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2010年10月26日
日立オートモティブシステムズ株式会社
日立オートモティブシステムズ株式会社(取締役社長:大沼 邦彦/以下、日立オートモティブシステムズ)は、このたび日産自動車株式会社(社長兼最高経営責任者(CEO):カルロス ゴーン/以下、日産)が11月2日より発売するフーガハイブリッドに電動型制御ブレーキを納入します。
現在、世界的な環境意識の高まりや環境規制の強化などを背景に、再生・持続可能かつクリーンエネルギー活用へのシフトが求められていることから、ハイブリッド電気自動車(HEV)をはじめとする環境対応車の需要は今後大きく伸張することが予想されます。これまでの自動車では、始動時や走行時におけるエンジンなどの内燃機関の効率向上や、モーターを用いた電動化を通じて環境負荷軽減を図っていましたが、今後の需要が伸張する環境対応車においては、制動時に喪失するエネルギーを回生させることで蓄え、始動・走行・制動のそれぞれの操作シーンにおいて、エネルギーをトータルで有効活用する新たな段階への移行が期待されています。
日立オートモティブシステムズでは、長年にわたりブレーキ事業を通じて、自動車の安全性能の向上に努めてきました。そしてこのたび、従来から培ってきた信頼性の高いブレーキ要素技術とモーター制御技術を融合し、独自の油圧発生機構を組み合わせることで、エネルギーの回生効果を最大とする回生協調ブレーキシステムを開発、製品化し、日産フーガハイブリッド向けの電動型制御ブレーキとして納入することとなりました。
今回納入する電動型制御ブレーキのアクチュエーターには、モーターとボールねじを用いて直接ブレーキマスタシリンダーに油圧を発生させるシンプルな方式を採用しており、従来のブレーキシステムからの置き換えが可能です。また、ブレーキペダルからとモーターからの2つの入力で油圧を発生する構造に、回生協調時のペダル踏力変動を抑制する機構を組み合わせることで、通常ブレーキおよび回生協調ブレーキ使用時の、自然なペダルフィーリングを実現しました。今般の日産のフーガハイブリッドへの採用は、これらの特徴とACC(Adaptive Cruise Control:車間距離制御)などのITS機能への拡張性が評価されたものです。
これからも日立オートモティブシステムズでは電動型制御ブレーキをはじめとするモーター技術を活用したハイブリッド電気自動車部品事業を通じ、地球環境の保全に貢献していきます。
日立オートモティブシステムズ株式会社 走行制御事業部 事業企画部 [担当:神谷]
〒210-0011 神奈川県川崎市川崎区富士見1-6-3
TEL : 044-244-3128 (直通)
以上