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Hitachi

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2010年7月14日

統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に
ハイエンドモデル「BS2000fx」を追加

画像 [左]:「BS2000fx」 [右]:「BS2000fx I/Oスロット拡張装置」

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」のラインアップに、I/Oボードの搭載場所やサーバブレードとの配線などを変更することなく、システム要件にあわせたI/Oボードの各サーバブレードへの割り当てが可能となり、システム構築や構成変更を容易に実現するハイエンドモデル「BS2000fx」を追加し、7月15日から販売を開始します。
  また同時に、「BS2000」と「BS2000fx」で利用できる「高性能サーバブレード」を強化し、同日から販売を開始します。

  近年、システム基盤としてクラウドコンピューティングが普及し、その対象はWeb/アプリケーションサーバだけでなく、データベースなどユーザーの中核業務を担う基幹系システムまで拡大しており、これらの規模や用途の異なるシステムの統合や増大する運用管理コストの削減を実現するIT基盤が強く求められています。

  今回販売を開始する「BS2000fx」では、システム要件にあわせI/Oボードを柔軟に割り当てることが可能なシステム拡張ファブリックでシステムを接続しているため、I/Oボードの搭載場所やサーバブレードとの配線などを変更することなく、システム構築や構成変更を容易に行うことができます。これにより、銀行、証券の勘定系システムや企業、社会インフラなどの基幹システムを周辺システムも含め効率的に集約・統合できるほか、プライベートクラウド基盤においてもI/Oボードなどのリソースを柔軟に利用できるなどシステムの投資対効果を高めます。また、システム拡張などに伴う構成変更を迅速かつ容易にし、運用管理コストを低減します。
  本製品では、サーバシャーシ最大4台(サーバブレード最大32台)とI/Oボードを増設するI/Oスロット拡張装置最大8台(I/Oボード最大128枚)を、システム要件に応じ自由に組み合わせてシステムを構築できます。1台のサーバシャーシと1台のI/Oスロット拡張装置による構成から提供し、ユーザーの業務規模に応じたシステム構築を可能とします。

  「BS2000fx」は、今後、プライベートクラウド向けソリューションを支えるプラットフォームとしても活用していくほか、日立のクラウドサービス拠点であるHarmonious Cloudセンタ*1への導入も検討していきます。また、基幹系システムやクラウドコンピューティングに最適なプラットフォームとして、「BS2000fx」をはじめとした統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」の積極的な提案、導入を推進し、引き続きユーザーシステムの投資対効果の向上を推進します。

*1
Harmonious Cloudセンタ : 日立の環境配慮型データセンタ内に構築したクラウドサービス提供の拠点。クラウドサービス向けの機器を設置、運用するとともに、ユーザー企業のアプリケーションやパッケージのクラウドコンピューティング環境での検証を専門技術者が支援する。

ハイエンドモデル「BS2000fx」の特長

(1) システムの効率的な集約や迅速なシステム構成変更を実現
  システム拡張ファブリックでサーバブレードとI/Oボードを接続することで、システム要件にあわせ、I/Oボードを各サーバブレードへ割り当てることが可能となります。これにより、周辺システムと多数のI/Oボードを必要とする大規模な基幹システムを効率的に集約・統合することができ、システムの投資対効果を高めます。
  また、サーバブレードとI/Oボードの割り当てを、GUI(Graphical User Interface)操作で行う「ファブリック・コンソール」により、I/Oボードの搭載場所やサーバブレードとの配線などを変更することなく迅速かつ容易なシステム構築や構成変更を可能とし、運用管理コストを低減します。
(2) 「N+1コールドスタンバイ」構成のシステム構築費用を低減
  障害時に予備システムへ切り替え、業務を継続できる「N+1コールドスタンバイ」構成では、従来、I/O構成が異なる業務システムごとに、予備システム用のサーバブレードとI/Oボードを用意する必要がありました。「BS2000fx」では、予備システムに切り替わる際、現用システムのI/Oボードを予備システムに引き継ぐことができるため、予備システム用のI/Oボードを用意する必要がなくなり、システム構築の費用を低減することが可能です。
(3) 日立サーバ仮想化機構Virtage(バタージュ)連携による運用管理の容易化
  本モデルでは、Virtageによる仮想サーバを異なる物理サーバブレードに移動する際、仮想サーバが占有しているI/Oボードを移動先でもそのまま利用することができます。これにより、従来I/Oボードの移動の際に必要であった煩雑なネットワーク設定などを不要とすることで、システムの計画保守などをより容易に実現でき、システム管理者の負荷を軽減します。

