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2010年4月9日
株式会社日立製作所
Hitachi Europe, Ltd.
GDSのオランダ ディヴェンターにあるデータセンタに
日立の環境配慮型データセンタ技術を適用
株式会社日立製作所 (執行役社長 : 中西 宏明／以下、日立)の欧州における現地法人Hitachi Europe Ltd. (社長 : 清水 章／以下、日立ヨーロッパ)は、オランダECO2DCイニシアティブ*1とデータセンタ関連の戦略的パートナーシップを締結し、ECO2DCの共同出資パートナーの1つであるGreen Data Systems B.V.[CEO : Wessel Graatsma(ヴェセル グラーツマ)／以下、GDS]のオランダ ディヴェンターにあるデータセンタに、日立の環境配慮型データセンタ技術を適用します。
近年、世界的に関心を集めている地球温暖化問題への対策として、ITを活用した社会活動効率化への期待が高く、ITシステムを集約するデータセンタに設置されるIT機器の増加や高密度化がいっそう進むと考えられます。データセンタには、IT機器を安定して運用するための給電設備や冷却設備など、さまざまなファシリティ機器も設置されており、IT機器はもちろん、これらファシリティ機器も含めたデータセンタ全体の消費エネルギーの増加が問題となっています。このため、データセンタのエネルギー効率の向上が不可欠となっています。
こうした背景の下、日立グループは、2007年から進めているデータセンタ省電力化プロジェクトCoolCenter50*2の下で「モジュール型データセンタ」を開発し、国内において2009年1月から販売しています。日立の「モジュール型データセンタ」は、局所空調機を効果的に配置することによりIT機器と冷却機器を高密度に集積し、エネルギー効率を飛躍的に高めています。
今回日立がパートナーシップを締結したECO2DCは、オランダを皮切りに欧州で最も環境に配慮したデータセンタを建設・運営する計画を推進しているデータセンタ会社です。また、ECO2DCの共同出資パートナーのGDSは、オランダ、ベルギー、ドイツなど欧州を中心にITシステムの販売・構築などを手がけています。
GDSは、日立の「モジュール型データセンタ」の考え方や技術に着目し、このたび、オランダ ディヴェンターの拠点に高いエネルギー効率のデータセンタを構築するため、今回のパートナーシップ契約に至りました。
本パートナーシップにおいて、GDSは、日立の「モジュール型データセンタ」のコンセプトに基づき、日立とグループ会社の日立プラントテクノロジーで共同開発中の新たな冷却技術を採用した新型局所空調技術を導入して同データセンタの構築･運用を行うとともに、ここで収集される各種データを日立に提供します。日立は、提供されたデータを更なる効率化研究に用いると共に、本サイトをデータセンタ省電力化技術のショーケースとして用います。
さらに、本パートナーシップにより、日立は情報・電力・電機融合事業推進本部の下で進めてきた環境配慮型データセンタ向け技術開発をいっそう加速していきます。GDSは、日立の「モジュール型データセンタ」を環境配慮型技術の適用、エネルギー効率化を積極的に推進している他のデータセンタにも適用していく計画です。また、日立は、ECO2DCからサーバ、ストレージ製品も受注しており、データセンタ構築技術及びIT機器の両面で協業を深めていきます。
株式会社日立製作所 情報・通信システム社 国際情報通信統括本部 [担当 : 薄田]
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号 日立大森第二別館
電話 : 03-5471-2548(ダイヤルイン)
以上
