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Hitachi

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2010年6月15日

高性能・高信頼ハイエンドモデル
産業用コンピュータ「HF-W7500モデル30」を販売開始

[画像]「HF-W7500モデル30」

  株式会社日立製作所(執行役社長 : 中西 宏明/以下、日立)は、このたび、産業用コンピュータ「HF-W7500シリーズ」において、ハイエンドモデル「HF-W7500モデル30」をラインアップに加え、本日から販売を開始します。本モデルは、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー E5504 (2GHz)を搭載するとともに、64ビットOSの採用により、最大16GBのメモリを搭載可能です。これにより、当社従来機(HF-W7500モデル20/以下、従来機)と比べ、約1.8倍となる大幅な処理性能の向上を図り、半導体製造装置などの画像処理用途で求められる大容量のデータに対しても高速処理を可能としました。
  また、日立の産業用コンピュータとして初めて、瞬時停電の際にも稼働を継続するUPS*1機能付き電源を搭載し、信頼性、可用性の向上も図りました。さらに、大容量データを高速で高信頼に処理するのに適したSAS*2ハードディスクを採用し、情報システムの障害発生時の原因を分析するために操作状況のデータを記憶するデータロガー用途などにも活用することが可能です。

*1
UPS(Uninterruptible Power Supply) : 無停電電源装置。入力電源に停電などの異常が発生しても一定時間は停電することなく電力を供給し続ける。
*2
SAS(Serial Attached SCSI) : コンピュータにハードディスク等のデバイスを接続するためのインターフェース。シリアル転送方式を採用して高速転送を可能とする。

  産業用コンピュータは、24時間連続運転と約10年の長期使用および長期安定供給が要求されるシステムです。現在、半導体・液晶などの装置組み込み、電力、交通、水処理、消防・防災といった社会インフラシステムや、情報通信、放送などの情報システムの多岐にわたる分野で画像処理、監視・制御、データロガー用途などで利用されています。このような分野では、長期使用、長期安定供給に加えて、大量なデータの高速処理を行う高い性能が求められています。
  今回、日立は、それらのニーズに応じた性能を有する本モデルの販売を開始します。

新製品の特徴

1. 従来機比で約1.8倍の処理性能の向上を実現

  • (1) 高性能CPUの採用
      クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー E5504(2GHz)を採用することで、性能の向上を実現します。
  • (2) 64ビットOSの採用
      64ビットOSを搭載することで、最大16GBのメモリを搭載可能です。これにより、例えば、大量のデータ計算を必要とする半導体製造装置などの画像処理用途で求められる高速処理を可能にしています。
  • (3) SASハードディスクの採用
      従来のSATA*3ハードディスク採用モデルに加え、今回、大容量データをより高速、高信頼に処理するSASハードディスクを採用するモデルを追加しました。これにより、データベースへのアクセスのように頻度の高い処理や、情報システムの障害発生時の原因分析のための操作内容の記録を行うデータロガー用途などにも活用することが可能です。
*3
SATA(Serial ATA) : 記憶装置を接続する規格の一つ。シリアル転送方式を採用。

2. システムの信頼性、可用性向上

  • (1) UPS機能付き電源の採用
      UPS機能付き電源を採用することにより、UPSを別途用意する必要がなく、瞬時停電の際にも本モデルを継続稼働することができ、急なシステムダウンを予防します。
  • (2) ホットスペア機能の搭載(Fモデルのみ)
      ハードディスクドライブの障害時にも、RAID構成を自動で再構築するホットスペア機能を搭載します。

3. Windows Server® 2008、Windows® 7をサポート

  64ビットOSであるMicrosoft® Windows Server® 2008 R2 Standard Edition(64bit)、Microsoft® Windows® 7 Professional(64bit)をサポートします。また、移行性を考慮して従来機でサポートしていたMicrosoft® Windows Server® 2003 R2 Standard Edition(32bit)、Microsoft® Windows® XP Professional(32bit)もサポートします。

4. 安定的な長期連続稼働を前提とした設計、品質管理

  長期連続稼働をより安定的なものにするため、24時間連続運転と約10年間の長期使用を想定した信頼性設計を行うとともに、コネクタやコンデンサーといった部品レベルまでの検査を行うことで、信頼性を高めています。さらに、すべての製品を対象とした出荷時の温度マージン試験*4を実施する品質管理を行っています。

*4
温度マージン試験 : 仕様最大の温度と仕様最小の温度において正常に動作するか否かを確認する試験。

5. 高い拡張性を確保

  PCI-Express×16 (1スロット)、PCI-Express×8(2スロット)*5、PCI-Express×1(2スロット)をサポートします。また、OSのサポート同様、移行性を考慮して従来機でサポートしていたPCIロングサイズ(3スロット)もサポートします。これらの豊富なスロット(最大8スロット)により、柔軟なシステム拡張を可能にしています。

*5
「Fモデル」では、RAIDボードがPCI-Express×8を1スロット占有するため、ユーザーは1スロットのみ使用できます。

6. 海外安全規格に対応

  UL/CSA/CEマーク*6などの海外安全規格に準拠するとともに、RoHS指令*7にも対応しています。これらにより、ユーザーが海外拠点で使用する場合にも、安心、安全に使うことができます。

*6
UL/CSA/CEマーク : 海外の安全に関する規格(UL(米国)、CSA(カナダ)、CEマーク(欧州連合))。
*7
RoHS(Restriction of Hazardous Substances)指令 : 電気機器などにおける特定有害物質の使用制限に関する欧州連合による指令。2006年7月に施行された。

新製品の価格と出荷時期

モデル OS 価格 出荷時期
Aモデル
(SATA)
Windows® 7
Professional(64bit)
オープン価格 2011年3月31日
Windows® XP
Professional(32bit)
2010年9月30日
Dモデル
(SATA)
Windows Server® 2008
R2 Standard Edition(64bit)
2011年1月5日
Windows® 7
Professional(64bit)
2011年3月31日
Windows Server® 2003
R2 Standard Edition(32bit)
2010年7月30日
Windows® XP
Professional(32bit)
2010年8月31日
Fモデル
(SAS)
Windows Server® 2008
R2 Standard Edition(64bit)
2011年1月5日
Windows Server® 2003
R2 Standard Edition(32bit)
2010年10月29日

関連情報

他社商標注記

  • Microsoft、Windows、Windows Serverは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。
  • インテル、インテル Xeonは、米国およびその他の国におけるIntel Corporationまたはその子会社の商標または登録商標です。
  • その他、記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

お問い合わせ先

株式会社日立製作所 情報制御システム社
制御システム統括本部 情報制御機器マーケティング部 [担当 : 太田]
〒101-8608 東京都千代田区外神田一丁目18番13号(秋葉原ダイビル16F)
TEL : 03-4564-3610 (直通)

以上

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