  なお、最長10年間のハードウェア長期保守を可能とする「BS2000fx Eタイプ」も「BS2000」同様に提供します。

「高性能サーバブレード」の強化

  「BS2000」と「BS2000fx」で利用できる「高性能サーバブレード」を強化し、現行の2倍となる最大4台のサーバブレードでのSMP*2接続を可能としました。これにより、最大64コア/8プロセッサー、最大1テラバイトのメモリを搭載するSMPサーバとして利用することができ、業務処理量に応じ、迅速に性能を拡張することが可能です。

*2
SMP(Symmetric Multi Processor) : 複数のCPUで並行に処理を行い、あたかも1つの高性能なCPUのように動作させる技術

新製品の価格と提供開始時期

製品 概要 価格 提供開始
時期
「BS2000fx」 【サーバシャーシ】
  • サーバブレード 最大8、
    PCI Expressスイッチ 最大4、
    LANスイッチモジュール 最大2、
    マネジメントモジュール 最大2
  • 外形寸法
    W:447×D:820×H:441(mm)
    (10U)
【I/Oスロット拡張装置】
  • PCI Express 2.0スロット 16
  • 外形寸法
    W:445×D:700×H:174(mm)
    (4U)
【サーバブレード】*3
高性能サーバブレード
  • インテル® Xeon® プロセッサー
    E7540(2GHz)/X7550(2GHz)/
    X7560(2.26GHz)
    最大2[8](最大16[64]コア)*4
  • メモリ最大256[1024]GB*4
  • サーバ仮想化機構Virtage
    標準搭載
標準サーバブレード
  • インテル® Xeon® プロセッサー
    X5680(3.33GHz)/X5670(2.93GHz)/
    E5640(2.66GHz)/L5630(2.13GHz)
    /E5503(2GHz)
    最大2 (最大12コア)
  • メモリ最大144GB
  • サーバ仮想化機構Virtage
    標準搭載
546万8,400円〜*5
(税抜
520万8,000円〜)
10月29日*6
「BS2000」、
「BS2000fx」
標準モデル用
高性能サーバブレード
(4ブレードSMP構成)
(OSレスモデル)
  • インテル® Xeon® プロセッサー
    E7540(2GHz)/X7550(2GHz)/
    X7560(2.26GHz)
    最大2[8](最大16[64]コア)*4
  • メモリ最大256[1024]GB*4
  • サーバ仮想化機構Virtage
    標準搭載
1,163万4,000円〜
(税抜1,108万円〜)
8月31日
*3
高性能サーバブレード、標準サーバブレードの2種類から選択し利用できます。(混在利用も可)
*4
[ ]は4ブレードでのサーバブレード間SMP構成時の数値です。
*5
標準サーバブレード選択時の最小構成価格です。
*6
I/Oボードを引き継ぎつつVirtageの仮想サーバを異なるサーバブレードに移動できる機能は12月末より提供を開始する予定です。

統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」について

統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」は、ブレードサーバ、ストレージ、ネットワークを、システム管理ソフトウェアで一体化することで、システム全体の統合的な運用管理を実現する、システム基盤製品です。企業の基幹システムからPCサーバの統合まで幅広い用途で利用されているほか、日立クラウドソリューション「Harmonious Cloud」にも利用されており、ミッションクリティカルなクラウドコンピューティング環境を支えています。詳細は、下記リンクをご覧下さい。

日立サーバ仮想化機構Virtageについて

Virtageは、2006年から統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」に搭載されている日立独自の仮想化機構です。日立がメインフレーム開発で培ってきた技術を生かし、ハードウェアの論理分割方式による仮想化を実現しています。オーバーヘッドを低減し物理サーバと同等の信頼性を保つことができるため、大規模システムや基幹データベースにも適用することが可能です。詳細は、下記リンクをご覧下さい。

関連情報

「日立uVALUEコンベンション2010」出展について

日立は、2010年7月22日〜23日に東京国際フォーラムで開催する「日立uVALUEコンベンション2010」において、今回発表した「BS2000fx」を出展します。

他社商標注記

  • インテル、Xeonは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標または登録商標です。

お問い合わせ先

HCAセンター
電話0120-2580-12
利用時間9:00〜12:00、13:00〜17:00(土・日・祝日を除く)

以上

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