。
「VFP」によりストレージシステムを集約、統合した際の効果の可視化や「VFP」を活用したシステム構成の最適化など、ファイルストレージにおける投資効果の最大化を支援するサービスを提供します。
名称 | 概要 | 価格 (税込) |
出荷時期 |
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「Hitachi Virtual File Platform」 | ストレージセットモデル 2ノードクラスタ構成 搭載メモリ12GB/クラスタ〜 物理容量584GB〜 |
884万3,100円〜 | 2010年 11月1日 |
ゲートウェイモデル 2ノードクラスタ構成 搭載メモリ12GB/クラスタ〜 |
552万6,150円〜 |
名称 | 概要 | 価格 (税込) |
提供時期 |
---|---|---|---|
「エコノミックスサービス」 |
「VFP」による集約、 統合と仮想化機能活用による コスト低減効果を算出・報告し、 「VFP」の導入効果を可視化 |
個別見積 | 2010年 11月1日 |
「アセスメントサービス」 (Hitachi File Storage Assessment service) |
ユーザーの既存環境の調査に基づき、 ファイル仮想化機能を活用した ストレージシステムの最適構成を提案、 「VFP」導入構成の最適化を支援 |
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「マネージドサービス」 (Hitachi File Storage Managed service) |
「VFP」の稼働状況レポートの定期的な提供、 ストレージの構成変更など、 ストレージシステムの運用・改善を支援し、 「VFP」の維持運用を効率化 |
2011年 1月31日 |
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
RAIDシステム事業部 ファイルストレージ開発本部 アーキテクチャ開発部[担当:小笠原]
〒250-0872 神奈川県小田原市中里322-2
TEL:0465-49-1111(大代表) 内線5379
株式会社日立製作所 情報・通信システム社
プラットフォームソリューション事業部
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号(大森ベルポートD館)
以上